安倍総理はなぜ「解散」を躊躇したのか
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安倍総理はなぜ「解散」を躊躇したのか

「衆院解散が頭の中をよぎったことは否定しない」。1日の記者会見で消費増税再延期を正式表明した安倍晋三首相は、衆参同日選を見送った経緯について初めて言及した。首相はなぜ「伝家の宝刀」を抜かなかったのか。ぎりぎりまで「解散風」に揺れた政局の舞台裏と総理の真意を読み解く。

「衆院解散が頭の中をよぎったことは否定しない」。1日の記者会見で消費増税再延期を正式表明した安倍晋三首相は、衆参同日選を見送った経緯について初めて言及した。首相はなぜ「伝家の宝刀」を抜かなかったのか。ぎりぎりまで「解散風」に揺れた政局の舞台裏と総理の真意を読み解く。

屋山太郎が読み解く「6・1舞台裏」

最後の賭けが出来なかった心の内

掲げるべきは憲法改正

安倍政権の終わりの始まり

 昨日の安倍内閣に対する不信任案の、岡田代表の趣旨説明の時の安倍総理の様子を見ていて、安倍政権の「終わりの始まり」を強く感じた。
 安倍総理は二度目の登場以来、野党に対して常に強硬な姿勢で国会審議に臨んできた。しかし昨日は、消費増税延期にサミットを利用して、日本の総理として恥ずかしいとまで言われても、反発する態度は見せず、黙って聞いていた。
 今国会を新年早々の異例の1月4日に招集したのも、ダブル選挙で憲法改正発議を考えてのこと。これまでの安倍総理なら、必ずやると公約した消費増税を再延期するなら解散で信を問うことが必要だという麻生副総理と谷垣幹事長の筋論の乗って解散したはずだ。
 解散しなかったのは衆議院で議席を失うことを恐れたからだと言われる。つまり2012年と2014年に当選した安倍チルドレンの遭い続く不祥事で、議席を大きく減らすことを恐れたからだ。
 消費増税を、安倍総理の総裁任期の2018年秋の後まで延期するのも無責任であると同時に安倍総理が弱気になって、守りに入った表れだ。
 自民党内の亀裂に加えて、経産省主導の「リーマンショック直前に似ている」というサミットでの資料配布に、財務省も外務省も渋い顔をしている。与党内の亀裂、閣内の亀裂が露わになり、まさに「終わりの始まり」だ。(菅直人オフィシャルブログ 2016.6.1

緩やかな衰退に見える日本経済

今こそ「ノー」を突きつけるとき

背伸びを続けてきたツケ

民主党の負の遺産を背負う安倍政権

 安倍首相は昨夜、消費税率10%引き上げを2019年10月まで、2年半再延期する意向を政府、党の関係者に伝えた。G7サミットでの世界経済に対する各国の考え、懸念を踏まえ、日本国内の個人消費の弱さなどを踏まえての判断であろう。
 報道では、麻生財務相、谷垣自民党幹事長が財政健全化やこれまでの経緯からして難色を示したと言われている。最終的には安倍首相の決断に委ねられる。
 早速、民進党の枝野幹事長は、「内閣総辞職すべきだ。確実に消費税を引き上げると大見えを切っていた。恥ずかしくて首相を続けられないはずだ」、同じく民進党の福山哲郎幹事長代理は、「国民に謝罪し、アベノミクスは失敗だったとまず認めることだ」と話している。二人とも言えばいいと言うものではない。特に枝野幹事長の表現は、公党の責任ある立場にいる者の表現としては言い過ぎだと断じたい。
 よく「アベノミクスは失敗した」と表現するが、私は「アベノミクスは全国、特に地方には行き渡っていない。これから予算、政策展開で行き渡らせる」と受け止めている。20年以上も続いたデフレ脱却から2、3年ですぐ解決できるというものではない。
 安倍政権は、民主党政権3年4か月のツケ、負の遺産を今、安倍首相が引き継ぎ立ち直らせる努力をしている最中なのだ。
 民進党の岡田代表は5月18日の党首討論で、安倍首相に対し、今の状況では消費税率10%への引き上げについて2019年までの延期を求めたではないか。
 民進党は自分たちのやってきた事を反省せず、ただ批判に明け暮れる。なんとも身勝手な話である。景気回復、財政健全化、社会保障は、与党、野党の垣根を越えて一丸となって取り組む問題ではないか。この点、大人の対応をしてほしいものと願ってやまない。(新党大地代表・鈴木宗男「ムネオ日記」 2016.5.29

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