マラソン選考、絶対揉めない方法があった!
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マラソン選考、絶対揉めない方法があった!

今や4年に一度の風物詩となった感もある女子マラソンの五輪代表選考だが、今回は順当に決まった。とはいえ、福士加代子の「内定」をめぐり、ひと悶着あったのは記憶に新しい。どうしてすっきり決まらないのか。実は、絶対に揉めない「世界一公平な選考方法」を考案した日本人がいるらしい。

今や4年に一度の風物詩となった感もある女子マラソンの五輪代表選考だが、今回は順当に決まった。とはいえ、福士加代子の「内定」をめぐり、ひと悶着あったのは記憶に新しい。どうしてすっきり決まらないのか。実は、絶対に揉めない「世界一公平な選考方法」を考案した日本人がいるらしい。

「奇跡の結末」に安堵するな

福士のマッチポンプに踊らされ

増田明美がモノ申す

 寒い冬の終わりを告げるように、大阪城の梅園では紅や黄の梅が咲き始めていた。1月下旬、リオデジャネイロ五輪の代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンで福士加代子さんが圧勝。日本陸上競技連盟の設定記録(2時間22分30秒)を切り、笑顔でゴールテープを切った。
 8年もの間、マラソンの荒波にもまれてきた福士さんだけに沿道には二重三重の人垣ができ、「福士、リオいけるで!」という声もとんだ。移動車で解説する私の横でカメラを操作する人が泣いて、私も泣いてしまった。
 その日の夕方の表彰式パーティーではいつもは冷静な日本陸上競技連盟の横川浩会長が「やった!」と満面の笑みで祝辞を述べ、「明日、新聞で『内定』と出ても私は黙認します」と言った。誰もが幸せの渦の中だった。
第34回大阪国際女子マラソンの結果を受け、質問する増田明美氏=1月25日夕、ヤンマースタジアム長居
第34回大阪国際女子マラソンの
結果を受け、質問する増田明美氏
=1月25日夕、ヤンマースタジ
アム長居
 ところが数日後、優勝した福士さんが代表内定をもらえないからと、最終選考会である名古屋ウィメンズにエントリーした。どうして? と信じられない気持ちだった。自殺行為である。監督の永山忠幸さんに「皆、心の中では内定していますよ」と、発表まで安心して待っていればいいと話しても「人生かけてやっていますから。絶対でないと」と話すのだった。
 0・01%でも選ばれない可能性があれば挑戦させるということだろう。頑張った現場の選手や監督にこんな苦しい思いをさせてはダメだなとつくづく思った。
 昨年6月29日に日本陸上競技連盟が発表した選考要領のポイント(世界選手権内定者以外)は次の通り。
 国内3つの選考大会で3位以内になった選手、計9人から選ぶ。その9人のうちから、設定記録(男子2時間6分30秒、女子2時間22分30秒)を切った選手を優先的に男女各1人選ぶ。
 確かに選考要領の文章をみれば、名古屋ウィメンズが終わるまで福士さんが内定することはない。たとえ大阪で世界記録を出して優勝していても内定はもらえなかった。永山さんはこの選考基準に問題提起をしているのである。確かにこの選考基準では優勝者に対する敬意がない。選手や監督が納得できる選考要領はどうあるべきか。現場では「客観的」という言葉をよく聞く。現状は主観が入り過ぎているからだ。一番手っ取り早いのは、選考大会を1つにして1、2、3位を選ぶこと。しかし、私は国内に3つの選考大会があることに賛成だ。それぞれの大会に歴史と文化がある。
 選手の中には、花粉症の人もいれば、アップダウンが好きな人もいる。自分が好きな大会を選べる方がいい。世界選手権を含めて4つの大会から客観的な基準のみで選べばよいと思う。
 世界選手権での内定者を除くと、国内での選考大会の優勝者に優先権を与えることを第一に考えたい。勝者に栄誉があるのは当然である。ただ、勝つことだけに終始してスローペースになっては世界との差は広がる。ある程度のタイム設定(2時間24分程度)が必要だ。クリアした優勝者の次の要素としてタイムで選ぶというのはどうだろうか。
 自動的に選ばれるので、主観の入る余地がない。そこで選考委員会の代わりに選考要領策定委員会を設置し、客観的要素で決まる要領になるよう議論してほしい。目標がはっきりするので選手は自分が採点されることを心配せず、全力でゴールへ向かえるだろう。(増田明美 2016.2.23 産経新聞)

陸連が踏み込めない「大人の事情」

東京五輪は悲願のメダルを

待機児童と女子マラソン

 待機児童問題で問題になったあのブログ。(保育園落ちた日本死ね!!!)国会で自民党が対応にちょっと失敗し、政府が動き出しました。(匿名ブログも意識、「総活躍プラン」策定へ本腰)民主党の提案の仕方はどうあれ、一つの動きとしては面白い事例です。
 専門家が保育所の増加率などをしっかり解説されていますので具体的には述べませんが、「日本死ね」と書いたあの言葉がネットを動かし政府を動かしたわけですので、一つのハッタリとしては大正解でした。もちろん個人のブログがこんなに反響を及ぼすとは当の作者も予想していなかったようですが。
オ五輪マラソン代表に決まった福士加代子
リオ五輪マラソン代表
に決まった福士加代子
 共産党議員が保育園入れなかったとかいうのはまさに便乗攻撃でしたが、(共産も便乗? 吉良氏「わが家も認可園落ちた」ツイッター書き込み 「収入面から入園は困難」との声も)見事に馬鹿さ加減を見せつけたことは笑いました。国会議員が知らないんだもの。一般人知らないよ。
 また、国会前デモは政策担当の東京都庁前でなければ意味がないとかもあげられてましたね。デモをしている人は本当に状況を改善したいのか、それとも政府を困らせたいだけなのか。見極めていく必要があります。
 女子マラソンも面白いです。福士さんが大阪で優勝してほぼ決まりと言いながら、やはり選ばれない可能性があると言われて名古屋への出場を模索。それを大きく広報したら陸連が慌てて出場を止めるように説得という失態を演じました。本当に上級組織がなあなあでやってきたことを下がついて来ないという悲しいものとなっています。(それでも以前の有森さん選択は正解でしたが)
 昔のやり方で踏襲しようとした際、残念ですがこのネットの時代は対応できません。以前は直訴でもしてマスコミが取り上げて波が起きないと動かなかったものが、今は一選手、一主婦の言葉で周りが怒涛のように反応してしまいます。 組織はこれに対応できるように変化しなければいけません。(元自衛隊医官・中村幸嗣、2016.3.14

存在感のない男子マラソン

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