京大教授の年収940万円は安すぎる?
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京大教授の年収940万円は安すぎる?

わが国が誇る有名国立大教授の給与は安いのか、高いのか。京都大法科大学院教授、高山佳奈子氏が自身のブログで給与明細を公開し、物議を醸している。額面はおよそ940万円。彼女はなぜ給与を公開したのか。高山教授がiRONNA編集部に寄せた独占手記でその全てが明らかになった。

わが国が誇る有名国立大教授の給与は安いのか、高いのか。京都大法科大学院教授、高山佳奈子氏が自身のブログで給与明細を公開し、物議を醸している。額面はおよそ940万円。彼女はなぜ給与を公開したのか。高山教授がiRONNA編集部に寄せた独占手記でその全てが明らかになった。

「最高学府」の危機

私大に比べると最低レベル

「こいつバカか」とホリエモン

 「何言ってんだこいつ。バカか」。自らの給与明細をブログに公開した京大法科大学院教授の高山佳奈子氏に対し、元ライブドア社長で実業家のホリエモンこと、堀江貴文氏のツイートが物議を醸した。
 堀江氏は、自身のツイッターで「給料に不満があるなら大学教授を辞めて、事業を起こせば良い。お金は他人の役に立った対価として支払われるものだから」との持論を展開し、「国立大学教授の給料は、もっと安くても良いと私は考えます。こんな奴に税金使われてると思ったら腹立つね」とコメント。このやりとりは一部のネットメディアでも報じられた。
 ネット上では、堀江氏の発言について「これは正論だな」「税金にたかるなよ、大学教授は」と擁護する意見も目立ったが、一方で「給料安く感じるのは価値観で決まる」「国民みんなが起業できるわけではない」「こんなの公表したら逆効果では…」などとさまざまな意見が飛び交った。(iRONNA編集部)

どう使うかはその人次第

かみ合わない「理念」と「法」

私は堀江氏を弁護する

 本日、数名の知人から、堀江貴文氏が私について「バカか」とコメントしていることについて懸念するお知らせをいただきました。詳細がわかりませんが、こちらの記事に書かれていることのようです。
 当ブログでも昨年11月30日の記事で言及しておりますとおり、私はライブドア事件におきまして、
 堀江氏は無罪であるか、そうでないとしても実刑判決は不当である
とする意見書を最高裁判所に提出しています。弁護団の推薦によるものではありますが、私が意見書を提出することについてご本人は了承された旨、うかがっております。
高山佳奈子京大教授が公開した平成25年の給与明細
高山佳奈子京大教授が公開した平成25年の給与明細
 つまり堀江氏は、ご自身の刑事裁判で最高裁判所への意見書の提出を依頼した相手を「バカか」と評したのです。
 しかし、このことが意図的であったとは考えにくいように思います。堀江氏は、上告審での意見書の執筆者と、今般の評価の対象者とが同一人物であることを認識していなかった可能性があるのではないでしょうか。
 自身が刑事裁判の当事者になる機会は珍しいです。そして、堀江氏の記憶力が悪いということはないはずです。それにもかかわらず、人物の同一性に気付かなかったということは、学術研究のあり方や大学の最新の状況といった問題について堀江氏が特別に詳しい知見や問題意識を持っていたわけではないことを示しているように推測します。
 当該ツイートは、必ずしも周到な事実関係の確認や検討に基づいたものではない、カジュアルな書き込みだったのではないでしょうか。
 そうだとすると、このこと(いわば「うっかりミス」)について堀江氏を非難するのは生産的でないと思います。
 それよりも、これを機に、従来ほとんど知られていなかったことが判明した、2004年以降の国立大学の状況や、学術研究における国際競争について、広く社会の関心を集めることが望ましいと考えます。
 何しろ、大学法人を相手に裁判を起こしてもほとんど報道されてきませんでしたので、良いチャンスです。
 残念ながら、堀江氏のツイートを紹介した記事は、関心を集めた点はよかったのですが、ミスリーディングなところがあります。
 これをそのまま鵜呑みにしている方がいらっしゃいますが、この記事は、あくまで執筆者の評価を述べたものであって、堀江氏の見解を正しく伝えるものでもありませんし、私の立場についても誤解を与えるおそれのある部分を含んでいます。
 たとえば、記事の中には堀江氏が「学者というものは理屈をこねくり回しているだけの頭でっかちな連中で実際に行動を起こして社会を良くすることができない」と考えているとする記述がありますが、これは堀江氏自身の言葉ではないのではないでしょうか。「 」付きだと引用と紛らわしくなるように思います。
 また、記事のタイトルは「給与明細を公開して年収アップを要求」となっていますが、私の給与明細の公開は、給与の引上げを求めて行われたものではありません。私のブログ中の賃金訴訟に関する記事を確認していただければわかりますが、給与明細の公開は、賃金訴訟の過程で行われたものです。(高山佳奈子ブログ2016.04.03)※一部省略しています

壊れゆく「労働時間=成果=報酬」

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