2018年07月03日 15:30 公開

2018年ウィンブルドン大会 BBCの放送・報道

場所: ウィンブルドン、オールイングランド・クラブ 日程: 7月2日~15日

放送・報道: BBCテレビ, BBC iPlayer, BBC「レッドボタン」, 「コネクテッドテレビ」、ウェブサイトBBCスポーツ、アプリで生放送。ラジオ5で生放送および解説、ウェブサイトに解説記事

テニスの4大大会の第3戦、ウィンブルドン選手権が2日開幕し、気温が急上昇するなかで、男子シングルスではロジャー・フェデラー(スイス)、女子シングルスではセリーナ・ウィリアムズ(米国)がそれぞれ順当に勝ち上がった。

同大会で優勝回数が8回と史上最多で、8月には37歳になる第1シードのフェデラーは、ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア)を6-1、6-3、6-4のストレートで下した。

一方、36歳のウィリアムズは強風に悩まされながらも、アランチャ・ルス(オランダ)を7-5、6-3で下し2回戦に進んだ。

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ワイルドカード(主催者推薦)枠で出場したケイティ・スワン(イギリス)は、世界ランキング36位のイリナ・カメリア・ベグ(ルーマニア)を6-2、6-2で下し、初めて2回戦に勝ち進んだ。

冷静なフェデラー、ウィリアムズは苦戦

満員となったセンターコートの観客席は、フェデラー・ブランドの帽子や服を着て、顔にスイス国旗をペイントしたフェデラーのファンで埋め尽くされた。

世界ランキング2位で、グランドスラム優勝通算20回を数えるフェデラーは、冷静沈着なプレーでサポーターたちを喜ばせ、ラヨビッチをわずか79分で負かした。

フェデラーはBBCの取材に対し、「去年彼と対戦したときとは違って、最初から感触が良かった」と語った。

7回のウィンブルドン優勝経験があるウィリアムズは、2016年以来初めてオールイングランド・クラブでプレーしたが、苦戦した。

第1子を出産後に試合に戻ってきたウィリアムズは、「やり遂げられてよかった。ベストなプレーではなかったが、そのうちそうなる」と語った。

第4、第5シードが敗退

初日敗退した選手で最も注目を集めたのは、女子全米オープンテニス優勝者で第4シードのスローン・スティーブンス(米国)と第5シードのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)だ。

スティーブンスはランキング55位のにドナ・ベキッチ(クロアチア)に6-1、6-3で敗れ、スビトリーナはランキング57位のタチアナ・マリア(ドイツ)に7-6(7-3)、4-6、6-1で負けた。

優勝経験5回のビーナス・ウィリアムズは低調な序盤を乗り越え、ヨハンナ・ラーション(スウェーデン)を6-7(3-7) 、6-2、6-1で下した。一方で、第2シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)がバルバラ・レプチェンコ(米国)に6-0、6-3で勝つのにかかったのはわずか59分だった。

2012年の大会で準優勝したアグニエシュカ・ラドワンスカ(ポーランド)とエレナ・ガブリエラ・ルス(ルーマニア)の対戦では、ラドワンスカが6つのマッチポイントをしのいで6-3、4-6、7-5で勝つという、夜遅くまで続く劇的な試合展開となった。

西岡良仁(日本)と対戦した2017年準優勝のマリン・チリッチ(クロアチア)は順調な試合運び。男子第3シードのチリッチは6-1、6-4、6-4で西岡を下した。

一方、グランドスラム優勝3回のスタン・バブリンカ(スイス)は第6シードのグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦し、4セット後に勝利した。バブリンカはけがのためにランキングを224位まで下げている。

英国勢の状況

ウィンブルドンを2回制覇したアンディ・マリーは1日、「重苦しい気持ちで」今大会を棄権すると決めたと発表した。

スコットランド出身で現在31歳のマリーは、腰の手術後に5セットの試合ができるまで「時間が足りない」とし、英国勢の挑戦は別の選手の役割になると語った。

マリーからのバトンはまず、19歳のスワンが受け継いだ。第14コートで27歳のベグと対戦したスワンは、ランキング204位ながら56分でべグにストレート勝ちするという目覚しい結果を出した。

ウィンブルドン初出場で21歳のハリエット・ダートは、第7シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)に攻勢をかけたが、7-6 (7-2)、2-6、6-1で負けた。

もう一人のワイルドカード、男子シングルスのリアム・ブローディは、ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に7-5、6-0、6-1で負けた。一方、キャメロン・ノーリーはアルヤズ・ベデネ(スロベニア)と激しく競り合ったが、4-6、7-6(7-4)、7-6(7-4)、6-4で敗退した。

焼けるような、炎天下の、うだるような暑さに見舞われたウィンブルドン

開幕初日のオールイングランド・クラブでは、気温が30度に達し、テニスファンたちは炎天下にぐったりした様子だった。

ウィンブルドン大会で史上最も気温が高かったのは2015年の35.7度で、1976年以来の記録更新となった。

現在の熱波は今後2週間にわたって続くとの予報が出ており、記録がさらに更新される可能性がある。

試合中に気温が30.1度を超えると、女子選手は第2セットと第3セットの間に10分間の休憩が認められている。男子選手には同様の規定はない。

テニスかハネムーンか

大会初日にジョーダン・トンプソン(オーストラリア)を6-2、6-4、6-3で下したサム・クエリー(米国)は先月、アビー・ディクソンさんと結婚した。現在30歳のクエリーは結婚式の写真をインスタグラムに投稿。ハネムーンを延期してウィンブルドンに備えたと明らかにした。

「3日間家に戻ってから、飛行機でクイーンズ(クラブでのトーナメント)に向かった。これがハネムーンだと言えるなら!」とコメント。さらに「アビーはそうだとは思っていないみたい。今年の終わりにどこか近場でハネムーンするかもしれない」と述べた。

必見シーン――サーブ成功の審判に抗議するモンフィス

初日で最も奇妙な場面の一つと言えるのは、フランス人同士の対決となったリシャール・ガスケとガエル・モンフィスの試合で、自分のサーブが成功したとの審判にモンフィスが抗議した場面だろう。

大会2日目の注目試合

英国のランキング1位で、昨年大会で準決勝に進んだジョアンナ・コンタが第2コートでプレーする。対戦相手は世界ランキング106位のナタリア・ビクトリアンセワ(ロシア)。

男子の英国のランキング1位、カイル・エドマンドは第1コートの第1試合でアレックス・ボルト(オーストラリア)と対戦する。

昨年優勝のガルビネ・ムグルサ(スペイン)は伝統にのっとり、センターコートで最初に試合をする。ラファエル・ナダル(スペイン)とシモナ・ハレプ(ルーマニア)が後に続く。

サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会では、3日午後7時(日本時間4日午前3時)にイングランド代表とコロンビア代表が対戦するが、ウィンブルドン第12コートで第4試合に出場する英国選手のヘザー・ワトソンのプレーと時間が重なる可能性がある。

(英語記事 Roger Federer and Serena Williams win on Wimbledon day one