同性カップルの「里親」ってどうなの?
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同性カップルの「里親」ってどうなの?

世はLGBT(性的少数者)花盛りである。大阪市で男性カップルの「養育里親」が認定され、大きな注目を集めた。海外ではこうした事例がいくつもあるが、わが国ではほとんど例がないという。親のエゴか、多様な家族のカタチか。賛否が分かれる同性カップルの里親制度について考えたい。

世はLGBT(性的少数者)花盛りである。大阪市で男性カップルの「養育里親」が認定され、大きな注目を集めた。海外ではこうした事例がいくつもあるが、わが国ではほとんど例がないという。親のエゴか、多様な家族のカタチか。賛否が分かれる同性カップルの里親制度について考えたい。

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親のエゴか、多様な家族のカタチか

 親のエゴか、それとも多様な家族のカタチか―。今年4月、大阪市が男性カップルを養育里親に認定したことが判明し、大きな注目を集めた。性的少数者(LGBT)への理解が深まる一方で、「家族」のあり方を根底から崩壊させかねないと懸念する声も多く、同性カップルの里親認定をめぐる議論は今も賛否が分かれる。
大阪市から受け取った「里親認定登録通知書」に手を添える男性カップル
(氏名と書類の番号をモザイク加工しています)
 大阪市のケースは、30代と40代の男性カップルで、親の不在や虐待などを理由に家庭で暮らせない子供を育てる養育里親として昨年12月に認定された。このカップルは2月から10代の男子を預かっているという。養育里親は児童福祉法に基づき、原則として18歳未満の児童を一定期間育てる制度で、国の基準に沿って都道府県や政令指定都市などが管轄する。法律を所管する厚生労働省は里親のガイドラインに同性カップルかどうかは定めておらず、法的には「同性カップルでも可能」との見解だが、今回の大阪市のケース以外に同様の事例報告はこれまでないという。
 大阪市の吉村洋文市長は「里親がLGBTであるかどうかは関係ないという理解を広めていきたい」と今後も受け入れる意向を示し、塩崎恭久厚労相も「同性カップルでも、子供が安定した家庭でしっかり育つことが大事。それが達成されれば我々としてはありがたい」と述べるなど、同性カップルの里親に理解を示す動きは広がっている。
 一方で、2015年4月に東京都渋谷区が全国で初めて同性カップルを「結婚に相当する関係」と扱う「同性パートナーシップ条例」を施行。三重県伊賀市や兵庫県宝塚市、那覇市、札幌市といった自治体でも同様の制度が導入され、LGBTへの理解も進んでいる。ただ、わが国では同性カップルを戸籍上の「夫婦」とする同性婚を認めていないが、海外に目を転じれば、イギリスやフランス、オランダなど10カ国以上で同性婚は合法化されている。中には里親だけでなく養子縁組という家族形成を認める国もあり、同性婚の合法化は世界の潮流になろうとしている。
 ただ、日本では同性カップルの里親だけでなく、同性婚そのものに否定的な意見が多くあるのも事実だ。同性カップルの里親については、「子供を育てたい」大人のための制度ではないという理由から「エゴではないか」との指摘や、「本来は男女間に生まれ、育つのが子供」「子供にとって不幸」との声も大きく、賛否が真っ二つに分かれる問題であることに変わりない。(iRONNA編集部)

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