人工知能が人類を滅亡させる日
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人工知能が人類を滅亡させる日

米ハリウッド映画『ターミネーター』のように人工知能(AI)がいつの日か自我を確立し、「殺人AI」と化すことは現実に有り得るのか。目覚ましい進化を遂げるAIシステムの発展に、一抹の不安を抱く人も多いのではないだろうか。AIは人類の敵か味方か。人工知能の近未来を考えたい。

米ハリウッド映画『ターミネーター』のように人工知能(AI)がいつの日か自我を確立し、「殺人AI」と化すことは現実に有り得るのか。目覚ましい進化を遂げるAIシステムの発展に、一抹の不安を抱く人も多いのではないだろうか。AIは人類の敵か味方か。人工知能の近未来を考えたい。

茂木健一郎が説く人間の可能性

二千年前から論じられていた

「ピクセル文化」の行く末は

直面する「2045年問題」

ロボット化で仕事の半分がなくなる?

 野村総合研究所は2日(編集部注:2015年12月2日)、日本の労働人口の約半数が、人工知能やロボットで置き換えが可能という推計を発表しました。果たしてこれは本当なのでしょうか。
人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合(日本、英国、米国の比較)。注:米国データはオズボーン准教授とフレイ博士の共著”The Future of Employment”(2013)から、また英国データはオズボーン准教授、フレイ博士、およびデロイトトーマツコンサルティング社による報告結果(2014)から採っている。(出所:NRI) 
人工知能やロボット等による代替可能性が高い労働人口の割合(出所:NRI) 
 人工知能による仕事の置き換えについては、2013年にオックスフォード大学が発表した推計がもっとも有名です。これによると、米国の労働市場における仕事の47%が人工知能もしくはロボットで置き換えが可能だという結果でした。野村総研の推計は、オックスフォード大学との共同研究であり、同大学の研究者からアルゴリズムの提供を受けて行ったものですから、基本的にはまったく同じ手法と考えてよいでしょう。違いは日本と英米の職種の分類ということになります。
 人工知能やロボットによって置き換わる可能性が高い職種としては、一般事務員、組立工、タクシー運転手、レジ係などが列挙されています。いわゆる単純労働的な仕事がロボットに取って代わられるという解釈のようです。一方、置き換わる可能性が低い職種としては、アートディレクター、エコノミスト、教員、介護職員などがあります。創造性が必要であったり、他者の理解や説得が必要な職種は置き換え可能性が低いと分析されています。
 オックスフォード大学の研究は、人工知能による置き換えというテーマにおいては先行的なものでしたので、世界各国で話題となりました。同研究では、各職種について、操作面、創造性、社会的相互作用などの各項目で評価し、置き換え可能性を数値化するという手法が使われました。ただ、この手法に関してはいくつかの前提条件が付いていることに留意する必要があります。例えばロボット化に伴ってそれを管理する仕事が発生するといった部分は除外されていますし、ロボット化のコスト面も考慮に入れられていません。いくら便利でも人の方が安かった場合には、人が優先される可能性は高いでしょう。
 どういった項目がロボットに置き換えられるのかという前提条件も、この研究が出た当時と現在では様子が変わっています。研究では芸術関係の置き換えは難しいといわれていますが、最近ではむしろ、音楽やデザインなど感性が必要とされる分野ほど、ロボットの置き換えが容易との見解も出てきています。
 また日本では、雇用の流動性が低く、立場が保証される正社員の仕事は維持され、非正規社員の仕事だけがロボットに置き換わってしまう可能性もあります。あくまで、先行研究事例を参考に、同じ条件を日本に当てはめたものとして、割り切って解釈した方がよいでしょう。
 ネットではこの結果を受けて、先行研究の条件を変えるだけのレポートを書く仕事こそ、ロボットに置き換わってしまうのではないかとの皮肉な意見も見られました。(The Capital Tribune Japan THE PAGE 2015年12月9日

ターミネーターが現実に

無限大化する能力

登場16時間で退場

AIに仕事を奪われるインパクト

 AI(人工知能)の技術が発展することで雇用にどのような影響が及ぶのだろうか。大きな関心を集めている。AIで失われる職業と生き残る職業というようなリストを出している雑誌もある。こうした予想がどこまで当たるか分からないが、AIのインパクトは相当に大きそうだ。先日、ある金融機関のエコノミストが、自分たちの仕事もAIに奪われるかもしれないと言っていた。中央銀行の総裁の発言などを分析して経済の先を読むのがエコノミストの仕事だが、人間の頭で中央銀行総裁の発言を分析するより、AIに分析させた方がより正確な予想が可能になる日も遠くないかもしれない。専門性の高いエコノミストでもそうした話が出るくらいなので、より一般的な多くの職種がAIに取って代わられることになるだろう。
 近年、多くの先進国で技能のある人や高学歴者と、そうでない人の間の所得格差が広がる傾向がある。格差社会の論議とも関係が深い。そのような賃金格差を起こす最も大きな要因は、多くの単純労働が機械や情報システムに置き換えられつつあるからだという説が有力だ。ここにも技術革新が雇用に及ぼす影響が見られる。
 ずいぶん前から言われてきたことだが、「働く」という言葉には3つの英語が対応する。もっとも古くからの働き方はレイバーだ。牛や馬と同じような肉体労働のイメージだ。多くのレイバーは、産業革命によって機械に置き換わった。当時の労働者は機械が自分たちの仕事を奪うと怒って、打ち壊し運動が広がった。気持ちは分かるが、いまから見れば滑稽な風景だ。確かに、産業革命はレイバーとしての仕事を奪ったかもしれないが、それによって多くの労働者が苦しい肉体労働から解放されたのだ。
 さて、産業革命を経て、多くの労働はレイバーからワークに変わった。機械を操作した物づくり、デスクワーク、営業などの仕事だ。このワークの仕事が、いまインターネットやAIによって奪われようとしている。AIによって失われる仕事のリストとは、どれだけのワークが消えるのかを示したものだ。その過程で、求人数の減少や賃金低下など厳しい動きも出てくるだろう。産業革命で多くのレイバーの仕事がなくなったように情報革命でワークの仕事がなくなろうとしているのだ。
 では、もっと新しい働き方があるのだろうか。その答えがプレイである。プレイというと遊んでいるように聞こえるが、音楽家もスポーツ選手もプレーヤーと呼ばれる。遊んでいるわけではない。機械にはできない仕事がプレイなのだ。それに加えて、プレイには遊ぶという意味を込めてもよいと思う。日本人は働き過ぎだ。情報システムやAIの有効利用によって、これまでの半分の時間で同じ仕事をこなせるようになるなら、それは素晴らしいことだ。新しい技術で社会システムを変革することで、より少ない労働時間で稼ぎ、残りの時間は仕事以外に使う。そうした変化を進めるべきだろう。(東大・大学院教授、伊藤元重 産経新聞 2016.3.14

ロボット兵器の未来

人間には「感情」がある

 放送開始から29年間、僕が司会をしてきた「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)が今年、新たな時代を迎えることになった。ネットテレビ局「AbemaNews」の開局スペシャルとして、4月18日午後9時から3時間の生放送を行ったのだ。タイトルは「スマホで“朝生”」。
 インターネットでの動画放送といえば、ニコニコ動画などがある。だが、この「AbemaTV」は会員登録の必要もない、24時間無料放送の画期的なテレビ局だ。
 スマホで視聴した人たちの声によると、画像も音声も安定しており、地上波の放送と変わらなかったという。
 今回のテーマは、「人工知能、ロボットが働く未来…ド~なる仕事、ド~するライフスタイル?!」である。堀江貴文さん、夏野剛さん、成毛眞さんら、IT系企業の出身者や、起業家の駒崎弘樹さん、ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん、国際的に活動する社会起業家の牧浦土雅さんなど、若手を中心に、個性的な面々が集まってくれた。
 「人間がAIに取って代わられる職業は何か?」という話題に対する堀江さんの指摘がたいへん興味深かった。「経営者こそAIに取って代わられやすい。リスクを恐れ、リスクを取らないからだ」と言うのだ。 
 人間はAIと違って「感情がある」。たとえば、介護や看護といった仕事は、この感情を必要とする。だから、こういう仕事では、AIが人間に取って代わることは難しいだろう。だが、この感情が悪い方向に働く仕事がある。
 実は、経営判断というものは、感情が悪い方向に働くそうだ。失敗したらどうしようという恐れから、新しいチャレンジを避けたりする人は、無難な経営しかできなくなるのだ。「AIに経営判断させたほうがいいんじゃないか」という結論に至るのは、それが理由だ。もちろん100%あてはまるわけではない。それでも、経営者はこの言葉に耳を傾けてもよいのではないだろうか、と僕は思った。(田原総一朗ブログ一部抜粋 2016.04.28
人工知能が人類を滅亡させる日

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