ニッポンを変えた戦後犯罪史

ニッポンを変えた戦後犯罪史

あの敗戦から奇跡の復興を遂げた戦後日本の70年は、日本人の価値観を変えた数々の凶悪犯罪を抜きには語れない。時代を色濃く映した重大事件は、ニッポンに何をもたらし、何を変えたのか。戦後犯罪史に残るあの事件を当事者や目撃者が振り返り、その深層に迫った。

キツネ目の男と間違われた男

  • 「容疑者M」宮崎学がすべて語ったグリコ・森永事件30年目の真実

    「容疑者M」宮崎学がすべて語ったグリコ・森永事件30年目の真実

    「犯人はもう死んだと思う」。グリコ・森永事件の犯人「キツネ目の男」に似た人物として、かつて容疑者扱いまでされた経験を持つ作家、宮崎学にとって、あの事件は何だったのか。30年目の「真実」をすべて語った。

残ったままの課題

  • 「カルト」は家庭に入り込んだ 社会から置き去りにされたオウム事件

    「カルト」は家庭に入り込んだ 社会から置き去りにされたオウム事件

    わたしの思いはオウム事件を経験した日本社会の変化よりも「変わっていないこと」にある。オウム事件の背後に潜んでいた、残ったままの課題を有田芳生が明らかにする。

忘れられない30年前

グリコ森永事件、”終結宣言”後、犯人グループから食品メーカーやスーパー、報道機関におくられてきた脅迫・挑戦状
グリコ森永事件、”終結宣言”後、犯人グループから食品メーカーやスーパー、報道機関におくられてきた脅迫・挑戦状
 30年前の昭和60(1985)年8月12日は忘れられない一日である。520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故が起きたが、その朝、グリコ・森永事件の「かい人21面相」から産経新聞大阪本社などに“終結宣言”が届いた。「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」
 前年3月の江崎グリコ社長誘拐に端を発し、次々と食品会社を脅迫した事件は「劇場型犯罪」と呼ばれる。青酸入り菓子のばらまきを予告したり、警察をあざ笑う“挑戦状”をマスコミに送りつけたからだ。社会部の内勤だった小欄は、指紋をつけないよう手袋をして郵便物を仕分けするのが朝一番の仕事だった。
 唐突な“終結宣言”には誰もが半信半疑だったが、その日を境に犯行はピタリと止まった。代わって夏休み返上で、わが国航空史上最悪の日航機事故の取材に追われた。犠牲者に脅迫対象にされたハウス食品工業(当時)の社長も含まれていた。数奇な巡り合わせというしかない。(鹿間孝一、産経ニュース2015.08.12)

「われわれは明日のジョーである」

  • 「よど号事件」とは何だったのか 9人が味わった理想と現実

    「よど号事件」とは何だったのか 9人が味わった理想と現実

    1970年、日航機よど号を乗っ取って平壌に向かわせた「よど号ハイジャック事件」。編集者、椎野礼仁が平壌に渡った赤軍派9人のその後を追った。

警視庁100事件 未解決上位に

 警視庁は創立140周年を記念して同庁がかかわった100の重大事件を選び、全職員の投票でランキングした。圧倒的な得票を集めた1位は、平成7年に国内外を震撼させたオウム真理教事件だった。それ以外にも明治、大正、昭和、平成と変遷した世相を反映した事件が並んでいる。ランキングは事前に選んだ100の事件・事故、災害から、全職員約5万人が3つずつ選んで投票した。1位のオウム事件は、全職員の約4割にあたる2万999票を集めた。地下鉄サリン事件など一連の事件で死者29人、負傷者6500人超の被害を出しており、17年後の24年1月と6月には特別手配中の平田信(48)と菊地直子(42)、高橋克也(55)の3被告を逮捕。この逮捕劇も6位に入った。昭和を象徴するあさま山荘事件は3位、3億円事件は4位に。二・二六事件(18位)など歴史的な事件や、小説やテレビドラマにもなった吉展ちゃん誘拐殺人事件(20位)、連続企業爆破事件(30位)なども上位に。警視庁警備1課長などを務めた初代内閣安全保障室長、佐々淳行さんは「オウム真理教事件や東日本大震災、あさま山荘事件のトップ3は予想通りだが、3億円事件や世田谷一家殺害事件、八王子スーパー強盗殺人事件など未解決の刑事事件が上位に入っているのが特徴的だ。検挙できないでいる事件に対する悔しさの表れだろう。5位の大喪の礼、即位の礼・大嘗祭は『何もなかった』のではなく、万全の警備で『何もないようにした』ということ。西南の役が9位に入ったのは参加9500人のうち約1割もの戦死者を出すという被害が甚大だったからではないか。よど号ハイジャック事件(34位)や東大安田講堂事件・神田解放区闘争(40位)といった政治・イデオロギー事件が上位に入っていないのをみると、改めて警備・公安の時代が終わったとの印象を受ける」と話す。

日本を変えた事件史

  • サリン事件 作家・麻生幾氏が明かす「知られざる捜査の内幕」

    サリン事件 作家・麻生幾氏が明かす「知られざる捜査の内幕」

    日本の公安・警察が全力で戦いを挑んだ地下鉄サリン事件。『極秘捜査』の著書がある作家・麻生幾氏が、知られざる捜査の内幕を明かした。

  • 赤軍派、官邸襲撃・首相逮捕を狙う

    赤軍派、官邸襲撃・首相逮捕を狙う

    新左翼集団の中から革命戦争に向けた武装蜂起を掲げる赤軍派が登場した。過激なその行動はよど号事件を経て連合赤軍を派生、浅間山荘銃撃戦などを引き起こした。

  • 3億円強奪 似ているグリコ・森永事件の脅迫状

    3億円強奪 似ているグリコ・森永事件の脅迫状

    昭和四十三年十二月、白バイ警官を装った男が走行中の現金輸送車から三億円を奪い、忽然と消えた。戦後最大の迷宮事件の犯人は今どこで何をしているのだろうか。

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