韓国人は今も「南北統一」を望んでいるのか
369

テーマ

韓国人は今も「南北統一」を望んでいるのか

最近、妙に大人しくなった北朝鮮だが、「火薬庫」と化した朝鮮半島情勢に変化の兆しはない。対話か圧力かで揺れる国際社会は解決の糸口すら見いだせず、米朝の緊張関係は長引くばかりである。では、この現状を韓国はどう受け止めているのか。iRONNAの韓国リポート第二弾は「南北統一」。韓国社会の底流を読む。

最近、妙に大人しくなった北朝鮮だが、「火薬庫」と化した朝鮮半島情勢に変化の兆しはない。対話か圧力かで揺れる国際社会は解決の糸口すら見いだせず、米朝の緊張関係は長引くばかりである。では、この現状を韓国はどう受け止めているのか。iRONNAの韓国リポート第二弾は「南北統一」。韓国社会の底流を読む。

南北統一は理想か現実か

 韓国にとって「南北統一」は建国以来の国是である。ところが、南北統一を研究する韓国の政府系シンクタンク、統一研究院が今年6月に発表した意識調査によれば、「統一が必要」との回答は57・8%にとどまり、20代に限ってみれば「統一は不要」との回答が61%にも達したという。朝鮮半島情勢が緊迫し、国際社会で孤立を深める北朝鮮への国民感情が大きく変化したことを示す重大な指標である。「単一民族、単一国家」という民族アイデンティティーが揺らぎつつある中で、文在寅政権は約9億円の人道支援を決定した。日米韓が対北強硬路線で足並みをそろえたにもかかわらず、その流れに逆行した文政権の独善的な理想主義はあまりに現実離れした感覚と言わざるを得ない。
 振り返って、わが国では北朝鮮危機をしきりに訴えた安倍政権が総選挙で大勝した。海を隔てたわが国でさえ、北朝鮮有事への備えが現実的な脅威として受け止められた結果と言えなくもない。では、陸続きの韓国は隣国の脅威をどう受け止めているのか。南北統一という「理想と現実」の狭間に揺れる韓国社会のリアリズムに迫ってみたい。(山本みずき)

元韓国軍参謀に聞く

国民が殺されても反撃せず

脳裏に浮かぶのは沖縄

仮想敵からわかる実力

統一とは別に目指す「共産社会」

文在寅大統領(川口良介撮影)
文在寅大統領(川口良介撮影)
 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、表に「庶民派のニコニコおじさん」が立ち、裏で陰惨な「親米派・保守派の壊滅作戦」を静かに進めている。その先行きは「右に戻れない体制づくり」であり、北朝鮮との統一とは別の次元で、「韓国型共産社会」を目指していると見るのが至当ではあるまいか。
 文政権の発足から半年で、経済界はもはや「何も言わない集団」になった。政府の施策に異論を唱えたら、関係部署からさまざまな圧力があり、果ては「反省文」(自己批判書)の提出を強要されるからだ。
 政権は来年から、公営企業について労組代表の理事を設ける法案を準備している。官庁エコノミストはかつて、野党・労組側からの「労組代表理事」提案に対して「企業の能率を損ねる」と強く反論していたが、政権が変わるや「民主化を進める良い制度だ」と賛成に転じた。「お国のため」よりは「わが身がかわいい」からだ。公営企業に「労組代表理事」が定着すれば、いずれ民間企業の取締役会にも拡大する。労組のない企業には、表向きは何も言わないスタイルで、労組を誕生させるよう圧力を加えるだろう。
 大統領府には従北派の学生運動のリーダーだった秘書官が、秘書室長以下10人もいることは8月10日付の本欄で紹介したが、首相の秘書官(市民社会担当=局長級)にも、国家保安法違反で2回服役している人物が起用されていることが明らかになった。この人物は出所後、おそらく盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下で、政府系の研究機関に入り身を潜めていた。きっと行政官レベルでは、相当数の元活動家がすでに入り込み、職位とは関係なく実権を振るっているのだろう。
 12月には、それぞれの財閥が改革案を発表することになっている。もちろん、これも表向きは「財閥が自主的に」だが、裏では恫喝(どうかつ)のような圧力が働いている。そして、1月からは最低賃金が15%アップする。それが人件費の玉突き引き上げにつながることは必至だ。
 こうした施策のほとんどが国会を通さず、純行政レベルで進められていることに着目する必要がある。検察を含む行政の権限を表裏にわたって駆使することで、既成事実化していくのが文政権の手法だ。
 「そんなことばかりしていたら、韓国企業は国際競争力を失い…」と言うのは、自由社会の発想にすぎない。半島型朱子学を背後に持つ左翼にとっては、ある政策を実行することによる副作用よりも、「改革の大義」を貫徹することが重要なのだから。従って、「悪なる財閥を改革(=できることなら解体)すること」「労働者の声を生かすため労組代表を理事(取締役)にすること」「貧しい者をなくすため最低賃金を大幅に引き上げること」こそ大義なのだ。
 文政権の中核は、国民世論の手前、「従北・反米志向」を隠している。そこで国民的抵抗のない反日を進める。「反日=日韓離反」であり、それは日米韓の安保構造をひび割れさせ、結果として「反米従北」になる。文政権の6カ月で、韓国は「見知らぬ国」への道を歩み始めたのだ。(評論家・室谷克実 zakzak 2017.10.19

THAAD反対運動へ突撃取材!

「日本は騒ぎ過ぎだ」

支援する余裕なし

韓国人は今も「南北統一」を望んでいるのか

みんなの投票

韓国と北朝鮮の南北統一実現に期待しますか?

  • 期待する

    17

  • 期待しない

    335

  • どちらとも言えない

    17