日本人にiPhoneがつくれない理由

日本人にiPhoneがつくれない理由

かつてソニーがウォークマンをつくり、世界を驚かせたのも今は昔。海外勢とのグローバル競争で劣勢を強いられ、「日の丸家電」という言葉もいまや死語になりつつある。もはや風前の灯になったともいわれる日本のモノづくり。スティーブ・ジョブズを超える日本人が現れる日はいつか。

ソニーOBの提言

  • 日の丸家電を蝕み続ける呪縛 「技術で勝つ」なんて妄想だ

    日の丸家電を蝕み続ける呪縛 「技術で勝つ」なんて妄想だ

    日本人は間違っている、日の丸家電は日本人が思うほど世界を席巻してはいない―。ソニーOBで早大ビジネススクール准教授の長内厚が日本の家電産業凋落、真の原因から復活への道を探る。

隣の芝は青いのか

  • 日本製品はイケてないと勝手に実感してしまう日本人

    日本製品はイケてないと勝手に実感してしまう日本人

    「日本でAppleのような企業はなぜ生まれないか」という日本で頻繁に起こる議論。やまもといちろうはAppleは確かに世界に冠たる企業だが、その上でビジネスを構築し、アプリケーションで稼いでいるのは日本だと語る。

「モノづくり」をなめるな

  • 起業2カ月でスマホ発売した女性社長「ジョブズになる必要はない!」

    起業2カ月でスマホ発売した女性社長「ジョブズになる必要はない!」

    「モノづくり」に無縁な家庭と青春時代を過ごしていた女性が、起業後2カ月でスマホなど17種24製品の家電ブランドを発表できた原動力は何か。いま注目の女性起業家、UPQの中澤優子CEOが自ら明かした。

ジョブズが憧れた日本人

 パソコンやiPhoneにiPad、iPod…。誰もが世界のネットワークにアクセスできる時代が到来したその陰には、アップル創業者の一人、スティーブ・ジョブズ(1955~2011年)の計り知れない功績がある。彼の半生を描いた映画「スティーブ・ジョブズ」(ダニー・ボイル監督)が公開中だ。
 日本で知らない者がいない“伝説の男”。尊敬する歴史上の人物のアンケートをとると常に上位にランクされるが、彼が若い頃に憧れ、海を渡って会いに来た日本人がいたことを、どれほどの人が知っているだろうか? 
元シャープ副社長の佐々木正さん
 “電卓生みの親”と呼ばれ、シャープを世界的企業に育てた元副社長の佐々木正さん。間もなく101歳となるが、いまだ発明家として研究の日々を送る佐々木さんがジョブズとの出会いを振り返った。
 「髪の毛が伸び放題で、Tシャツにジーンズ姿。まるでヒッピーのようでしたね」
 佐々木さんは、アポイントもなしに、突然、自分に会いに来たという米国人の若者を見たときの第一印象を笑いながらこう振り返った。当時、佐々木さんはシャープの東京支社長。どう見てもビジネスマンらしからぬ怪しいその姿に、「礼儀知らずの格好だな」と驚いたというが、佐々木さんは応接室へ若者を招き入れ、真剣に話を聞いた。
 「アイデアを求めて私は太平洋を越え、日本にいるあなたに会いに来たんです」。若者は佐々木さんの目を見つめながら、こう熱く語り始めたという。
 若者の名前はスティーブ・ジョブズ。彼はアップルの創業者の一人だが、創業から数年後、新製品のマッキントッシュの販売不振の責任を取らされ、自分の会社を追放されていた。佐々木さんにアイデアを求めて会いに来たのは、ちょうどその頃だった。
 「彼の瞳はきらきらと輝き、物事の本質を見極めようとするかのように、じっと見つめる強い“目力”が今でも強く印象に残っています」と佐々木さんは語る。
 パソコンだけでなく、すでに新たな携帯デバイスに興味を持っていたジョブズに、佐々木さんはこんなアドバイスをしている。
 「ソニーのウォークマンは携帯型の音楽プレーヤーとしてはまだまだ大きい。もっと小さいものでなければいけない」と。この佐々木さんのアドバイスと、映画で描かれるあるシーンとが重なった。
 劇中、ジョブズの娘がウォークマンを首からぶらさげ、ヘッドフォーンで音楽を聴いているとき。彼は娘にこう言う。「そんな大きく重い物をよく持ち歩いているな。将来、もっと小さくなるよ」
 ジョブズは佐々木さんのアドバイスを忘れていなかった。その後、ポケットに隠れてしまうほど小さな携帯型の音楽プレーヤー「iPod」を彼は開発、世界中に広めてしまうのだ。佐々木さんはこう強調した。
 「私が若い人を見る基準は服装などの見かけではありませんよ。目です。目力があるかないか。それが一つのポイントですね」(戸津井康之、産経ニュース2016.02.29

日本のシステムはものすごく古い

  • 日本企業はグローバル化できるのか? 出井伸之氏インタビュー

    日本企業はグローバル化できるのか? 出井伸之氏インタビュー

    日本企業が今一番やるべきことは、既にあるプラットフォームを真似るのではなく、ユーザーやマーケットに「これはすごい」と思われるものを考え出すことだ―。元ソニー社長の出井伸之氏が日本企業の課題を探る。

珠玉の名言

  • 挑戦心に火をつける! 米起業家の言葉

    挑戦心に火をつける! 米起業家の言葉

    現代のアメリカを代表する起業家たちの言葉は、挑戦心を失いがちな我々の心に火をつけてくれる。それら珠玉の名言を、米起業家たちについての著書を数多く発刊している竹内一正氏に選んでいただいた。

嫌われながらも愛されたジョブズ

 アップル社の伝説の共同創業者を描いた新作「Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)」(原題)を見る前は、まさか涙が出るほど感動するとは想像できなかった。
 2年前に公開されたアシュトン・カッチャー主演の「Jobs」(こちらの邦題も『スティーブ・ジョブズ』で紛らわしい)でも描かれたように、稀代の実業家は傲慢・自己中・完璧主義の“イヤな男”のイメージが強かったからだ。
 新作は脚本がアーロン・ソーキン(「ソーシャル・ネットワーク」)、監督はダニー・ボイル(「スラムドッグ$ミリオネア」)と、2人のオスカー受賞者の手にかかり、前作とは格段の差。複雑な天才の素顔が見事に浮き彫りにされた。
「Steve Jobs」主演のマイケル・
ファスベンダー
 主演はセクシーな演技派、マイケル・ファスベンダー。嫌われながらも愛された、故ジョブズを魅力的に演じる。
 激しい気性の彼に唯一、平気で口答えできるマーケティング・マネジャーのジョアンナ・ホフマンには、輝くようなケイト・ウィンスレット。共同創業者で大ヒット商品AppleIIの生みの親でありながら冷遇されたスティーブ・ウォズニアックには、人間味あふれるセス・ローゲンなど、手堅い演技陣が脇を固める。
 新作は伝記を元にソーキンが独自の感覚で脚色。3つの新製品発表それぞれの当日の会場で、舞台裏のジョブズを描く大胆な構成は、三幕物の芝居を見るようなスリル。しかも3通りのフォーマットで撮影という懲りようだ。
 第1部は1984年、ジョブズ29歳。Macintoshデビューは16ミリで撮影。第2部は88年、解雇されたジョブズが新会社を立ち上げ、新製品NeXTを発表。ここは35ミリで。第3部は98年、NeXTをアップル社に売却し返り咲いたジョブズが、画期的なiMacを発表。デジタルの高精細度映像で。ボイル演出の映像美が冴える。
 ジョブズの無慈悲な性格は、億万長者の彼が娘のリサを認知せず、生活保護を受ける元恋人のクリサンを見殺しにする事実で語られる。金の無心に現れたクリサンが連れてきた5歳のリサに、ジョブズがMacintoshの使い方を教える。すぐに覚えて画面にマウスで絵を描いたリサの聡明さに驚いたジョブズは一転して、家を買い与え送金を約束する。
 新製品の描画機能を巧妙に紹介しながら、同時に初めて見せる娘への愛と人間性。胸を打つエンディングへの導入部となる実に巧みな構成だ。脚本、演出、撮影、俳優ら才能が一体となった完璧な第一級の伝記映画。今年のベスト作品の1つといえる感動作だ。(板垣眞理、夕刊フジ2015.11.04

技術力が過信や油断を生んだ

  • 日本の技術は負けていないという思考停止

    日本の技術は負けていないという思考停止

    アップル、グーグルなどの半導体参入を横目に、日本の半導体は勝手に一人でずっこけた。竹内健・中央大学理工学部教授は、我々には技術力があるからと過信、油断していなかったか、と問う。

  • 精密で誠実な日本人と新発想できる米国人は最強の組み合わせ

    精密で誠実な日本人と新発想できる米国人は最強の組み合わせ

    「日本企業なしではiPhoneは作れない」。著名投資銀行家の山口正洋は新しいものを発想するのが得意なアメリカ人と精密かつ誠実にモノづくりができる日本人は世界最強の組み合わせだと強調する。

  • 「ゼロ戦は世界一の技術だった」は時代に逆行する発想

    「ゼロ戦は世界一の技術だった」は時代に逆行する発想

    日本はまだまだ技術力が高い。挙句のはてはゼロ戦は世界一の技術だったと溜飲を下げる人がおられますが、まったく時代に逆行する発想ではないか―。大西宏が日本企業が置かれる現実を考える。

日本人にiPhoneがつくれない理由

世界に誇った日本のモノづくりの威光は消えつつあると思いますか?

  • 325

    思う

  • 744

    思わない

  • 59

    分からない

返信を入力