「麦わらのルフィ」に学ぶリーダーの極意
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「麦わらのルフィ」に学ぶリーダーの極意

人気漫画『ONE PIECE』はなぜ多くの支持を集めるのか。それはファンタジーの世界観だけではない、実社会を生きる私たちにも通じる共感があるからに他ならない。決してマンガと侮るなかれ。ワンピース世代が憧れる主人公ルフィの生き様には、日本のリーダー像を考える上で欠かせないヒントがたくさんある。

人気漫画『ONE PIECE』はなぜ多くの支持を集めるのか。それはファンタジーの世界観だけではない、実社会を生きる私たちにも通じる共感があるからに他ならない。決してマンガと侮るなかれ。ワンピース世代が憧れる主人公ルフィの生き様には、日本のリーダー像を考える上で欠かせないヒントがたくさんある。

実社会こそ学ぶべき

「ガンダム」はタテ社会

私はどうも苦手である

たかがマンガ、されどマンガ

「ワンピース」の主人公、ルフィ(中央)率いる
海賊「麦わらの一味」の仲間たち。
(右上から時計回りに)ゾロ、ナミ、サンジ、ウソップ
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
 漫画家、尾田栄一郎さん(42)が描く『ONE PIECE(ワンピース)』は、海賊たちが覇権争いをする「大海賊時代」が舞台の海洋冒険ロマンだ。
 海賊王、ゴールド・ロジャーが遺(のこ)した富と名声と力の「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり海賊たちがしのぎを削る時代。「悪魔の実」を食べて一生泳げない代わりに全身がゴムのように伸びる能力を得た少年、モンキー・D・ルフィは、命の恩人である海賊団のリーダー、シャンクスからもらった麦わら帽子をトレードマークに、憧れの海賊王を夢見てワンピース探しの旅に出た。世界一の剣豪を目指す三刀流のゾロ、航海術にたけた女盗賊ナミ、嘘をつかせたら世界一の狙撃手ウソップ、超一流のけり技と料理の腕をもつサンジらと出会い、船はグランドライン(偉大なる航路)へ突入。ルフィと仲間「麦わらの一味」は旅をしながら困難を乗り越え、成長していく。
 「週刊少年ジャンプ」(集英社)で平成9年から連載が始まったワンピースの単行本累計発行部数は3億5千万部を超え、今や不動の「国民的マンガ」である。ちなみに23年11月発売の64巻は初版400万部と、日本の出版史上最多の初版発行部数を記録。27年には「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。テレビアニメや映画、市川猿之助(えんのすけ)主演で歌舞伎にもなったほか、海外でも35以上の国や地域で刊行されている。
   読者層は連載開始が少年期に当たる2、30代の「ワンピース世代」が中心だが、回を重ねるごとに深みを増すストーリーや個性豊かなキャラクターといったマンガとしての魅力だけでなく、作品に込められたメッセージに共感する人も増えているという。
   例えば、主人公のルフィは決して万能とは言えない存在だが、仲間のことを誰よりも信じ、過去に敵対した相手であっても偏見や差別なく受け入れる。しかも、目先の損得より自分が信じた目標に向かって脇目も振らずに突き進む芯の強さがあるかと思えば、時に弱さを素直にみせる頼りなさも仲間との信頼関係を強めるきっかけに変える。ファンタジーとはいえ、実社会に照らしても何かヒントになりそうな処世術が作中の随所にみられ、こうした演出のうまさも多くの世代の読者を引きつける要因になっている。
   たかがマンガ、されどマンガと侮るなかれ。たとえ現実的であろうと、非現実的であろうと、学びのきっかけは何だっていい。そんな心の余裕を持って、本日のテーマをお届けしたいと思う。(iRONNA編集部)

記憶に残る15の名場面

漫画から学ぶ大人たち

総発行部数3億部超え

 今、電車で新聞や雑誌を拡げている人はほとんど見ない。老いも若きも皆、熱心にスマホをいじっている。先日もぼくが新聞(産経新聞ね)を拡げてガサゴソやっていたら、前の席に座っていた若い女性にニラまれてしまった。スマホで何を見ているのか。さり気なく覗くと、たいていゲームをやっているか、マンガを見ているかだ。長い間続く出版不況のなかでコミック誌が出版社を支えてきたのだが、今やコミック誌も完全にウェブに移りつつある。
 2015年のデータで見ると-紙のコミック誌販売部数3億4788万冊(前年比12・5%減)、売上1166億円(同11・2%減)。電子コミック誌は売上20億円(前年比300%増)。
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
フジテレビ 土曜プレミアム『ワンピース エピソード オブ 東の海(イーストブルー)~ルフィと4人の仲間の大冒険!!~』8月26日(土)21時~
 2015年だけで紙のコミック誌が週刊、月刊合わせて21誌も休刊しているのに電子コミック誌は300%、つまり3倍にもなっているわけだ。マンガの単行本(コミックス)の方も、紙が2102億円(前年比6・8%減)、販売部数は4億250万冊(同8・6%減)と苦戦しているが、電子は1149億円で30・3%の増。
 我が社は小学館の裏手にある。小学館のショウウインドウにこんな馬鹿でかいポスターが。高橋留美子2億冊突破、青山剛昌2億冊突破。で、コミックスの売れ行きをチェックしてみると、減っているとはいえ活字の雑誌の編集者をやっているのがイヤになる。
 売れ行きトップは尾田栄一郎『ワンピース』で全83巻、1冊あたりの発行部数は415万部で、トータル3億2086万6000部。単一作者による最多発行部数作品としてギネス世界記録にも認定されている。
 2位が『ゴルゴ13』で2億部。3位が『ドラゴンボール』1億5700万部。4位は先日、惜しまれつつ連載が終わった『こち亀』こと『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で1億5650万部。5位が『名探偵コナン』で1億4000万部。5位までのうち3冊が集英社だ。
 印税10%として、『ワンピース』の作者尾田栄一郎さんの収入は……。計算してみて下さい。(花田紀凱「Yahoo!ニュース個人」2017.06.22
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