金八先生は今も理想の教師像なのか
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金八先生は今も理想の教師像なのか

日本の学園ドラマの金字塔と言えば、多くの人がTBS系『3年B組金八先生』を挙げるだろう。どんな問題児であっても、いつも生徒の目線で全力に向き合う熱血漢。武田鉄矢演じた坂本金八に理想の教師像を重ねた人も多いはずだ。時代が変わってもニッポンの教育現場に必要なのは、やはり「金八先生」なのか。

日本の学園ドラマの金字塔と言えば、多くの人がTBS系『3年B組金八先生』を挙げるだろう。どんな問題児であっても、いつも生徒の目線で全力に向き合う熱血漢。武田鉄矢演じた坂本金八に理想の教師像を重ねた人も多いはずだ。時代が変わってもニッポンの教育現場に必要なのは、やはり「金八先生」なのか。

落ちこぼれを作らない

自分で自分を守れ

萎縮していくだけの教師

教員免許の意味

 教員免許を持たずに、32年間教えていらした先生のニュースが報じられていました。
免許持たず32年教壇に=55歳女性、高校で保健体育―山形 
 先生の資質を保つために、教員免許が、意味があることはもちろんです。一方で、免許というものを、絶対視することは、弊害もあるように思います。
 この先生の場合、32年間教えてこられたわけですが、その間の生徒の評判とか、教育の実績はどうだったのでしょうか?
 このニュースではそのような情報はありませんが、「無免許」ということで、その教員としての資質がゼロになるわけでは必ずしもないと思います。
 米国の例ですが、日本の教員免許を持つ教員にあたるcertified teachers 以外にも、たとえばTeach For Americaのような組織があり、大学を出たての若者たちが、教えています。
 Teach for Americaには、 certified teachersのunionなどから、批判もあるようですが、功績も大きいようです。
 民間人を教員に起用したりするケースも、今後は求められていくと思うのですが、教員免許を絶対視し、免許があれば資質は十分だけど、そうでないと資質はゼロである、というような形式的な議論は、どうなのでしょうか?
 何事につけ、「お墨付き」が好きな国民性とも無関係でないように感じます。
 みなさんは、このニュース、そして、教員免許の意味、どのように思われますか? (茂木健一郎公式ブログ 2016.2.23

教員の仕事はブラック?

金八先生は週1回だけ

学園ドラマは世に連れ

金八が学校を去る日まで

 昭和四十年、日本テレビは夏木陽介が高校教師にふんした『青春とはなんだ』を皮切りに、森田健作や中村雅俊らを主人公にした青春学園ドラマを数多く誕生させた。
 若き教師が高校生を叱咤(しった)激励し、ともに悩み、成長していく-。学園を舞台にした青春群像劇のスタイルが主流だった中で五十三年、水谷豊が演じるユニークな教師が登場した。『熱中時代』だ。
 落ちこぼれ教師が「いいかぁ~」「先生はなぁ~」と独特の口調で小学校の児童たちに語りかけ、同じ高さの目線で接する。子役たちに台本は渡されず、自分だったらどうするかという反応を映しながらの撮影。水谷は悪戦苦闘する教師像を自己演出し、俳優として新路線を築くに至った。
 翌年、TBSが『3年B組金八先生』をスタート。当時、金曜日の午後八時枠は同局にとって“魔の時間”だった。裏番組に、破格の人気を集める『太陽にほえろ!』があり、何をやっても当たらない。
 その枠を担当することになったプロデューサー、柳井満の頭の中には、ひとつの構想があった。NHKの『中学生日記』を除いて、民放の連続ドラマとしてはどこも手をつけていなかった中学校を舞台にしよう。脚本は小山内美江子。教師は武田鉄矢がいい…。
TBS系ドラマ「3年B組金八先生」の同窓会(左から3人目より)杉田かおる、武田鉄矢  
TBS系ドラマ「3年B組金八先生」の同窓会(左から3人目より)杉田かおる、武田鉄矢  
 構想はすべて現実になった。小山内はNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』を執筆中で多忙を極めていたが、柳井の打診にうなずいた。高校一年生の息子(現在は映画監督で俳優の利重剛)が中学生だったときの体験をもとに書こう。「母親の目から見た注文も含め、言いたいことはたくさんある」。柳井と小山内のテーマは一致した。「中学生が抱える問題に真面目に取り組みましょう」
 武田は、柳井から見て先生のイメージに近い俳優だった。当時二十九歳の武田は、子供たちから見れば兄貴のような存在であり、失礼ながら二枚目ではないが、あの“格好悪さ”が愛されるキャラクター。柳井のくどきに武田も出演を快諾した。
 そして番組は放送開始から三カ月で『太陽にほえろ!』の視聴率を抜き、二十年以上も続く唯一の教師ドラマとなる。
 第一シリーズは、いまも語られる衝撃的な内容だった。受験、非行、妊娠…。第二シリーズは思春期心身症、校内暴力、進路問題…。シリーズを重ねるにつれ、テーマも時代とともに変わっていく。いじめ、家庭内の問題、引きこもり、性同一性障害…。
 当初の「刺激が強すぎる」という抗議の電話は、やがて「よく取り上げてくれた」「気持ちを代弁してくれた」という声に変わっていった。「『金八』を見れば今の子供たちが抱える問題が分かる」と言われるのは、常に時代を意識してきた小山内の地道な取材力によるところが大きい。
 手を替え品を替え、恋愛ドラマが続くように、教師ドラマも途切れることはない。柳井は言う。
 「教師を格好よく見せようとするドラマは、私には作れません。時代とともに変えるべき点はあるが、小さな問題に真摯(しんし)に向き合う金八のような姿勢が求められる限り、番組は続けたい。いつか金八が学校を去る日まで…」(産経新聞 2003.10.22)

「金八先生」のモデル、三上満氏死去 教育評論家の三上満氏が2015年8月21日、食道がんのため死去した。83歳。全日本教職員組合(全教)委員長や全労連議長を歴任し、99年の東京都知事選に立候補したが、落選した。ドラマ「3年B組金八先生」のモデルとしても知られた。


日本の教師は損な役回り?

金八先生は今も理想の教師像なのか

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