SМAP解散危機、落日のジャニーズ帝国

SМAP解散危機、落日のジャニーズ帝国

日本中に衝撃が走った。国民的アイドルグループ、SMAPの解散危機が一部メディアで報じられた。担当マネジャーと所属事務所の確執が直接の原因と伝えられる中、突然の一報にファンは気をもむ。世代を超えた人気グループの分裂騒動。芸能界に君臨する「ジャニーズ帝国」はついに落日へと向かうのか。

生みの親より育ての親

 国民的アイドルグループ「SMAP」の解散危機に衝撃が走っています。一部報道によれば、解散危機の直接の原因は、SMAPの育ての親として彼らを長く支えてきた女性マネジャーと、所属事務所ジャニーズ経営陣との確執だったそうです。
 ネット上では、SMAPと双璧をなすジャニーズの看板グループ「嵐」との代理戦争という憶測まで広がっているようですが、いずれにしても芸能プロ最大手で起こった内紛劇は、ファンにとっては最悪の事態といえるかもしれません。
 ただ、今回の報道について言えば、なぜキムタクだけが事務所に残り、ほかの4人のメンバーは独立を検討しているのか、そんな疑問を抱いた人もいるのではないでしょうか。5人がそろって独立を検討するなら話は分かりやすいですが、キムタクが「生みの親」を選び、他の4人が「育ての親」を選んだのには、どうやらキムタク自身の大人の事情やメンバー内での「格差問題」といった背景も複雑に絡んでいるようです。
 この辺りの「真相」については、編集部が元ジャニーズ所属タレント、平本淳也さんに取材した「キムタクはなぜジャニーズに残ったのか」をぜひご覧ください。(iRONNA編集長、白岩賢太)

すべてを知る男が語った真相

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必ず「スマロス」が起きる

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SMAPは「テレビ職人」

 SMAPのメンバーの27年間にわたる芸能活動は、個々のパーソナリティさえもテレビに浮き彫りにされてきた。メンバーの事故や事件も周知のことだ。それらのネタも小出しにしながらも、5人の結束の硬さを27時間テレビは証明してくれた。
 25時間過ぎたあたりのSMAPのメンバーの疲弊ぶりは想像を絶した。45分間にわたる27曲メドレーは、単なるコンサートであれば一部のファンのためのものだろう。しかし、25時間、丸一日完徹のあとのフィナーレとしてはあまりにも、過酷だ。
 13曲目、リーダー中居さんは、ステージ下手に腰を落としてしまった。カメラはそれをズームインであおった。普通、そこはカメラでは抜かないでスルーするところだ。それはまるでハプニングを期待しているかのような視点であった。
 SMAPの楽曲をこうやってメドレーで聞いてみると、難しい楽曲が多いことがよくわかる。しかし、5人全員がユニゾンで唱うと、なぜかSMAPにしか出せないハーモニーとなる。今や、唄の巧いグループはたくさんいる。SMAPは、アイドルという中で育ってきた、いや日本のメディアを介して国民が育ててきたアイドルだ。しかも40代を超え始めた国民アイドルだ。
 リーダーの中居さんは、倒れるまでリーダー役を担うのではなく、リーダーであってもメンバーの信頼を得ているから、自分のペースで休ませてもらわなければならないことを判断した。同時間帯のNHK「軍師官兵衛」では、中国大返しで妻の顔も息子の顔も見ない岡田准一さんのリーダーとしての苦悩が描かれていたのが対照的だった。
 中居さんは、健康管理と自己管理のまずさを謝罪しながらも、実に人間らしいコメントを残す。ズタズタになりながらも、人間SMAPを見事に演じきったと思う。
 かつてのメンバーであった森且行さんからのメッセージをイヤモニターで聞きながらの歩かされるシーンが最後のハイライトだ。テレビ局側の「泣かせ」演出の極みだった。カメラの画角の構成も念入りだ。しかし、SMAPは、そんなテレビ側の期待を理解しながらも、決して大げさな芝居をしなかった。テレビ、お茶の間、そしてメンバー同志との立場を理解した上での、非常に薄いリアクションをそれぞれ取っただけで終わった。
 むしろ、その方が当たり前の感動を表現してくれた。テレビはもはや感動を拡張表現するメディアではなく、等身大で伝えることができるメディアであることを実感させてくれた。それはテレビではなく、SMAPのメンバーが見せてくれたのだ。ラスト15秒のカンペの中で、MCの中居さんは、最後の27時間テレビを、時間をあまらせることも、足りなくならせることもなく0.5秒の間で見事に終えた。
 たった1秒の重みを知っているまさにテレビの職人だった。いま、必要なのは、タレントにおんぶにだっこになっている、テレビ局側の問題ではないだろうか。(ITジャーナリスト・神田敏晶、2014.07.19

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タレントとマネジャーの関係とは

 さて、今回の解散危機報道をめぐり、SMAPを国民的アイドルにまで育てた女性マネジャーは紛れもなく中心人物の一人と言えるでしょう。一連の報道では、リーダーの中居正広さんら4人は、経営陣との確執を理由にこのマネジャーが事務所を退社するのに同調したと伝えています。4人は売れっ子に育ててくれたことへの恩義を感じ、事務所を去る決意を固めたようですが、残留を決めたとされる木村拓哉さんもマネジャーに対しては深い恩義を感じていたようです。
SMAPの独立問題で、ジャニーズ事務所が発表した文書
 それにしても、国民的アイドルの解散危機にまで影響を与えた女性マネジャーの存在の大きさには驚かされるばかりですが、そもそも日本の芸能界におけるタレントとマネジャーとは、どんな関係なのでしょうか。
 あまり参考にはならないかもしれませんが、筆者が社会部記者時代に取材した日本最大の芸能プロ、吉本興業を例にタレントとマネジャーの関係を考察したいと思います。
 吉本興業の社史「八十年の歩み」の中には、マネジャーの心得として次のような記述があります。
 「タレントのかばんを持つな」
 社史によれば、吉本は社員教育の一環として、マネジャーがタレントと一定の距離を保つことを徹底し、たとえ大御所であっても特別な場合しか、かばんを持つことはなかったそうです。
 その目的は《タレントと癒着して客観的な目を失うことを防ぐ》ことにあったが、一方で《古いしきたりの興行界にあって、芸能マネジャーの概念を変えた》とも記しています。
 一般的に芸能プロのマネジャーというのは、タレントのスケジュール管理や出演、ギャラの交渉といったイメージがありますが、吉本の場合は一人のマネジャーが何組もの芸人やタレントを担当し、出演番組の企画や構成、配信にまで口を挟むことも珍しくはありません。業界関係者からは「芸人よりもタフ」と一目を置かれているそうですが、担当芸人の収録現場などに姿を見せないこともしばしばあり、それをネタにして番組にしてしまう「がめつい根性」をみせたこともあります。
 とはいえ、かつて横山やすしのマネジャーを務めた木村政雄さんや、ダウンタウンの育ての親として知られる現吉本社長、大崎洋さんは、たった2人で東京に連絡事務所をつくり、まだ大阪でしか活躍の場がなかった吉本芸人を東京で売り込むことに成功した立役者としてよく知られています。
 2人は昭和55年に始まった漫才ブームの火付け役でもあり、大阪のローカル企業に過ぎなかった吉本を「全国区」に押し上げた功労者として、芸能関係者の間では「伝説のマネジャー」と呼ぶ人もいます。
 ただ、その吉本も過去には創業家と幹部社員の確執をめぐり「お家騒動」が勃発しました。むろん、今回のジャニーズの内紛劇とは背景が随分異なりますが、ただ一つ共通点があるとすれば、いずれも創業家がマネジャーを卑下していたことです。吉本のお家騒動でも、創業一族が社員を「虫けら」と罵り、最後まで信用しなかったという経緯がありました。
 こうしてみると、マネジャーというのはつくづく「損な役回り」と同情したくもなりますが、芸能界では「タレントを生かすも殺すもマネジャー次第」という言葉が昔から浸透しているのも事実です。今回のSMAP解散危機の行方はまだまだ紆余曲折がありそうですが、タレントとマネジャーの絆というのは、芸能界を生き抜く上で切っても切れない、文字通り「一蓮托生」の関係と言えるのではないでしょうか。(iRONNA編集長、白岩賢太)
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