籠池夫妻はどうしてこうなった?
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籠池夫妻はどうしてこうなった?

あのお騒がせ夫婦が久しぶりにメディアをにぎわせた。学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる補助金不正受給事件で、大阪地検特捜部による初の取り調べを受けた籠池夫妻である。第一報からはや半年。被害妄想にも似たド派手なパフォーマンスは相変わらずだが、どうしてこうなったのか。

あのお騒がせ夫婦が久しぶりにメディアをにぎわせた。学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる補助金不正受給事件で、大阪地検特捜部による初の取り調べを受けた籠池夫妻である。第一報からはや半年。被害妄想にも似たド派手なパフォーマンスは相変わらずだが、どうしてこうなったのか。

「あの頃の安倍さんはもういない」

きっかけは直感だった

何の思想も信条もない

「一点の曇りなし」

森友事件の「価値」

 41年前のきょう、戦後最大の疑獄事件と言われるロッキード事件に絡み、田中角栄元首相が逮捕された。当時を知らない筆者にとって、この事件はあまり実感がない。恥ずかしながら、この日がロッキード事件の重大局面だったということすら知らなかったが、それを教えてくれたのがあの人の言葉だった。
 「きょうはロッキードの田中角栄さんが逮捕された日です。そういう縁のある日に私は出向いて行くことになりますけど…」。学校法人「森友学園」(大阪市)をめぐる国や大阪府の補助金不正受給事件で、大阪地検特捜部による初の取り調べを受けた前理事長の籠池泰典氏が出頭前、報道陣にこう語った。だが、「国策捜査」と繰り返しメディアに訴えた氏のパフォーマンスは結局、最大の見せ場を迎えることなく、空振りに終わった。籠池夫妻を帰宅させた特捜部の判断は知る由もないが、籠池氏にとっては何とも皮肉な一日になったに違いない。
報道陣に向かって一万円の札束を見せる籠池泰典氏 
=7月1日、JR秋葉原駅前(古厩正樹撮影)
報道陣に向かって一万円の札束を見せる籠池泰典氏 =7月1日、JR秋葉原駅前(古厩正樹撮影)
 当然である。一連の森友事件に、ロッキード事件ほどの複雑な背景もなければ、ましてや疑惑の渦中にいる人物の「格」が全く違う。よもや籠池氏は本気で田中角栄と肩を並べたと思っているのではなかろうか。騒動が勃発して以降にみせた奇行の数々を振り返れば、そう思えてならない。
 被害者を気取ってメディアに露出する氏の言動をネタとして眺めてはいても、真に受ける人なんているのか。それは報じる側に立ったとしても同じである。言葉は悪いが、当人のキャラをおもしろおかしく取り上げているだけで、「籠池氏は被害者」と本気で信じるメディアなんかいやしない。そういう意味では、籠池氏、いや夫妻のパフォーマンスを見るたびに哀れに思えてくるのだから、夫妻の思惑とは違えど、少しばかり世間の同情は買ったのかもしれない。
 それにしても、籠池夫妻はどうしてああなってしまったのか。森友事件が世間を賑わすようになってからの言動はまさに常軌を逸していた。その際たる出来事が東京都議選の最終日、安倍首相が街頭演説に立った秋葉原での「乱入騒ぎ」だった。
 昭恵夫人から受け取ったとする100万円の札束を報道陣に見せびらかして「直接会って返したい」と訴えたかと思えば、首相の演説が始まると「もらったモノはもらったと言え」「ウソをつくな」などとヤジを連発する始末。これはもう端から見ても常人のやることとは思えない。被害妄想なのか、それとも個人的恨みなのか。いずれにせよ身勝手極まりないこの行為が、森友事件の「価値」を象徴する。
 ところで、100万円もの大金をポンと返せるくらい懐に余裕があるんだったら、なぜ不正受給と認定された公金を全額返還しないのか。わざわざ東京に来てまでド派手なパフォーマンスをやるくらいだったら、籠池氏がせっせと返済する姿をみせた方がまだマシだったのではないか。いろいろ思うところはあるけれど、所詮「この程度の事件」だったという意味である。(iRONNA編集長、白岩賢太)

学園に理念はあったのか

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