「解散の大義」ってなんだ?

安倍首相が衆院解散を明言した。北朝鮮情勢が予断を許さない中、わが国では3年ぶりの総選挙に突入する。メディアは「解散の大義」という言葉をしきりに使いたがるが、そもそも過去の解散に一度でも大義なんてあったのか? どうも「印象操作」の匂いがプンプン漂うこの言葉の意味を改めて考えてみよう。

首尾一貫していない人たち

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結局は政治家の都合次第

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「大義、大義」とやかましい!

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安倍嫌いの私でもそう思う

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市場に与える思わぬメッセージ

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なぜ政治的空白をつくるのか

 安倍晋三首相が、衆議院の解散と衆議院総選挙を行う意向を固めたという報道が続いています。みなさんの中には、森友・加計問題で内閣支持率を下げた安倍政権が、このところの北朝鮮による長距離弾道ミサイルの発射や核実験という理不尽な挑発行為を続ける中で、支持率が回復した今こそ、また、野党勢力、特に民進党が内部混乱している今こそ、自民党、公明党の与党にとっては、選挙で圧倒的な勝利をおさめることのできる好機、解散、総選挙は、与党にとって、今が絶好の時期だろうと、安穏に考えている人がいるかもしれません。とんでもないことです。
閣議に臨む(左から)茂木敏充経済再生担当相、安倍晋三首相、麻生太郎副総理兼財務相、野田聖子総務相=8月15日、首相官邸(斎藤良雄撮影)
 今、衆議院を解散することに何の意味があるのでしょうか。北朝鮮の絶えることのない挑発、いつ有事が起きても不思議のない現状で、党派を超え、内閣と国会が協力して対処していくべき時に、何のために危険な政治的空白を選挙によって作るのでしょうか。また、国会の場で、森友・加計問題という、首相周辺が関わる大きな問題に対して、その背景と真実を速やかに明らかにしなくてはならないときに、なぜ国会を解散するのでしょうか。
 私は、安倍首相と与党自民党の党利党略のように思えます。野党の民進党内で離党議員が出て内部混乱し、野党間の連携にもきみしが生じ、また若狭勝議員を中心とする日本ファーストの会が、政党として選挙で戦う準備が整う前に、解散、総選挙を実施し、与党の勢力を伸ばそうという醜い意図を感じます。これは、私だけでしょうか。付け加えれば、森友・加計問題についても、選挙で勝利することによって、国民からの信任は受けたと逃げ切ろうとする意図も感じます。このような「大義なき解散」を認めてしまうことは、民主主義の崩壊です。しかも、国民がそれを認め、与党が大勝することになったら、さらに、安倍首相の下に多くの権力が集中していきます。それが、この国の明日を非常に危険なものとするだろうと考えるのは、私一人ではないはずです。
 ただ、まだ救いはあります。それは憲法第7条の中にあります。衆議院を解散することができるのは、首相ではありません。内閣の助言と承認を受けた天皇です。また、閣議は全会一致で決定されますから、内閣を構成する国務大臣の1人でも、解散に反対すれば、解散はできなくなります。現在の国務大臣の中に、1人でも解散に反対する良識のある議員がいることを期待します。また、解散となった場合、日本中が選挙で混乱しているときに、朝鮮半島有事が起きないことを、祈ります。(教育評論家・水谷修、zakzak 2017.09.20

この人も「大義わからない」

神風は本当に吹いた?

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