世紀の悪夢か「トランプ劇場」は終わらない
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世紀の悪夢か「トランプ劇場」は終わらない

まるで悪夢でも見ているようだ。米大統領選に勝利したトランプ氏の満面の笑みとは裏腹に、日本の投資家はどん底に突き落とされた気分だっただろう。米国民の「選択」は世界の混迷を一層深めるのか、それとも劇的な変化をもたらすのか。「トランプ劇場」はまだ終わらない。

まるで悪夢でも見ているようだ。米大統領選に勝利したトランプ氏の満面の笑みとは裏腹に、日本の投資家はどん底に突き落とされた気分だっただろう。米国民の「選択」は世界の混迷を一層深めるのか、それとも劇的な変化をもたらすのか。「トランプ劇場」はまだ終わらない。

超大国を捨てるのか

日本の株価は大暴落

米国は元来引きこもり

誰が大統領でも同じ覚悟あるのみ

米大統領選で勝利し、ニューヨークの会場に9日未明、姿を見せたトランプ氏(AP)
米大統領選で勝利し、ニューヨーク
の会場に9日未明、姿を見せたトラ
ンプ氏(AP)
 1カ月ほど前に、虎ノ門ニュースに出演して作家の百田尚樹氏と話した時、私は、ハッキリと、アメリカ大統領には、トランプが当選すると言った。その理由は、この度の大統領選挙に関する今までのプロセスを観れば、トランプに関する専門家の予測がことごとく外れてきているからである。この度も、公開討論の結果、ヒラリー優勢でほぼ勝負あった、かのようにと伝えられてきたが、投票日まで二週間となった10月28日、突如、FBI・連邦捜査局が、ヒラリー・クリントンの私的メール問題の再調査を開始すると発表した。
 この大統領選挙投票日直前の候補者に対するFBIの捜査再開発表だけでも、異常な事態である。しかし、さらに異常なのは、そのメールの内容だ。内容は発表されていないが、漏れ伝わるところでは、それは、ヒラリーが国務長官当時に仕組んだアメリカ政府の血生臭い謀略であり、これが現在の中東における大量殺戮と難民発生という世界の秩序を破綻させかねない動乱を造りだしているということである。しかも彼女は、その私的メールで何をしていたのかはおくびにも出さず、1時間弱で料金2700万円の講演をしまくって22億円を稼いできた。また、彼女は、サウジアラビアなどの外国にも献金を要求しているという。やはり、えげつない。
8日、米ニューヨークで、投票を終えて疲れた表情を見せるクリントン氏(右)と夫のビル・クリントン元大統領(ロイター)
8日、米ニューヨークで、投票を終
えて疲れた表情を見せるクリントン
氏(右)と夫のビル・クリントン元
大統領(ロイター)
 ところで彼女は、大統領をした夫のビルとは今も夫婦であるが、そのビルは、大統領の時には、執務室にモニカ・ルインスキーを呼び込み、今は自宅にモニカの替わりを呼び込んでいると伝えられる。しかも、彼女は、公開討論の場で、トランプが女癖が悪いと非難している。自分の夫のビルをバットで殴ってから言え。トランプだけではない、ヒラリーもえげつなく無茶苦茶だ。よって、この度のアメリカ大統領選挙は、一つのビンの中に、二匹のサソリを入れた如くである。
 では、この度のアメリカの大統領選挙は、異常な選挙なのか。異常ではない。アメリカの権力が根底にもつ性癖を観れば、ヒラリーの如き人物は、その本来の流れの中に生息する正常な生き物である。アメリカの権力の歴史は、表には自由と民主主義と博愛を掲げている。しかし、根底には、殺人を行いウソを平気でつく謀略の伝統がある。従って、異常ではない。この度の大統領選挙は、今まで裏に隠されてきたアメリカの権力の本来の姿が表に顕れたに過ぎない。この意味で正常な選挙なのである。FBIは、良くやっているのだ。(「西村眞悟の時事通信」2016.11.9

憲法改正のチャンス

地滑り的勝利のワケ

トランプ勝利 10の疑問


 アメリカ大統領選は、大方の予想を覆してトランプ氏が勝利しました。私的には、というより選挙プランナーとしていくつかの疑問、関心があるのは主なものとして次の通りです。
(1)事前の各マスコミ調査が数ポイント差とはいえ、ヒラリー氏が優勢で多くの専門家もヒラリー氏勝利を信じていたこと=調査の信ぴょう性
(2)投票日直前になってコーミーFBI長官が私用メール問題で訴追しないとしたこと(ならばなぜこんな時期に再調査などという、いわば選挙妨害ともいえる「介入」をしたのか?
(3)ウイキリークスで、ヒラリー氏の娘、チェルシー氏の結婚費用がクリントン財団の資金から使われていたことの暴露等の影響
(4)あれだけハリウッドの有名人等がヒラリー氏支援に回っても役に立たなかったこと
(5)今現在の残りの州で、いくら不在者投票の確認が必要とはいえ、99%もの開票が終わってもトランプ勝利がなかなか出ないわけ
(6)13億ドル(トランプ氏は約半分といわれる)もの大金を集め、敗れたヒラリー陣営の選挙資金の使い方の問題
(7)トランプ氏のノンペイド・パブリシティ即ち、いかに金を使わずに世界中にトランプの知名度をあげたかの検証
(8)ヒラリー氏の愛は憎しみを上回る、キャッチは、多くの評論家が絶賛していたが、米国民の心には響かなかったわけ
(9)反トランプの急先鋒のはずのヒスパニック系国民がヒラリー氏になだれ込まなかったわけ
(10)女性初の大統領より政治経験ゼロの大統領が受け入れられたわけ
 等々。よく分析したいと思います。(「選挙プランナー、三浦博史の選挙戦最新事情」2016.11.09

不良少年のような二人

政治経験よりも大切なこと

大転換期迎える日本の外交防衛

 日本にとっては相変らず日本の外交・防衛は日米同盟関係が基軸なのだが、トランプのアメリカになると多少、いや相当程度、アメリカとの関係がギクシャクするようになるのではないかと思っている。
 どんどん内向きになるアメリカと、出来るだけ外に向かっていこうとする日本とではどうしても折り合えないことが増えてくる虞がある。
 アメリカの協力を得ようとしてもなかなか得られなくなるのではないかしら、日本はアメリカ抜きで何とか自立していく道を探らざるを得なくなるのではないか。そんなことを考えている。いよいよ日本の自立の時は、近いようである。
 いつかはそうなることを覚悟していたが、トランプがアメリカの大統領に就任すれば、アメリカはすべてについてアメリカファーストと言い出すだろうから、日本がどうなろうが、世界がどうなろうが、アメリカだけよくなればいい、とごり押ししてくるようになるだろうと思っている。
 日本には、相当タフなネゴシエーターが必要になりそうだ。アメリカの理不尽な要求なり圧力を跳ね返すための武器を用意した方がどうもよさそうである。
 これまで日本はアメリカが果たしてきた世界の警察官の役割の一部を進んで引き受けるようなところがあったが、ちょっと立ち止まった方がいい。日本が出来ることと出来ないことをしっかり見極めて、出来ないことについてははっきりノーと言えるようになっていた方がいい。そんなことを考えている。
 鍵は、ロシアや中国にあるだろうと思っている。日本は、ロシアや中国ともう少し近寄ってもいいはずだ。(早川忠孝「一念発起・日々新たなり」 2016.11.09) 

トランプ就任後の世界

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