ところで「小池チルドレン」は大丈夫?

小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」が東京都議選で圧勝した。「東京大改革」の風は、安倍一強と揶揄される自民党を歴史的大敗に追い込んだ。国政への影響は必至だが、爆誕した「小池チルドレン」の資質もやはり気になるところ。僭越ながら小池さん、あなたの子飼いはホントに大丈夫?

小池チルドレンにも凶兆

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やっぱり「選挙ファースト」

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ブームだけでは乗り切れない

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熱狂にわく小池新党

 東京都議選は小池百合子知事が率いる「都民ファーストの会」の圧勝で終わった。この日、投票が締め切られた午後8時過ぎには、NHKや民放が特番で速報。都民ファーストの候補者の当選確実が矢継ぎ早に伝えられると、大勢の支援者で埋め尽くされた「小池チルドレン」の選挙事務所などは歓喜に包まれた。 
長谷部健渋谷区長から花束を受け取る都民ファーストの会の龍円愛梨候補 =7月2日、東京都渋谷区(菊本和人撮影)
 渋谷区から立候補した元テレビ朝日アナウンサー、龍円愛梨氏は「当確」の一報からわずか2分後、支援者らが待つ選挙事務所近くのカフェに姿を見せた。狭いカフェには約40人の支援者と報道陣30人がすし詰め状態。入りきれない支援者らが店外にあふれていた。ダウン症の4歳の息子を抱いて龍円氏が壇上に上がると、支援者から「あいちゃん」と声援が飛び、大きな拍手が沸き起こった。支援者の中には感極まって涙を見せる女性もいた。
 「母親であり、働く女性であり、ダウン症の子供を持つ私。これまでの取材経験も生かし、都民の声をていねいに聞いてきた部分がみなさんに響いたのではないか」と勝因を語った龍円氏。記者から選挙戦について聞かれると「選挙ダイエットができました」と笑顔を見せたが、都議として仕事の「第一歩」の質問には「どんなところから第一歩?どんなところからというのは…」と答えに窮する場面もあった。
 一方、森口つかさ氏の選挙事務所(新宿区)には、投票終了の1時間前から徐々に支援者らが集まりはじめ、午後8時前には30人を超える支援者らであふれた。事務所の壁には、支援者が激励などを書き込んだ「緑の葉」の色紙が多数貼られ、小池カラーを強調していた。
 森口氏は小池氏の国会議員時代から秘書を務めていた。昨年7月の補欠選挙では小池氏の推薦を受けて無所属で出馬したが、自民党候補にダブルスコアで敗れただけに、喜びもひとしおの様子。選挙期間中は小池氏が3度も演説に駆け付けるなど手厚い支援を受けただけに、噛みしめるように支援者らとバンザイした。
 兄を阪神大震災で亡くしたことを明らかにした森口氏は、「災害対策の強化条例の制定など東京都の防災に力を入れたい。秘書をやっている上でも、都議会で何をやっているのかまったく見えないので、有権者へ積極的に情報発信をしていきたい」と語った。ただ、防災以外については「現状は情報発信されていないので、普段の活動からしっかりと発信していきたい」と述べ、具体的な政策には触れなかった。(iRONNA編集部 中田真弥、嶋諒子)

「成果認めてもらった」と小池氏

「チルドレン」の消したい過去

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安倍首相への「帰れコール」は当然

自民党候補者の街頭演説会場近くで、報道陣に向かって、一万円の札束を見せる籠池泰典氏=1日午後、JR秋葉原駅前(古厩正樹撮影)
 東京都議会選挙の最終盤でようやく顔を見せたのが自民党総裁である安倍氏です。ようやく大衆の面前に顔を出したのですが、安倍氏の口から出たのは、加計学園問題の真相ではありませんでした。
 安倍氏が加計学園問題の真実を語るなら、みな黙って聞いています。楽しみですから。本当はヤジの1つも飛ばしたくなるような場面でしょうが、そこは我慢して聞かないと。
 しかし、安倍氏の話は違いました。この疑惑に対して黙りを決め込んだ人がよくも大衆の面前に出てこれるのかとその神経を疑います。
 都議会選挙が始まっても、表に出てくることのなかった安倍氏が、最後の日になってようやく出てきたのは、逆風が吹く自民党支持層の底上げではありません。安倍氏自身が逆風の主人公だからです。
 その安倍氏が何故、出てきたのかはよくわかりません。最後の日くらい顔を出さなければ自民党総裁としての威信に関わるという判断だったのかもしれません。
 安倍政権の支持率が下落する中で、自民党支持率も下落傾向にあり、安倍総裁の求心力は低下傾向にあります。一度も総裁が選挙で顔を出さなかったということになれば求心力は一層、低下してしまうでしょう。アリバイ的に顔を出したというところでしょう。
 このような安倍氏が大衆の面前に出てくる資格はないのです。まずは憲法の規定によって義務とされている臨時国会を召集すること、この義務を果たさない限り、大衆の面前で我が物顔で言いたい放題など許されようはずもありません。
 ところで、このような「帰れコール」が選挙妨害だという「批判」があるようです。組織的に行われたとか、野党が煽動したとかいうのであれば別ですが、今やネットを通じて呼び掛けられ集まる時代ですから、こういった呼び掛けで集まってきた人たちが声を出すくらいは妨害レベルのものではありません。
 特定の会場で話しているときに妨害すれば問題ですが、大衆面前で行う以上、当然に想定された範囲です。右翼団体などが街宣車で乗り付けたり、拡声器を使って妨害するというのとは全く違うということです。与党、野党を問わず、それぞれ相手の選挙運動を潰すために、相手の候補者のところへ運動員を動員して「帰れコール」などをするのは問題です。公正な選挙が成り立ちません。
 それと大衆が「帰れ」と声を張り上げるのとは同じではありません。特に今回は、安倍氏が大衆の面前に出る資格がない場合です。ここで批判の声を出してはならないという話ではないということです。二重の基準ではありませんからね。(弁護士、猪野亨ブログ2017.07.02※一部抜粋しています)