所属議員に聞いた「民進党がダメな理由」

民進党の代表選が告示され、前原誠司元外相と枝野幸男元官房長官の一騎打ちの構図が確定した。野党第一党として、党勢回復への道筋や自民党に代わる政権担当能力が問われるが、蓮舫氏の辞任表明後は離党ドミノによる求心力低下も叫ばれる。民進党はなぜダメなのか。所属議員3人の独占寄稿でその問いに迫りたい。

政治家の「気配り」が足りない

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分党するエネルギーもない

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お家芸の「内輪もめ」

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前原氏「小池氏との連携」に含み

会見する前原誠司元外相=8月21日、東京・永田町の民進党本部
 8月21日に告示され、9月1日に投開票される民進党代表選への立候補を正式に表明した民進党衆議院議員の前原誠司氏を迎え、自身の掲げる政策や、野党として目指すあり方に対する考え方について、政治ジャーナリストの細川珠生氏が話を聞いた。
 まず、細川氏が、国民の民進党離れを招いた要因は、蓮舫氏の二重国籍問題よりもむしろ共産党との連携ではないかと指摘した。これに対して、前原氏は「何のために政治家をやっているのか、何のために政党を作っているのかというと、何らかの政策・社会を実現したり、問題を解決したりするためだ。他党との協力ありきになると、まず自分が当選することが大事だと国民に捉えられてしまう」と述べた。
 さらに、民進党と共産党の日米安保や消費税増税における基本的な政策の違いに言及して、共産党との協力は難しいとの考えを示した。また、「民進党が主体性を取り戻さない限り、安倍さんから民共のレッテルを張られ、中間層、無党派層、穏健な中道保守、穏健なリベラルの票が逃げていく」と危機感を示した。一方で、民進党が主体となって他党と協力する可能性は否定しなかった。
 また、都民ファーストの会・日本ファーストの会との連携については「もともと私も小池さんも日本新党出身で、考え方は全く異なるとは思っていない。ただ20数年経った今の日本の現実をどう捉えて、何をするために国政に出ようとしているのか、そこの考え方はしっかり見定める。そして、我々も切磋琢磨できるような党でありたいと、またその再生の先頭に立ちたい。政策理念の共有ができれば、協力する可能性もある」と述べ、今後の連携に含みを持たせた。(Japan In-depth 2017.08.16 一部抜粋)

民進党代表選「党を再生する」

正念場を迎えた民進党

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民進党に奮起を促す

 政治に携わる者は、自分自身でニュースを作ることを心掛けるべきだ、というのが私の持論なのだが、民進党の井出庸生氏は見事にそれをやり遂げた。
 私たちは、事件があるからニュースになるのだと思っているが、政治関係のニュースは概ね政治に関わる人たちが意図的に作り出しているものである。永田町にはこういうことに長けた人が結構いたのだが、旬を過ぎた政治家の場合は、ご本人がどんなに努力してもマスコミは簡単には飛び付かない。
 井出君の場合は、民進党の代表選挙に立候補する意思があるということで表明しただけなのだが、既にそれだけで大きなニュースになっている。推薦人はまだ立候補の最低条件である20人に満たないようだが、20人に達しない段階でも、時宜を得ればそれだけでインパクトがあり、大きなニュースとして取り上げられるということである。上手くすると民進党の活性化、再生に繋がるかも知れないのだから、民進党を何としても再生させたい方々は井出君に力を貸してあげることだ。
 ベテランの前原、枝野の一騎打ちということになると、結果次第では敗れた人が大きく傷付くことにもなりかねないが、3人で競い合った結果だと案外、皆さん受け容れやすくなるかも知れない。枝野氏の場合はどうにか推薦人20人を獲得した程度かも知れないから、自分の陣営から推薦人を井出君の方に回す余裕はないだろうが、推薦人が沢山いそうな前原氏が多少の漢気を出して自分の推薦人の中から何人かを井出君の方に回してあげるくらいのことを考えられたら如何だろうか。
 今はすっかり人気を失った政党だが、民進党の中にはこんなに若くて元気な若者がいる、民進党はこういう若者を大事にする政党だ、ということを世間にアピールする絶好のチャンスである。10年、20年先のことを考えてしっかり今の内から手を打つ頼れる政党だ、ということをこの度の代表選を通じて訴えられることだ。多分、面白いことが起きるはずである。(元衆院議員、早川忠孝ブログ2017.08.19