安倍首相をガチで落選させようとする人々
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安倍首相をガチで落選させようとする人々

最近、「落選運動」という言葉をよく耳にします。安保法制の成立に賛成した議員を落選させようという動きです。安保反対デモで注目を浴びた学生団体SEALDsの呼び掛けで広がっているようですが、「なんだかなぁ…」って感じです。せっかくですし、私たちも一度真剣にこの問題を考えてみませんか?

最近、「落選運動」という言葉をよく耳にします。安保法制の成立に賛成した議員を落選させようという動きです。安保反対デモで注目を浴びた学生団体SEALDsの呼び掛けで広がっているようですが、「なんだかなぁ…」って感じです。せっかくですし、私たちも一度真剣にこの問題を考えてみませんか?

幻想の団体にすり寄る野党

田原総一朗が直接話してわかったSEALDs

 9月19日、安保法制法案が参議院で可決された。この法案に反対する人びとが国会前に押し寄せ、2万人ともいわれる大規模なデモとなった。その前日の18日の夜、僕も国会前に行ってみた。法案可決の直前、集まった若者たちが、どれくらい熱狂しているのかをこの目で見たいと思ったからだ。ところが、国会前に集まっていた若者たちは、いい意味で「クール」だった。空腹を覚えれば自由に食事に行く。遅い時間になると、集まっていた高校生たちに「早く帰れ」と帰宅を促している。ニュースで報じられていたような絶叫ばかりではなく、落ち着いた空気が、そこにあった。
 25日深夜の「朝まで生テレビ!」は、「激論! 安保国会・若者デモ・民主主義」をテーマに放送した。今回、若者デモの中心となっているSEALDs(シールズ)の創始メンバー、奥田愛基さんと諏訪原健さんの二人にも討論に参加してもらった。「SEALDs」とは、「自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクション」の英語の略だ。自民党の片山さつきさん、ジャーナリストの江川紹子さん、漫画家の小林よしのりさんらも出演し、日本の安全保障のこれから、そして憲法や選挙制度について熱く議論したのだ。
 討論の内容は、とても有意義だった。それについては、改めてお話しをしたい。その前に、僕が、若者たちの意見を聞いて明るい希望を持ったことを、まず言っておきたい。
新語・流行語大賞で「SEALDs」が
トップテン入り。表彰を受ける
SEALDsのメンバー。手前は挨拶を
する奥田愛基さん=12月1日(撮影・
桐山弘太)
 討論で、奥田さんと諏訪原さんに、「いったい何をそんなに怒っているのか」という質問を僕はぶつけた。これに対して奥田さんは、「僕たちの意見、国民の権利、憲法をバカにしていると思う」と答えたのだ。さらに、諏訪原さんが、「現在の国際的な安全保障関係をきちんと認識した上で、解決策を徹底的に議論してほしい。可決を急ぎすぎですし、異論もあります」とまで述べている。僕は意外だった。実は、僕はもっと単純に「戦争反対」という答えだけが返ってくるかと思っていたのだ。だが彼らは違った。彼らは「プロセスに異議あり」と言っているのだ。
 もうひとつ意外に思ったことがある。彼らを報道するとき、いつも彼らがデモの集会で絶叫しているシーンが映し出されている。だから僕も、彼らのデモを熱狂的なムーブメントにすぎないのでは、と思っていた。しかし、彼らはデモについて、「ひとつの手段でしかない」と語っているのだ。そして、なによりも彼らは地道に勉強もしているし、自分たちでパンフレットを作成し、配布しているという。
 SEALDsの活動に対して、小林よしのりさんは、「大人に利用される。危ない」と指摘していた。だが、彼らは自分たちの活動を、「あくまでも『緊急』ですから、次の参院選挙を区切りに解散する」と冷静に計画を立てている。
 僕は、60年安保のことを思い出していた。自分自身も国会前に行って、「安保反対、岸退陣」と叫んでいた。しかし、実は法案を読んでいなかった。安保改正の内容について何も知らなかった。ただ「反自民」という流れに乗って、ただ叫んでいただけなのだ。そんな僕や、当時の多くのデモ参加者に比べると、SEALDsの若者は、しっかりと勉強し、考えているように見えた。彼らのデモを実際に見て、討論に参加してもらったことで、メディアの報道ではわからない、真摯な姿を発見できたのだ。奥田さんが語った、「賛成派、反対派はお互いにレッテル張りをしている」という言葉も印象的だった。きちんと会って話を聞かなければ、本当のことはわからない、僕はそう改めて思った。
 もうひとつ、僕が興味を持ったことがある。奥田さんの次の言葉だ。「震災以後、主体性を持って、自分の考えを言うことが大事だと思った」というのである。津波、原発事故、復興の困難さなど、とくに10代であの震災を体験した彼らは、大きな影響を受けざるを得なかったのだ。震災は、日本にとって不幸なことだった。だが、僕たちはこの経験を活かしていかなければならない。そのためには、主体性をもって自分の意見を出さなければならない。だが、主体性をもちながらも、異なる意見の人とも柔軟に話し合い、行動を起こすことも必要だ。SEALDsのふたりのような若者が、これからは増えるのではないか。僕は期待しているのである。
 SEALDsが現れた背景を考えるとき、ネットを無視することはできない。ツールや場としてネットを使いこなす人びとが増えるとともに、新しい政治、新しい民主主義が生み出されるのではないか。楽観主義かもしれない。だが、そんな希望を持つにいたった、若者たちとの出会いだったのだ。(田原総一朗公式ブログ、2015.10.05) 

選挙が面白くなる?

一般人には実感わかない

「選挙運動」に含まれるのか

保守派は落選運動をすべきか

 SEALDsと称した若者達は、無礼で幼稚だったが、最後の最後になって真っ当な主張をしていた。「選挙に行こう」である。
 選挙行動は間接民主制が機能するための最重要な制度であり、他の制度はその「補完」と言ってもよいくらいだ。しかし、1人1票で自らの代表を決める間接民主制は、「アイツだけは自分達の代表になってほしくない」という国民の思いを汲み取れない。そこで考案されたのが落選運動である。
 SEALDsが今後どうなるのかは判らないが、彼らに近い勢力は次回の国政選挙で落選運動を行うことを予言している。
 さて、落選運動はアメリカや韓国で盛んだが、日本の政治文化に合うだろうか。これが定着して功を奏すならば、保守系の人達も対抗してやるべきだと思うが、私は彼らの行う「落選運動」が国民から支持されるとはとても思えない。なぜなら、ターゲットが広すぎるからである。
 彼らは「安保関連法案に賛成した議員」をターゲットにしたいようだが、これでは「現在の与党に票を入れるな」と言っているだけだ。それを聞き入れて、投票行動を変える人は、既に与党に投票していないと思う。落選運動が功を奏すためには、党派的な主義主張・イデオロギーを超えた共感が必要だ。
 例えば、写真を配りながら「女性に暴力をふるった〇〇議員を国会に送るな」「女性の人権を悪用した〇〇議員を許すな」といったような。このような落選運動ならば、ある程度有効だし、保守系も大いに活用できると思う。
 いずれにしても、次の選挙が楽しみである。シルバーウィークには、デモの人数が数百人に減ってしまったそうだ。若者は学業や就職活動があるから難しいだろうが、団塊の世代の人達だけでもくじけずに次の国政選挙まで続けてほしい。
 国民の自称平和運動に対する嫌悪感が冷めないように。(教育評論家・森口朗、2015.09.22

落選運動で「夢」叶うか

安倍首相をガチで落選させようとする人々

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