韓国はどうして壊れたのか
828

テーマ

韓国はどうして壊れたのか

韓国の朴槿恵大統領の罷免が決まった。「大統領の違法行為は国民の信任の裏切りにあたる」。韓国憲法裁判所は、憲政史上初となる弾劾認定の理由をこう述べた。国内のみならず、外交や安全保障でも懸案を抱える韓国。政情混迷が一層深まるのは必至だが、どうしてこんなにも壊れてしまったのか。

韓国の朴槿恵大統領の罷免が決まった。「大統領の違法行為は国民の信任の裏切りにあたる」。韓国憲法裁判所は、憲政史上初となる弾劾認定の理由をこう述べた。国内のみならず、外交や安全保障でも懸案を抱える韓国。政情混迷が一層深まるのは必至だが、どうしてこんなにも壊れてしまったのか。

国民を思う指導者がいない

世論が生んだ「演劇」

「赤化統一」の現実味

日本人は気づかない未成熟国家

駐韓大使の帰国中に失職

 日韓関係が急激に悪化している。長年、日韓両国の間に、懸案として横たわっていた慰安婦問題が、いま再び浮上してきたのだ。
記者団の取材に応じる、一時帰国した
長嶺安政駐韓大使=1月10日、首相官邸
 発端は、昨年12月、韓国の釜山にある日本の総領事館前に、新たな従軍慰安婦像が設置されたことだ。路上の設置は「不法」であるとし、一時、地元自治体が像を撤去した。だが、世論がそれに猛反発。結局、地元自治体は設置を許してしまった。それに対して、日本政府は対抗措置として、駐韓国大使と釜山総領事を帰国させた。
 「慰安婦問題」は、四半世紀にわたって日韓間の深刻な政治的課題だった。それを、2015年末、「最終的かつ不可逆的な解決」として、日韓両政府は合意に達した。その際、この合意に基づいて日本政府は、「10億円」を拠出している。日本政府が強く抗議するのは当然だ。
 しかし、韓国の朴槿恵大統領は、いまや、政治的にすでに無力だ。いくら従軍慰安婦像の新設が日韓合意に反しているからといって、大使と総領事を帰国までさせる必要があったのだろうか。
 今年、韓国では大統領選挙が行われる。韓国では反日を前面に出さないと、選挙に勝てない。だから、韓国の与党も野党も、いまこの時期に、日本に歩み寄ることはできない。一方、日本政府も、大使と総領事を帰国させたからには、なんらかの進展がなければ、彼らを韓国に戻すことはできないだろう。日本は、双方ともに、歩み寄りのタイミングをはかることが極めて難しい状況をつくってしまったのである。
 大使と総領事をただ帰任させると、ソウルの従軍慰安婦像も釜山の従軍慰安婦像も認めることになってしまう。かといって、いつまでも大使と総領事を帰国させないと、日韓関係が深刻な事態になってしまう。この事態が、日韓関係にとってよいわけがない。日本は韓国に抗議すべきではあったが、しかし、対応が性急だったと言わざるを得ない。僕は、今回の日本の対応は失敗だったと考えているのだ。(田原総一朗公式ブログ 2017.01.23

まるで「前近代社会」

「法治主義」が消え去った韓国

3月1日、ソウル・日本大使館前の
慰安婦像前で開かれた抗議(共同)
 韓国が、本当に狂いだした-。そうとしか言いようがない。独立運動の記念日である「3・1節」に、日本大使館や釜山の日本総領事館前で大集会が開かれた。外国公館近辺でのデモ行為を禁じたウィーン条約を、裁判所が無視して「集会許可」を与えたのだ。もう言うべきことはない。その国民がいずれ、それ相応の報いを受けることは当然だ。
 日本人から見れば、4年前の3・1節の記念演説で「被害者と加害者の関係は1000年経っても…」と述べた朴槿恵(パク・クネ)大統領は「反日の権化」だ。ところが、韓国では今や、「屈辱的な慰安婦合意=それを結んだ朴政権=親日」となっている。それと、政治力学の上で多分に増幅された「朴槿恵・崔順実(チェ・スンシル)=絶対悪」の思い込みが、ほぼ完璧に重複している。大統領レースでトップを走る最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は、その重複を自らのアジ演説で作り上げた。換言すれば「愚民化戦術」に成功した人物ということだ。
 憲法規定によれば、大統領弾劾は国会が発議し、その可否は憲法裁判所に委ねられる。ところが、左翼陣営の大統領候補者たちは「憲裁の判定が否だったら認めない。革命だ」と絶叫している。「憲裁の判定が“おらが考え”どおりでなかったら従わない。暴力に訴える」と言っているのだから、これはもう「法治主義」の精神などどこにもない。
 これに並行して野党陣営は「大統領権限代行(首相)を弾劾にかける」と言い始めた。「大統領権限代行が、特別検察官の任期延長を認めなかった」ことが、その理由だ。特別検察官は「政府から独立した捜査機関」と位置付けられている。だが、その任期を延長するかどうかの決定権は大統領-大統領弾劾が国会により発議された後は権限代行が持っている。その権限代行が「延長を認めず」と決めたから「弾劾」とは、もう「“おらが考え”どおりにしなかったら弾劾だ」ということでしかない。現状は「韓国型公憤=ロウソクデモの威力」の前に「法理なし」。デモはあってもデモクラシーはどこにもない。
 その一方には、実質所得も消費支出も前年比、そろって減少した経済実態がある。今年1月のマンション販売額は前年比68%も減少した。不景気と言うよりは、もはや経済危機の到来だ。しかし、大統領候補者らは、こうした経済危機には何も言わない。
 そうした中でも、酒類の販売額は伸びている。酒でも飲まなければ…なのだろう。新しい国技となったロウソクデモも、実は露店での焼酎販売とセットだ。飲酒と嘘で将来展望をごまかす国民に報いが来るのは、そう遠くないだろう。(「新・悪韓論」評論家・室谷克実 zakzak 2017.03.02

扇動に熱狂する民衆

韓国はどうして壊れたのか

みんなの投票

韓国の朴槿恵大統領の罷免についてどう思いますか?

  • 賛成

    101

  • 反対

    256

  • どちらとも言えない

    471