小池百合子が目論む「東京大改革」の盲点
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小池百合子が目論む「東京大改革」の盲点

都政の透明化を柱とした「東京大改革」を掲げ、圧勝した小池百合子氏が都知事に就任した。ただ、改革の具体的中身を個別にみると、満員電車ゼロや残業ゼロなど突拍子もない政策も目立つ。都民の期待を一身に集める小池氏の改革は本当に実現できるのか。

都政の透明化を柱とした「東京大改革」を掲げ、圧勝した小池百合子氏が都知事に就任した。ただ、改革の具体的中身を個別にみると、満員電車ゼロや残業ゼロなど突拍子もない政策も目立つ。都民の期待を一身に集める小池氏の改革は本当に実現できるのか。

求められるのは「高度な実務能力」

「見たこともない都政」は可能か

次々と暴かれた虚像

田母神氏には遠く及ばず

都政の闇を糺すのは小池氏

 小池さんの街頭演説を聞きながらその演説力の凄さに驚嘆したものだが、今日の都知事就任記者会見でも小池さんの答弁力が見事に発揮されていた。どんな質問にも、的を外さないで答えられそうである。小池さんは、いい知事になるな。心の底からそう思う。
 国会議員は政治資金収支報告書の記載でどこか突かれてしまうことを抱えているのが普通だから舛添氏の後の都知事にはそういう瑕のない人を選んだ方がいいだろうと思っていたのだが、東京都政の闇を糺していくためには、やはり小池さんのような強かさ、強靭な精神力と実行力を併せ持った政治家が必要とされていたのかも知れない。
 鳥越さんでは今日の小池さんのような記者会見は絶対に不可能だったと確信している。細かいことになったら何も答えられなかったはずである。増田さんはそつなく答えられるだろうが、どうしてもどこかで枠に嵌められた官僚答弁にしかならなかった。ひょっとしたら大阪の橋下氏を凌ぐ弁舌力を発揮するようになるかも知れないな、と思い始めたところである。橋下氏の弁舌能力の高さは皆さんご存知のとおりだが、橋下氏はどちらかというと弁舌で相手を言い負かすタイプで、相手が黙るまで滔々と自説を展開する闘争的弁舌術。喧嘩する時には役に立つ弁舌術だが、敵を作りやすく、時には乱暴すぎて敬遠されてしまうような弁舌術。大阪では通用しても、東京ではそのままでは通用し難い。
 小池さんの場合は、相手を包み込むような物言いが出来るから、聞いていて違和感がなく、相手を無用に刺激しないで済むようなところがある。物腰の柔らかさもあって、全体として上品である。自民党はなんでわざわざ小池さんを都知事候補から切るような真似をしたのだろうか、と不思議になる。増田さんも決して悪くはなかったのだが、女性の都知事候補を担ぐ方が自民党にとっては遥かにプラスになったはずだ。自民党の都議団幹事長に新しく就任した高木さんという都議会議員は小池さんが都知事就任の挨拶に来ることが分かっていながら、出迎えなかったようである。なんとまあ失礼な。なんとまあ愚かなことをするのだろう。まるで駄々っ子ですね、というところだ。
 こういう時は、大人の対応をすべきである。小池さんは遥かに大人だから、こういう仕打ちも平然と受け流しているが、小池さんの後ろにいる人たちがいつ怒り出すかも知れない。こういう非礼は、早々に謝った方がいい。小池さんは、これから益々強くなる。 (早川忠孝公式ブログ 2016.08.02

都議会が停滞する恐れ

とんでもない圧勝

野党はただの現状批判勢力

既存政党見捨てた都民

 東京都知事選の結果が出た。順位も事前の予想どおりで、既存政党が推す増田氏も鳥越氏も小池氏に完敗した。3位の鳥越氏に至っては小池氏とダブルスコアでの敗戦となった。面白いのが、一般的な常識と真逆の結果だった点だ。東京都では自民党と公明党の「基礎票」が両党合わせて200万台後半、民進党、共産党、社民党、生活の党の基礎票が全部で200万台前半と言われていた。これが正しければ、単純計算では鳥越氏が圧勝し、次に増田氏、浮動票に加え自民票の一部を取れても小池氏は両氏に届かない。
これが、穏当な予想だ。事実、知事経験のある東国原氏は具体的数字を出して、そのように予想していた。
会見を終え、選挙事務所を後にする鳥越俊太郎氏=8月2日、東京・南青山(宮川浩和撮影)
 しかし、現実はそうはならなかった。鳥越氏に関しては「醜聞報道が痛かった」とし、増田氏については「ライバルに比較して知名度が低かった」というのが主な敗因という事になっている。ふざけないでほしい。醜聞報道は小池サイドに対してもあったし、増田氏はテレビにしょっちゅう出演しており総務大臣経験者でもある。既存政党が、これを主な敗因と考えているとすれば、彼らは今回の都知事選挙の結果を受けても「我々は何一つ反省していません」と宣言しているに等しい。
 今回の増田、鳥越両候補の敗因は、「知事候補は、政策でもなければ都民の希望でもなく自分たちの都合で決める」という事を、既存政党が恥ずかしげもなく隠さなかったからではないだろうか。自民党東京都連が「自民党国会議員である小池氏」ではなく「党員ですらない増田氏」を選定した最大の理由は、「小池さんが、俺たち(会長の石原氏及び幹事長の内田氏)に挨拶なしに立候補した」からだ。少なくとも石原会長のメディア対応は、都民にその印象を与えた。
 野党統一候補が鳥越氏に決まったのは、国政では当分勝ち目がないので、注目度の高い都知事選挙で一矢報いたかったからだ。言い方は違うにせよ、候補者本人がそれを主張していた。鳥越氏は、選挙戦を通じてほとんど都政に関心を示さず、行政システムに対する無知もさらけ出した。
 有権者は政党のコマではない。「基礎票」など共産党と公明党にしか存在しない。他の政党の支持者は、ダメな候補を立てれば既存政党をいつでも見捨てる。今回の彼らの敗因は「都民をなめ切った」からだ。せめて、責任(もちろん人事上の責任だ)を取れる政党だと有権者に示してほしい。(森口朗公式ブログ 2016.08.01

目的は「東京大改革」

挨拶回りの洗礼

 昨日、東京都知事選挙の投開票が行われ、290万票を超える得票で小池百合子新東京知事が誕生しました。投票率は59. 7%となかなか高い数字だったようです。2位の増田寛也候補には100万票以上の差をつけており、マスコミで報じられている通り「圧勝」と言えるでしょう。
初登庁で都議会自民党
総務会長の高橋信博氏
(右)らに挨拶をした
小池百合子都知事
=8月2日(宮川浩和撮影)
 昨日からの報道を見ていると「風を読むのが上手」「劇場型の選挙を展開した」「石原慎太郎元都知事に厚化粧と言われたことを逆手に取った」「グリーンのものを身につけてきてくださいというグリーン作戦で一体感を演出した」などが勝因として挙げられていますが、これらは表面上の分析でしょう。選挙に出る身としては、そんなことで勝てるのなら楽なものです。小池氏自身に本質的に都民に訴えるものがあったことがポイントでしょう。
 1つ目は後出しじゃんけん(立候補表明)が有利と言われるなかで先出しをして潔く自分から手を上げていったスタンス。2つ目は政策の中身のリアリティーです。女性の視点で語る待機児童や介護の問題についての見識が信頼に足るものと評価されたのではないでしょうか。
 これから小池都政が始まりますが、就任すると最初に議会各会派へ挨拶まわりを行います。最大会派の自民党、公明党、民進党とそれぞれ回っていきますが、恐らく自民党の控室では自民党議員がそれなりに待って応対すると予想します。ここから都議会との関係の第一歩になります。
 私はオール与党議会と戦って横浜市長に就任しましたが、会派挨拶回りの事前調整をしていたにも関わらず、訪れても「市長には会わねえ」ともぬけ(蛻)の殻で、部屋には誰も待っていないという洗礼を浴びました。しかしこの先オリンピックがあることや圧勝だった結果を考えれば、恐らく小池知事のことは待っていると思います。これからどのような関係を築いていくのかに焦点が集まるでしょう。
 小池氏は、昨日の当選後の記者会見で「これまで見たことのない都政を実現する」と語っていました。今まで「見える都政」ではなかったことを踏まえ、都民の暮らしを考えて地方行政をきちんと展開をしていくなかで、見えなかった都政を見えるようにすることが小池氏の第一歩だと思います。そして、その後は都民が都政を見なければダメです。知事にお願いだけのお願い民主主義ではダメですから、都民の姿勢も問われます。(中田宏チャンネル 2016.08.01
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