リーマンよりも恐ろしいEU崩壊ショック
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リーマンよりも恐ろしいEU崩壊ショック

世界が固唾を飲んで見守った英国のEU離脱の是非を問う国民投票は、離脱派が勝利した。28カ国からなるEUの加盟国が脱退するのは初めてで、欧州統合は大きな転換期を迎えた。世界経済にも波及した英国のEU離脱。リーマンショックをも上回る世界恐慌の足音が徐々に忍び寄る。

世界が固唾を飲んで見守った英国のEU離脱の是非を問う国民投票は、離脱派が勝利した。28カ国からなるEUの加盟国が脱退するのは初めてで、欧州統合は大きな転換期を迎えた。世界経済にも波及した英国のEU離脱。リーマンショックをも上回る世界恐慌の足音が徐々に忍び寄る。

安倍首相が世論を動かした?

虎視眈々と分裂狙う中国

「ハチに刺された程度」じゃない

苦しい胸中吐露したキャメロン首相

 英国のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱派が勝利したことを受け、残留の必要性を訴えていたキャメロン英首相は24日、早々と辞意を表明。離脱派勝利とともに衝撃的なニュースが世界中を駆け巡った。
 キャメロン首相は記者会見で「これまで自分が感じていることを、ありまのままに情熱を込めて語る戦い方しか知らなかった。英国はEUの中にいた方が強く安全であり、その信念を語り続けた。国民投票で問うのはただこの一点だけだと明言した。だが、英国民は違う道を行くと決断した」と苦しい胸中を吐露した。
 その上で「離脱の方向に進むには新しい指導部が必要だ。首相として数週間、数カ月、船を落ち着かせるためには何でもする。だが、このまま自分が船長としてこの国を次の目的地へ導くのは望ましくない。国益のために新しい指導部を持つ必要がある」と明言した。また、具体的な日程については「10月の保守党大会では新首相が着任しているべきだ」とも述べた。
 離脱派勝利という国民投票の結果が世界経済に与える影響は未知数だが、日本でも2008年のリーマンショックを彷彿とさせる急速な円高や株安となり、不安が渦巻いた。
 安倍晋三首相は同日、参院選の遊説で訪れた岩手県一関市で、国民投票の結果に触れ「世界の(株式)市場、為替市場も大きな影響を受けている。しっかりと対応をしていかなければいけない。金融市場の安定化が必要だ」と懸念を示した。
 さらに、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)にも言及し、「G7で取りまとめた方向にのっとって対応する。求められているのは政治の安定だ」と強調した。
 アベノミクスの是非が問われる中、安倍首相にとっても新たな課題を突き付けられたことになり、経済対策を中心とした困難なかじ取りが迫られそうだ。(iRONNA編集部)

重大な賭けに負けたツケ

みんなが知りたい疑問に答えます

安倍総理をバカにした連中は責任を取れ!

 うわわわわわ…。こりゃあえらいことになってしまいました。スコットランドのこともあるので、侮っていました。イギリス…本当に離脱です…。リーマンショックをまさに東証アローズで取材し中継した人間としては、この規模の経済混乱が何をもたらすかは、多少は分かっているつもりです。
 1万3千円近くあった株価はあっという間に6千円台まで下落。円高は75円台まで進み、帝国データバンクによると、リーマン以来企業の倒産が相次ぎ、08年に1万5646件、09年に1万5480件の企業が倒産しました。
 私たち、東京キー局もあおりをもろに受け、制作現場は制作費の30%カットを余儀なくされました。大物司会者たちのギャランティーも一律でかなり大幅なカットを受け入れて頂きました(これはのちに回復)。多くのエコノミストたちが「今回はリーマン以上のダメージが来る!」と警鐘を鳴らしています。
 経済のニュースって、けっこう遠い世界のことのように感じるかも知れませんが、皆さんのお父さん方の会社がつぶれる可能性はもちろんありますし、何より、今年の冬の12月のボーナスがかなりの減額になることは確実の情勢でしょう。
英国民投票でEU離脱派が勝利した
ことを受け開かれた関係閣僚会議で
あいさつする安倍首相。右は麻生
財務相=6月24日午後、首相官邸
 あと…日本はGPIFっていって、年金のために積み立てていたお金を株式投資して「増やそう」「うまくいけば利益が…」って言ってたお金があるんですけれど、これは大ダメージです。相当の金額が目減りしたと計算できます。この数字はまた後々明らかにされるはずですが覚悟しておいた方がいい金額だと思っておいてください。
 しかし…くしくも、サミットの時に安倍さんが言っていたことが現実となりました。あの時に「アベノミクスの失敗のいい訳をするな!」
とか言ってたテレビの能無しコメンテーター、自分の発言、多少は責任とれ。アベノミクスがうまくいっていないことは私も認めますが、消費増税は見送りで正解。というか大正解。これで増税してたらエライことになってたわ。
 「経済状況が世界的に危機的になっている」と言った安倍総理の発言が正しかったことは各報道機関でも認めるべき。中小企業が圧倒的に多い日本。1、2年はかなり厳しい状況に陥る可能性が高いと言わざるを得ません。(長谷川豊公式ブログ2016.06.24

漂流し始める欧州

離脱の黒幕はグローバル化を嫌がる中高年

 いやぁ、英国がやってくれた。僕は世論調査よりもブックメーカーの予想を信用していたので、そういう意味でも驚いた。SNSなどで見ているけれど、周囲の人間はこの結果をマイナスに受け止めているし、市場の動きがすべてを物語っている。「つながる世界」の一端が綻んだのだから、日付変更線に近い東京がもろに嵐をかぶることになった。
 僕なんかよりももっとたくさんの外国人と仕事しているような人は「周りには誰一人離脱派はいない」と言っていた。どこかで聞いたな、と思ったけれど「離脱派」を「トランプ支持派」と読み替えれば思い当たる。つまり、いま現役世代でビジネスの前線にいる人と、それ以外の人には大きな溝ができているのだろう。これは、世界中、というか先進国中心に起きている現象だと思う。英国でも50代以上で離脱派が優勢だったようだが、つまり「自分は世界とつながってない」と思ってる人なんだと思う。国境を超えた「グローバル」な社会への嫌悪や懐疑が、想像以上に広がっているということか。
 本音を言うと、僕だってそれほど「グローバルなつながり」に振り回されたくはない。自分の幸せは、半径10メートルで実現できればいいんじゃないか?と思う。どこかの無茶苦茶な金持ちに振り回されて為替や株を日々気にするような状態は、ふと考えてみればどこか滑稽じゃないか?懐疑論者が言いそうな言葉を、否定しきれない。
 でも、しかし。時代っていうのは、「抗えない潮流」のようなものじゃないか。ベルリンの壁が崩れて、その後もたくさんの血が流れる中で、新興国は豊かになり、人とモノとカネと情報の流れは加速した。現場で働いている人は、その流れからは逃れられない。そこで遭難しないように踏ん張りながら、それでも半径10メートルの幸せを維持しようとしている。
 その一方で、離脱派は時間的にも空間的も、近くしか見ていなかった。というよりも、真の状況から目を逸らしていたように思う。なんか、ふと思い出したのはオスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」だ。離脱派の多くを占めた中高年は、EU未加盟時代を知っている。そして、そのままの若き英国だと、自身を騙しているのではないだろうか。そして、いまの英国を肖像画に見立てて「こんなに歳を取って醜くなった」と納得している。
 しかし、一番追い込まれているのはいったい誰なのか。数年後には、その結論が出るだろう。その肖像画が自分自身だと気付いた時にはもう遅い。そして、この問題は日本にとっても重要な示唆を与えてくれると思う。(山本直人公式ブログ 2016.06.24
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