慰安婦「決着」を手放しで喜ぶべきか

慰安婦「決着」を手放しで喜ぶべきか

岸田文雄外相は28日午後、韓国の尹炳世外相と会談し、慰安婦問題で合意した。両外相は「最終的で不可逆的な解決」をそれぞれ表明。元慰安婦への支援では韓国政府が財団を設置し、日本政府からも約10億円の資金を拠出することが決まった。日韓国交正常化50年の節目で実を結んだ「決着」は手放しで喜ぶべきなのか。

本当に解決するのか

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    韓国側にとってすべてが受け入れがたい慰安婦妥結案。何らかの妥結にいたるには朴大統領の不退転の決意が不可欠だ。水野俊平が妥結交渉への道筋を読み解く。

なぜこのタイミングなのか

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花田紀凱の天下の暴論

 産経新聞(7月4日)にしか載らなかったが、韓国で元慰安婦の女性があの悪名高い「挺対協」(韓国挺身隊問題対策協議会)を厳しく批判しているという。
 批判しているのは86歳の元慰安婦李容洙さん。韓国の週刊誌『未来韓国』の中でこんなふうに話している。
米グレンデール市の慰安婦
像の横に座る元慰安婦の
李容洙さん=現地時間5月
6日、(中村将撮影)
 「日本が話し合おうと言っているのに、会わずに問題が解決できようか」
 挺対協が毎週在韓日本大使館前で行っている抗議集会について、
 「何のためにしているのか分からない。ただ、『謝罪しろ』『賠償しろ』と叫んで集会の回数をこなせばいいというものではない」
 正論ではないか。
 「証言は私の命同然なのに、挺対協は本人に確認もせず、事実とは異なる証言集を出した」
 「静かな場所で証言を聞かねばならないのに、食事をしながら問答したのが大部分。そのために、(自分の)証言にはめちゃくちゃになったものが多い」
 元慰安婦金学順さんにインタビューさえせず、伝聞だけで書いた朝日新聞の植村隆元記者に聞かせたい話だ。上村元記者だけではない。福島瑞穂サン、河野洋平サンなどにもぜひ聞かせたいものだ。
1965年の日韓請求権協定についても、
 「日本から援助を受け浦項製鉄を作り、京釜高速道路を建設したのはいいことだ。あの時の金で(韓国が)経済発展をしたのなら、今度は韓国政府が慰安婦問題の解決に積極的になり、日本に先立ち私たちに賠償してほしい」
 慰安婦問題に関して、韓国側からこれほど真っ当な意見を聞いたのは初めてだ。
 朴槿恵大統領より、よっぽど筋が通っている。慰安婦と言われた女性たちの中にもこんなにしっかりと、物事の理非曲直のわかる女性がいるのだ。(Yahoo!ニュース個人、2015.07.07

騙されてはいけない

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「謝罪し続けろ」は自己満足

 社民党の福島瑞穂参議院議員が、国会で総理の談話について、批判を展開し、次のように述べた。
 「何百年経とうが、謝らなければならないことはありますよ」
 「何百年経とうが」謝罪しつづけろという台詞を誠実な台詞のように受け止める人も存在するかもしれないが、私はそう思わない。福島瑞穂氏の観点には、過去を乗り越える「和解」の思想が欠けている。
 人も国も、過ちを犯す。それは反省しなければならないだろうし、謝罪をすることも必要だろう。だが、それは、いつまでも、過去に拘泥し続けることを意味しない。過去の歴史的事実を忘れることがあってはならないのは当然だが、お互いに「和解」をすることによって、前に向かって進んでいく。
 仮に何百年経っても謝罪が必要というのであれば、日本人を奴隷として売買していたポルトガル、スペインといった国々に今でも、日本は謝罪を求めろと言う話になるが、それは、無理筋というものだろう。 そして、実際に、戦後の日本は多くの国々と「和解」することに成功してきた。例えば、日本軍は、白人捕虜に対して、過酷な仕打ちをすることが多かった。日本軍の捕虜となった人々の死亡率は、他国の捕虜となった場合と比較して、突出して高かった。こうした事実に対しても、日本は謝罪を行い、多くの場合、受け止められ、和解への道を歩んだ。
 また、オランダ人女性の中には、いわゆる「慰安婦」となった人々も存在した。保守派の人々は嫌うことが多いが、「アジア助成基金」の事業で医療・福祉支援とともに総理大臣のおわびの手紙がかつての慰安婦となった人々に届けられ、多くの人々が、そうした日本の謝罪を受け止め、和解への道を歩んだ。詳しくは、私のメルマガの慰安婦論を読んで欲しいのだが、残念なことに、韓国では、こうした「和解」よりも「反日」活動を継続することに重きがおかれた。例えば、和解への契機であった謝罪とお見舞金に対しても、かつての慰安婦たちが、日本からの御見舞金を受け取ることを拒絶させるような圧力がかけられた。その運動の主体は韓国挺身隊問題対策協議会、いわゆる挺対協だ。
 彼らは、和解よりも、反日運動の継続を望んでいる。だから、慰安婦問題に関しても、本当に慰安婦であった女性たちのことよりも、反日運動そのものを優先する。
 これでは、和解は成りたたない。和解は、謝罪する側と受け入れる側、双方の誠実さによって成立する。過去の事実を歪めてはならないのは当然だ。悲しい事実、過酷な事実を閑却してはならない。しかし、双方が和解への道を歩む努力を続けることこそが重要なのであって、何百年経っても謝罪し続けることが重要なのではない。
 未来永劫、謝罪しつづけろという主張は、「和解」の妨げになるだけの、自己満足の主張でしかない。(岩田温の備忘録 2015年8月26日)

どうなる日韓関係

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慰安婦「決着」を手放しで喜ぶべきか

慰安婦問題の日韓合意によって、この問題が今後蒸し返されることはないと思いますか?

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