総力大特集 中国は本気だ!
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総力大特集 中国は本気だ!

南シナ海を巡る仲裁裁判所で完全敗北を喫した中国。しかし、反省の色は全くない。判決を「紙くず」と呼んではばからないその横暴の裏で進める習近平の“次の手”とは。

南シナ海を巡る仲裁裁判所で完全敗北を喫した中国。しかし、反省の色は全くない。判決を「紙くず」と呼んではばからないその横暴の裏で進める習近平の“次の手”とは。

櫻井よしこが問う

外国への挑発を続ける理由

重要なのはアメリカの軍事力

 ここ数年、アジアの国々の政府高官などと意見交換すると、中国の脅威についての言及が先方からあることが非常に増えてきました。南シナ海、あるいは東シナ海での中国の軍事的な挑発行為を含む様々な行動はアジアの地域の平和安定に極めて大きな脅威です。力による現状変更を少しでも認めるようなことがあれば、国境、境界の確定が常に不安定になってしまいます。
 特に中国の東シナ海での現在の主張は資源が見つかったころから始まり、実際の行動がエスカレートしだしたのは中国の軍事力が強まってからのことです。まさに何の根拠もない典型的な「力による現状変更」であり、断じて容認するわけにはいきません。ひとたびこのようなことが容認されれば、今後未来永劫、その時々の軍事力のバランスの変化に応じて境界紛争が絶えないことになりかねません。
 クリミアにおけるロシアの行動、東シナ海・南シナ海における中国の行動が共に国際社会にあって容認され得ないのは、第二次世界大戦以降、それまでの度重なる戦争の惨禍を繰り返さないために主要国の間では少なくともその時点での境界を尊重するといういわばコンセンサスの中で維持されてきた平和な均衡を一気に崩しかねないからです。
 もちろん、一方で国際政治にあっては力のバランスという現実に目を向けねばならないのも事実です。国際法は力の前には無力です。だからこそ、現在の秩序や国際的なルールは現実的にはアメリカの軍事力がその実効性を担保しているといっていい。その意味で、アメリカが大統領選挙を経て、対外的な関与をどのように変化させていくのかに国際的な注目が集まっています。
 それは今の秩序、国際ルールがアメリカの軍事力という担保の下に維持されているからに他なりません。日本としては、アメリカの国際社会への関与を同盟国として働きかけつつ、今世界的に軍事力と切り離された中でも各国の国民レベルで広がりつつある、国際ルールの尊重という基本的価値の共有と尊重が、長期的に自分たちの利益を最大化するという共通認識に働きかけて、中国の力による現状変更を断じて容認しない環境をアジアの地域に作っていくこと、このことが何よりも重要です。(衆院議員・鈴木馨祐「政治家 鈴木けいすけの国政日々雑感」2016.9.9

日本を属国扱いする中国

ついに開発成功か

国際協調派はもう限界?

「栄枯盛衰」の中国

国際法違反を無視する中国

 北朝鮮と同様に国際社会のルールに素直に従おうとしないのが、今の中国政府である。北朝鮮の場合は、核開発の技術もミサイル開発もまだアメリカの存立を脅かすまでには行っていないからアメリカも黙っているが、いざという時はアメリカが自ら出てきて北朝鮮を捻じ伏せるのだろうと思っている。しかし、国連の常任理事国でもある軍事大国・中国の場合は厄介だ。
習近平国家主席のポスターで
覆われた建物=3月、中国・上海
(ロイター=共同)
 私たちに中国政府の非道、無法を直接糺す方法はない。そういう私たちの足元を見るようにして中国政府が自分たちの無理難題をアジアの周辺諸国に押し付けようとしているのが現在の姿である。中国政府と比べると遥かに弱いフィリッピンがよくぞ仲裁裁判所に提訴したものだと思っている。直接的な軍事紛争を回避するためには、多分この方法しかなかったはずである。しかし、中国政府は、紛争を抱えた国や地域にとって国際的な平和的紛争解決手段である仲裁裁判所の判断をことさらに無視しようとかかってきている。実に困ったことである。
 仲裁裁判所が、中国政府の九段線の主張には法的根拠がないと言っているのだから、中国は何の正当の権限もなく南シナ海の海域の管轄権を主張していることになる。中国政府は、力づくで自分たちの無理・無法を押し通そうとしているのだから、中国は国際的には無法国家として位置付けられることになる。中国の人たちにとっては不名誉極まりないような窮地に陥っているのだが、中国政府は真実を中国の人たちに知らしめようとしていない。真実を知ったら中国の人たちも何らかの動きを示すはずだと思うが、どうも中国の国内では言論統制が進んでいるようである。
 困ったことだと思っている。私たちも困るが、中国の若い方々も困るはずだ。貴方の国は、国際的に違法だと言われているこんなことを力づくで押し通そうとしているのですよ、と言われたら、大抵の人は恥ずかしくなるはずだ。無法者を制裁する権限なり有効な手段を持っていないから、今は無法が罷り通ってしまうが、今の状態が続いたからと言って国際法違反の状態が適法になることはない。
 今は国際法違反を咎める有効な手段がないだけで、いずれは国際社会は何らかの制裁手段を獲得するだろうと思っている。私たちは迂闊にこの問題に介入できないが、間違いは間違い、国際法上違法なものはいつまでも違法だ、と言い続けるしかないだろう。実に虚しいが、今はそうするしかない。いつの日にかは中国でも理屈が通るようになる、やがては中国でも理性が力に優る時が来る、ということを信じながら。(早川忠孝公式ブログ 2016.07.13

止まらない中国の「暴走」

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