小池氏を阻む「都議会のドン」の壁
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小池氏を阻む「都議会のドン」の壁

国政の与野党対決の構図が持ち込まれた東京都知事選は、政党の支援を受けない小池百合子氏の圧勝で終わった。女性初の都知事となる小池氏が公約に掲げた「東京大改革」。その前に立ちはだかる「都議会のドン」との全面戦争も、もはや待ったなし。小池氏は選挙の勢いそのままに都政改革の旗手となれるか。

国政の与野党対決の構図が持ち込まれた東京都知事選は、政党の支援を受けない小池百合子氏の圧勝で終わった。女性初の都知事となる小池氏が公約に掲げた「東京大改革」。その前に立ちはだかる「都議会のドン」との全面戦争も、もはや待ったなし。小池氏は選挙の勢いそのままに都政改革の旗手となれるか。

「先生じゃないとカネがつくれない」

ケンカ選挙で圧勝

首長と議会のいびつな関係

内田茂氏は「闇」の人

 東京都知事選の投開票日夜に放送された選挙特番「池上彰のニッポンの大問題 ~都知事選SP生放送~」(テレビ東京系)の元都知事で作家の猪瀬直樹氏が出演した。猪瀬氏は「都議会のドン」といわれる自民党都連幹事長の内田茂氏の存在などに触れ、都知事選や当選した小池百合子氏の今後の都政運営について語った。
 猪瀬氏は、小池氏が都政の透明化を強調してきたことについて「都知事は都民の代表だが、都議会も都民の代表。二元代表制であり、必ずしも都知事の言う通りに議会が動くとは限らない」と指摘し、「都議会の力が非常に大きい。都議会の力は大きくていいが、ボス政治によって動かされるとしたら非常に問題だ。そこを明らかにするという小池氏の言うことはは非常に重要だ。僕自身もその大きな壁にぶつかったのでよくわかる」と述べた。
 池上氏からボス政治の現状を現役時代に語らなかったことを聞かれた猪瀬氏は「どこのメディアも雑誌も取り上げてくれなかった。今回は都議会議員で自殺した人がおり、そのことを書いてネットでアピールしたことで広がった」とした上で、「内田氏はできる限り表に出ない闇にいる人。闇の中にいると力を持つだけに、光を当てるのは、本来はメディアの力だが、力がなかった。今回はネットの力で、その闇が明るみに出たため、小池氏にとって非常に大きな力になったのではないか」と語った。
増田寛也候補を応援する自民党都連幹事長の内田茂氏=7月26日、自民党本部
増田寛也候補を応援する自民党都連幹事長の内田茂氏=7月26日、自民党本部
 自公が推薦した増田寛也氏が落選した背景については、内田氏ら都連幹部が推薦候補以外を支援した場合、親族を含めて除名する趣旨の文書を出したことを指摘し「北朝鮮みたいだ。おそらく都連幹事長の内田氏がそういう指示を出した。このやり方でいいのかということが問われ、増田氏はうまくいかなったのではないか」と分析した。
 内田氏をめぐっては都知事選告示を翌日に控えた7月13日、ニュース共有サービス「NEWS PICKS」(ニューズピックス)が猪瀬氏のインタビューを公開。2011年7月1日に自民党都議だった樺山卓司氏が自宅で自殺した原因について、「A氏(内田氏)にあります。A氏に何をされたかというと、都議会議員の集まりの中で嫌がらせ的に罵倒されたり、議長になれたのにならせてもらえなかったり、ギリギリといじめ抜かれた。『反A氏』の声を上げると粛清されてしまう。そんな世界が都議会にはあるわけです」と明らかにした。
 また、猪瀬氏は自身のツイッターで親族から見せてもらった遺書も公開した。「これは全マスコミに発表して下さい。Aを許さない!!人間性のひとかけらもないA。来世では必ず報服(原文ママ)します!御覚悟!!自民党の皆さん。旧い自民党を破壊して下さい」と書かれた実物で、これを機に他のメディアなどが内田氏の存在をクローズアップするようになった。
 31日夜、増田氏が敗戦の弁を述べた後、報道陣に囲まれた内田氏はこれまでの経緯などについて質問を受けたが、無言のまま車に乗り込み立ち去った。(iRONNA編集部)

透明化こそ急務

入札と談合体質

五輪利権の闇

利権問題の本質

告発型選挙になった都知事選

 撃たれる(討たれる)のが誰かはまだ分からないが、今回の都知事選挙は珍しく告発型選挙になっている、ということを皆さんお気付きだろうか。選挙にならなければ出なかっただろうと思うような話が次々と出てきている。
 鳥越さんの場合は選挙に出なければ、既に示談解決済みの10数年前の話やらマスコミの世界では相当拡がっていたという下ネタの話など出てこなかったはずである。火のないところには煙は立たないと言うが、既に火が消えてしまっていた話が蒸し返しになったのは、すべて都知事選挙に出るという話が本格的に決まってからの話である。公職の候補者を目指さなければ絶対に一般の人々の目に触れず、耳にも聞こえなかったはずのことが、都知事選挙の候補者になることが決まってしまったら一気に噴き出してしまった。
 この辺りのことはヤマモトイチローさんが実に丁寧に書いていたから、その業界ではかねてから有名な話だったようだ。普通に身体検査をしていれば候補者に担ぎ出すことはなかったはずだが、ごく一部の人たちの話し合いでバタバタと決めてしまったためにトンデモナイ間違いをされてしまったようだ。大人しくしていさえすれば多分ずっと口を閉じておられただろうと思う人が、居ても立ってもいられないような思いに駆られて思わず声を上げた、というのがどうやら真相のようである。表には出ないはずの人が約束を破って表舞台に出てくれば、心の奥底では絶対に相手を許していない人が何らかの行動を起こすことがあるのは、まあ止むを得ないことだろう。
 これは、明らかに告発ですね、と思わざるを得ない。立候補さえしなければ、多分闇から闇へと葬り去られるような話だったと思う。
やっぱり立候補しなければよかったんですよ、としか言えない。済んだことだ、と甘く見ていたことがよくない。
もう一件、選挙にならなければ絶対に表に出てくるようなことにはならなかっただろうな、と思うことがある。多分、小池さんが自民党都連と対決するような格好で都知事選挙に立候補するようなことがなければ、このことも闇から闇へと葬り去られたことだろうと思っている。
猪瀬直樹氏のツイート
猪瀬直樹氏のツイート
 告発したのは、元東京都知事の猪瀬さんである。猪瀬さんが、ご自分のブログやツイッターで自民党の都議会議員であった樺山卓司という方の憤懣やるかたない心情が赤裸々に書き連ねれられている遺書を公開した。猪瀬さんは覚悟を持って告発したようである。猪瀬さんの告発がなければ、第三者である私たちには都政の闇、都議会の闇など想像も出来なかったはずである。
 樺山卓司という都議会議員が自民党都連の大幹部の苛めに遭っていたとか、その苛めが原因で自殺していた、などという事実は、今回の都知事選挙がなければまず私たちには知る由もなかった。多分、猪瀬さんも、今回の都知事選挙がなければ事実を知っていても何も動かなかったはずである。猪瀬さんが告発したから、樺山さんの奥さんも小池さんの街頭演説でマイクを握るようになった。ついには、この都知事選挙に名乗りを上げた元自民党の衆議院議員で労働大臣を務めたこともある山口敏夫氏までも、都政の闇、都議会の闇、2020年東京オリンピックの闇まで語り始めている。
 一般人の私たちにはとても信じられないような話が次々と出てきている。ああ、この度の東京都知事選挙は告発の選挙だな、普通の選挙とは大分様相が違っているな。そう、思うような、実に奇妙な展開になっている。前述したように、撃たれる(討たれる)のが誰かは、まだ分からない。しかし、雉も鳴かずば撃たれまい、という故事は、どうやら正しいようである。(早川忠孝公式ブログ 2016.07.29

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