国語世論調査と日本語のいま
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国語世論調査と日本語のいま

文化庁は平成7年度から毎年『国語に関する世論調査』を実施し、その結果を秋に発表しています。少々近寄りにくくはありますが、毎年の報告書からは日本語についての生きた変化を読み取ることもできそうです。少しかみ砕いて世論調査とその周辺の話題から日本語のいまを考えてみましょう。

文化庁は平成7年度から毎年『国語に関する世論調査』を実施し、その結果を秋に発表しています。少々近寄りにくくはありますが、毎年の報告書からは日本語についての生きた変化を読み取ることもできそうです。少しかみ砕いて世論調査とその周辺の話題から日本語のいまを考えてみましょう。

 正しい日本語ってなんだ!と考え出すと、夜も寝れなくなってしまう。あれ? ら抜き言葉、る言葉…、いつの間にか使っていることもあり、なかなか一筋縄ではいきませんね。文化庁が毎年行っている『国語に関する世論調査』を参考にしながら日本語の生きた変化について考えてみましょう。まずは清湖口敏論説委員の解説から。

「る言葉」、使う?

時代が変われば言葉も変わる

言葉の意味の取り違え

 わが産経社内でも(と、恥をさらすのは本意ではないが)、「エッ、『天地無用』の意味ってそうだったの?」といった声を聞いた。“「やぶさかでない」誤解の広がりにも関心を”のコラムを、いかにも分かったような顔をして(読者に顔は見えないかもしれないが)書いている私自身も正直なところ、毎年の世論調査に出されているこの種の設問には、全問正答できる自信がまるでない。
 現に私は、あるテレビのクイズ番組に出題された中学入試問題(つまり小学生対象の問題)が解けなかったのである。皆さんはご存じでしたか?

 それにしても、安倍首相が一記者の声に真摯(しんし)に耳を傾けてくれたことに感服した。9月24日(ニューヨーク現地時間)、安倍首相は「第2回日・アフリカ地域経済共同体(RECs)議長国首脳会合」を主催し、スピーチをした。なんと、首相はここで「エボラ出血熱との闘いに、日本政府は能う限りの力を尽くします」と述べたのである(聞き違えではない、何度も確かめた!)。
 私のコラムの掲載日が9月3日だったから、わずか20日ばかりの間に首相は、「能うる限り」を正しい語形の「能う限り」に改めてくれたのだった。記者冥利に尽きるとはまさにこのこと。むしろ今は、一国の宰相に対してはなはだ僭越(せんえつ)かつ失礼な助言をしたものだと、まこと汗顔の至りに存じております、ハイ…。
もっとも、お前のコラムが安倍首相や首相周辺の関係者に読まれたという確たる証拠はあるのかと問われると、心もとない限りではありますが…。(清湖口敏 論説委員)

その日本語、大丈夫ですか

▼平成7年度以降の「国語に関する世論調査」概要報告は文化庁のサイトで見ることができます。

国語に関する世論調査の結果について 平成7年から平成25年まで  文化庁 国語施策

▼ことば食堂へようこそ!
 平成12~24年度「国語に関する世論調査」で取り上げられた慣用句などの調査結果をもとにさまざまな話題やその背景を4分前後の動画で紹介。全20話。

「国語に関する世論調査」に基づく動画 ことば食堂へようこそ!  文化庁 国語施策

           例えば『役不足』、正しく使えていますか? 
▼「ら抜き言葉」が話題になったことも
           「しゃべれる、食べられる…」  
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みんなの投票

「見れる」「食べれる」は気にならない?

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