アベノミクスは「失敗」だったのか
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アベノミクスは「失敗」だったのか

「アベノミクスの宴は終わった」。民進党の岡田克也代表が政権批判をしきりに繰り返している。確かに、ここ最近は円高が進んで株価も下がり、日本経済の先行きが怪しくなった感は否めないが、本当のところはどうなのか? まだ道半ばとはいえ、アベノミクスを一度評価してみる。

「アベノミクスの宴は終わった」。民進党の岡田克也代表が政権批判をしきりに繰り返している。確かに、ここ最近は円高が進んで株価も下がり、日本経済の先行きが怪しくなった感は否めないが、本当のところはどうなのか? まだ道半ばとはいえ、アベノミクスを一度評価してみる。

印象論で語るなかれ

「請求書」は子供たちに

政策始動時からの誤算

アベノミクスの果実

終値が前日比290円安の1万5378円となった
日経平均株価を示すボード=7月6日、東京都中央区
終値が前日比290円安となった日経平均
株価を示すボード=7月6日、東京都中央区
 アベノミクスの果実と言いますが、安倍政権や日銀はどんな苦労をしたと言うのでしょう。また、経済界はどんな苦労をしたと言うのでしょう。日銀にガンガン国債を購入させただけではないですか?インフレ目標政策を採用して、ジャンジャンマネーを放出するからと言って円安を実現し、そして、その円安で輸出企業の業績が改善したのです。
 まさに濡れ手に粟!誰も苦労などしていない。単にリフレ派の社会実験が行われただけなのです。何の苦労もなしにどうして花が咲き、実がなることがあるでしょうか?
 2015年度の公的年金積立金の運用成績が明らかになりました。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は約140兆円の運用資金を有しているのですが、なんと、1年間で5兆円を上回る損失を被ったのだとか。
果実というからには、我々に利益をもたらさなければならないのに、却って損失を被っただけなのです。言うなれば、毒リンゴ!
 安倍総理は、3年半ほど前、デフレからの脱却が先決だ、そのためには日銀がジャンジャン国債を買い上げるべきだ、と訴えていました。そして、そうやってマネタリーベースを増大すれば、必ずマイルドなインフレが実現してデフレから脱却できる、と。
 もう15年ほど前の話になりますが、日銀が物価をコントロールできないのでは、何のための日銀なのかと、速水総裁を罵倒していたことが思い出されます。物価をコントロールできない総裁なら辞めてしまえ、と。自分たちが日銀総裁になったら簡単にマイルドなインフレを起せると豪語していたのですが、それが、岩田規久男副総裁であり、原田日銀審議委員であったのです。
 本日、5月の消費者物価が発表になりました。生鮮商品を除いた総合で、前年同月比0.4%も下落しているのです。これでは、アベノミクスをスタートする前よりも悪化していることにならないのでしょうか?インフレ率は、3月以来連続3か月間マイナスを記録しているのです。これでも、この道しかない、力強く前進すべきだと言うのでしょうか?ここは少し冷静になってよく反省すべきなのです。というよりも、日銀のリフレ派は総辞職すべきです。(小笠原誠治「経済ニュースゼミ」2016.7.1)

渦巻く市場リスク

デフレの方が暮らしやすい!?

偽薬効果で景気回復

進むか退くか

「アベノミクスは失敗」というデマ

日経平均株価の推移
日経平均株価の推移
 イギリスがEUから離脱することが確定的となった。これによって世界経済が激動するのは必至だ。となると世界の投資家はキャッシュポジションを高め、株は急落する。中でも日本株は円高とのダブルパンチで大幅安となり、15000円を割り込んだ。
 人の不幸は蜜の味なのか、安倍政権の不幸は蜜の味なのかは知らないが、この激動を見て「アベノミクスは失敗した」というデマを流している人達がいる。そう、いつもの反日系政党=民進党、共産党、社民党とそのお先棒を担ぐ新聞、テレビの連中である。
 曰く「株価だけがアベノミクスの唯一の頼みの綱だったのに、それさえも終わった」「アベノミクスで得をするのは金持ちばかりで、庶民の生活は益々苦しくなった」等々。はい、はい。反論する必要もないくらい低レベルの批判だが、参議院選挙前の重要な時期なので、こんなデマメディアやデマ政党に騙されないために、野田政権と安倍政権の格差を数値で示しておきたい。

株価 民主党政権最終日(2012.12.25)10,080円 EU離脱直後14,950円前後

失業率 民主党政権最終年4.33% 2016年3.27%(IMF推計)

GDP 民主党政権最終年475兆円 2016年506兆円(IMF推定)

最低賃金 民主党政権最終年855円(東京) 2015年907円(東京)

 失業するのは誰だろう。もちろん、経済的弱者=庶民である。最低賃金で働くのは誰だろう。もちろん、経済的弱者=庶民である。アベノミクスは株価上昇や不動産上昇により金持ちをより豊かにしただけでなく、庶民の生活も明らかに楽にしたのだ。もちろん、それを実感できる人は少ないだろう。賃金が年間1%減ったときに人は実感できるが、年間1%上昇しても実感できない。メリットに対する感受性よりもデメリットに対する感受性の方が人ははるかに敏感なのだ。それは各種の心理学実験が明らかにしているところである。
 私は何もアベノミクスが完璧だとは思っていない。しかし、批判は「財政出動が少ないので地方への波及効果が遅いのでは」「規制緩和が中途半端なので、これでは外資が来てくれないのでは」といった真っ当なものにしてほしいだけである。(「森口朗のブログ」2016.6.26)

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