倉持麟太郎手記「週刊誌のレゾンデートル」
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倉持麟太郎手記「週刊誌のレゾンデートル」

「報道はレゾンデートル(存在意義)たる公共性を今一度追求してほしい」。週刊文春に山尾志桜里衆院議員との「不倫疑惑」を報じられた弁護士、倉持麟太郎氏がiRONNAに独占手記を寄せた。あの騒動以来、沈黙を貫く倉持氏が初めて綴った「反論手記」。週刊誌ジャーナリズム、そして安倍改憲論への危機感とは。

「報道はレゾンデートル(存在意義)たる公共性を今一度追求してほしい」。週刊文春に山尾志桜里衆院議員との「不倫疑惑」を報じられた弁護士、倉持麟太郎氏がiRONNAに独占手記を寄せた。あの騒動以来、沈黙を貫く倉持氏が初めて綴った「反論手記」。週刊誌ジャーナリズム、そして安倍改憲論への危機感とは。

安倍改憲論は小手先

山尾志桜里と同じ「欠点」があった

むしろ「不倫」に寛容である

週刊誌の「私刑」に異議あり

 女優・斉藤由貴さんのダブル不倫騒動は、何とも後味の悪い結末だ。もともとこの騒動は、8月3日発売の『週刊文春』8月10日号が報じ、斉藤さんと相手男性が釈明を行って落着したと思われていたのだが、ここへ来て再燃したものだ。斉藤さんは9月11日にマスコミにFAXを送り、前の会見で不倫を否定したことを撤回した。それを受けてレギュラーのラジオ番組への出演取りやめが決まるなど、仕事にも影響が出ている。なぜ今になって騒動が再燃したのか、言い換えればなぜ当事者が今頃改めて不倫を認めて謝罪することになったのか。そのあたりが気になるところだ。
 再燃のきっかけは、『フラッシュ』が2週にわたって斉藤さんと男性医師とのプライベート写真を公開したことだ。9月5日発売の9月19日号では「斉藤由貴と不倫医師『破廉恥キス』写真」と題して、2人のキス写真を掲載した。誕生祝を2人でやっていてキスをしたのを自撮りした写真のようだ。斉藤さんの表情が何とも生々しく、第三者に見られるとは夢にも思わなかった写真であることがわかる。
 そして翌週号では「斉藤由貴と不倫医師『もっと破廉恥』な写真」と題して、男性医師が女性の下着(斉藤さんのものではないかと言われる)を被っている写真を公開した。男性の顔はぼかしているが、撮影場所は斉藤さんの部屋で、ふざけて撮った写真らしい。キス写真が掲載され、翌週号には別の写真も出ることを知った医師が、その発売前日、9月11日放送の朝のワイドショー「スッキリ!」で不倫を認めて謝罪した。前日に、以前取材で知り合った同番組のレポーターに連絡があり、「全てを明らかにするから」と言ったという。
 それを見た斉藤さんも11日に芸能マスコミにFAXを流し、不倫を認めて謝罪した。そのなかにこういう一節もあった。「先日の会見では、本当のことをお話しできず、誠に申し訳ありませんでした。子供達が目にすることを考えると、あの公の場で何もかもお伝えすることは、私にはどうしても出来ませんでした」
ニッポン放送「第42回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のパーソナリティーを務めた女優、斉藤由貴=2016年12月25日(小山理絵撮影)
ニッポン放送「第42回ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」のパーソナリティーを務めた女優、斉藤由貴=2016年12月25日(小山理絵撮影)
 この不倫騒動、もともと『週刊文春』と別に『フラッシュ』も7月から張り込み取材を行っていた。一説には『フライデー』にも情報がもたらされていたという。『フラッシュ』は『週刊文春』に先を越され、1週遅れの8月22・29日号で報道した。長期にわたって張り込みを行ったのに『週刊文春』に先行されて苦労が水の泡となったことで、今回、巻き返しとしてプライベート写真を公開したのだろう。
 複数の週刊誌が動いていたということは、発端は関係者のリークだと考えるのが普通だ。当事者二人しか知らないプライベート写真も流出したことを考えれば、不倫した2人のどちらかの身内と考えるのが自然だろう。以前、ベッキーさんの不倫騒動の時にラインの中身が公開されたがあれと同じ事情だ。身内がスマホを見て、配偶者の不倫の証拠をつかみ、精神的に追い込まれて週刊誌に持ち込んだというのが恐らく真相だろう。それがなぜ今頃公開されたかといえば、最初の報道後も2人が不倫を否定したために、証拠写真を公開しようということになったのだろう。恐らく遅れをとった『フラッシュ』の強い思惑が働いたに違いない。
 気になるのは、2週にわたって写真を掲載した『フラッシュ』が記事の最後をこう締めていることだ。「斉藤に必要なのは、2歳年上の夫、そして3人の子供たちと、本気で話し合うことである」
 「あんたが言うな」と突っ込みたくなった人も多いと思う。今回の写真についてはさすがに問題だという指摘もあって、斉藤さんのFAXには「週刊誌に掲載されている写真などについては、事務所から警察に相談しております」という文言もあった。流出元はたぶん関係者だろうから、真相が明らかになることはないだろう。でも週刊誌がこんなふうに個人のプライベートな問題について「私刑」のようなことを行う。しかも正義の味方であるかのようにモラルをかざして他人の不倫を断罪するというのは、どうなのだろうか。もう少し忸怩(じくじ)たる思いを感じてほしいと思うのだが。(篠田博之 Yahoo個人 2017.09.20 一部抜粋)

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