日韓関係の新たな火種「徴用工」の真実

この夏、iRONNAは韓国を総力取材した。親北派で知られる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は対日強硬路線を貫き、北朝鮮危機の真っただ中にもかかわらず、日韓関係は冷え込んだままだ。なぜ韓国とはいつもこうなるのか。現地リポート第一弾は、第二の慰安婦問題と化した「徴用工問題」。

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実は冷静だった韓国人

 終戦の日、私は韓国の首都、ソウルにいた。日本では上映されていない韓国映画『軍艦島』を取材の合間にどうしても見たかったからである。映画のタイトルである軍艦島は、ユネスコの世界遺産に登録された長崎県・端島のことだが、この島は韓国人の歴史観を象徴する場所と言っても過言ではないだろう。
 8月15日は韓国にとって日本からの独立を祝う「光復節」という特別な日である。その日の夜、ソウル市内の映画館を訪れてみると、客席にいるのは若いカップルを含む3組だけ。午後10時を回ったレイトショーだったとはいえ、封切りから間もない映画とは思えないほど館内は閑散としていた。
 映画のストーリーは、軍艦島で働く朝鮮人が旧日本軍による殲滅作戦を知り、蜂起した朝鮮人の若者に率いられ決死の脱出劇を繰り広げるというもの。日本人と親日派朝鮮人を悪役に仕立てた、いわゆる「勧善懲悪」を売りにした作品のようである。予想はしていたが、目を覆いたくなる凄惨(せいさん)な場面も多かった。印象的だったのは、ラストシーンだ。生き残った人たちが命からがら船に乗り込み、祖国へ向かうのだが、遠くの空できのこ雲があがる。長崎の「原爆投下」であり、それを朝鮮人がぼうぜんと見つめる姿が映し出されて終幕する。
 このシーン、原爆投下がまるで日本人への天罰を表しているかのように見えなくもない。一緒に映画を見た韓国人男性に聞けば「そんなことはないと思いますよ。あのシーンでは、『あそこにも朝鮮人がたくさんいる。大変だなあ』というようなことをつぶやいていましたからね」と教えてくれた。ただ、映画そのものについては、「荒唐無稽で韓国人がこの映画を見たからといって、影響を受けることはないのではないか」と冷ややかだった。
 この映画から連想されるのは、昭和20年に中国人の徴用工が起こした「花岡事件」だ。秋田県花岡町(現大館市)の鹿島組(現鹿島建設)花岡出張所で中国人労工が国民党軍の将校の指揮の下、一斉暴動を起こし、現場指導員ら5人を殺害して逃亡。その後、捕らえられ、拷問などで100人以上が死亡したとされる。戦後、中国の要求で現場責任者の戦犯裁判が行われたほか、生存者と遺族が鹿島と自主交渉を進め、平成2年には鹿島側が謝罪を表明。12年には被害者全員のための5億円の基金成立で和解が成立した。「花岡和解」は強制連行・強制労働があったと主張する徴用工関連の訴訟の中で、企業との和解モデルになっているという。
徴用工像の少女のモデルになったとされる女性=8月12日、韓国・仁川市
 一方、韓国でも花岡事件のように、日本企業を相手取った元徴用工や遺族による賠償請求訴訟が頻発している。ただ、元徴用工に対する補償問題は「日韓請求権協定」で解決済みであり、日本が韓国に有償、無償で計5億ドルの資金を供与。当時のレートで約1800億円、韓国の当時の国家予算の約2年分にあたる。協定では「完全かつ最終的に解決された」としており、無償供与分には個人補償に充てるべき解決金も含まれていた。これらの事実をよそに、韓国の文在寅大統領は今年8月、就任から100日の会見で「元徴用工の個人請求権はまだ残っている」と述べた。だが、その翌週には安倍首相との電話会談で発言の修正をしている。
 「徴用工問題」を蒸し返す中心的役割を担っているのは、全国民主労働組合総連盟(民主労総)といった韓国の労組団体だ。韓国・仁川市内の公園では、8月12日、民主労総らによる徴用工像の除幕式をメーンとした関連イベントが行われた。演説した民主労総関係者は、日本に送られた徴用工の不当な処遇などを強調し、徴用工像の作者らも声を上げたが、いずれも徴用工問題が日韓の協定によって解決済みであることに触れることはない。イベントではステージで歌や舞踊が披露されるなど、ある程度の盛り上がりを見せたが、参加者は一般市民も含まれているものの、大半は民主労総の関係者だ。
 こうした徴用工問題を煽る行為については、韓国国内でも批判的な声が上がり始めている。『軍艦島』の柳昇完監督は「強制徴用があったのは事実だが、登場人物など作品で描いた出来事は、フィクションだ」と語ったが、韓国紙「中央日報」のコラムでは「歴史に対する過剰な被害意識に映った」と指摘している。制作費約22億円、韓国史上最多のスクリーンで上映されたが、興行収入は制作会社の予想を下回っているという。
 また、民主労総が来年5月、釜山の日本総領事館前に徴用工像を設置する計画を明らかにしていることについて、韓国紙「朝鮮日報」も9月20日付の社説で「労働団体の民主労総が率先して外交公館前の銅像設置を強行し、感情的に葛藤を深めることは自制しなければいけない」と苦言を呈すなど、韓国内でも自制を促す論調が相次いでいる。
 映画『軍艦島』が思ったほどヒットしなかったことが象徴するように、虚実を織り交ぜて「反日感情」を煽るやり方に違和感を覚える人は韓国内でも増えているようだ。歴史を踏まえず徴用工問題を蒸し返すのは一部の反日団体であり、その他の韓国人やメディアの多くは冷静に日韓関係の歴史と向き合おうとする機運が高まりつつある。だからこそ、文在寅政権の韓国が再び徴用工問題を蒸し返したことは、歴史を無視した愚行と言わざるを得ない。北朝鮮危機が現実味を増す中で日韓関係に新たな火種をつくって誰が得するのか。実は隣国でも、徴用工が「第二の慰安婦問題」に発展することを望んでいる人は少ないのではないだろうか。(文と写真、iRONNA編集部、川畑希望)

司法が壊す日韓関係

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日韓の新たな火種

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うかつに信用したらアカン

会談を前に韓国の康京和外相(右)と握手する河野外相=8月7日、マニラ(共同)
 やるやないか、見直したで河野太郎外相。閣僚に恵まれんかった安倍晋三政権のクリーンヒットやないか。何のことやって…韓国の“北べったり”の大統領が、ありもしない「強制連行された慰安婦問題」に続いて、やっぱり蒸し返してきた「徴用工問題」についてやで、韓国外相に直接抗議しただけやなく、「そんな国には行かん」と表明したことや。
 いっやあ正直ワシ心配しとったんや。河野外相のオヤジはあの河野洋平氏やで。官房長官のときに出したいわゆる「河野談話」のせいで、どれだけ日本は国益損ねたか。親子が別人格でよかったで。
 そんな日本外相の当然の表明に、あの「反日」韓国大統領府でさえビビって、あわてて「個人賠償請求権は、韓国の司法の話をしただけで韓国政府見解では解決済みの話や」と訂正に回りよった。
 けど、韓国政府の言うこと、うかつに信用したらアカン。2年前、安倍首相がわれらの血税10億円までくれてやって合意した慰安婦問題はどうなった? ソウルの日本大使館や釜山の領事館前の慰安婦像は? 揚げ句ソウルの街を走るバスの中にまで登場させよったやないか。
 徴用工問題で韓国の裁判所は下級審で日本企業への賠償命令出しとんのやで。法治国家とは、とてもやないが言えん国とはいえ、司法は独立しとるタテマエやろ?
 最高裁でも日本企業に不利な判決出るのはもう必定や。たぶん天文学的な賠償金になるやろ。当然、日本企業は払わん。そうなったら当地の日本企業の財産は接収されて、あの10億円や、対馬から盗まれた仏像同様、二度と日本へは返ってこんのである。
 第一やで、徴用工ってちゃんと給料もろとったんやで。戦後そのまま日本に残った人間が何十万人もおったんやで。それがなんで「苛酷な環境で死ぬまで働かされた」となるんや? それを「軍艦島」なる悪趣味な映画までつくって正当化しようとしとるんや。見とってみい、最高裁判決が出る頃には“おりもせん”徴用工の遺族と称する人間が「慰安婦」同様20万人ぐらいにふくれ上がっとるわ。(カメラマン・宮嶋茂樹、産経ニュース 2017.08.31