2018年07月04日 10:06 公開

米俳優ケビン・スペイシー氏(58)による新たな性的暴行疑惑が3件浮上し、ロンドン警視庁が捜査していることが3日、BBCの取材で分かった。ロンドン警視庁はこれで、スペイシー氏によるとされる合計6件の暴行疑惑事案について調べていることになる。

ロンドン警視庁は今年2月から4月にかけて、スペイシー氏がロンドンやグロスターで男性を性的に襲ったという訴えを受理した。同警視庁はこれで同氏について、性的暴行の被害届を5件、暴行の被害届を1件、受けた。警察は、捜査対象の人物の名前を公表していない。

新しい被害届は、1996年にロンドン中心部のウェストミンスター、2008年にロンドン南部ランベス、2013年に英南西部グロスターでそれぞれ起きたとされる事件について。

警察は2017年の時点で、2008年にランベスで起きたとされる暴行事件と、2005年にランベスとウェストミンスターでそれぞれ起きたとされる性的暴行事件について、被害届を受理していた。

スペイシー氏は2004年から2015年にかけて、ロンドン南部にあるオールドビック劇場の芸術監督だった。

映画「ユージュアル・サスペクツ」(1996年)と「アメリカン・ビューティー」(2000年)で2度にわたり米アカデミー賞を受賞したスペイシー氏について、これまでに30人以上の男性が性的暴行の被害に遭ったと明らかにしている。

最初に発言したのは、米俳優アンソニー・ラップ氏。昨年11月に名乗りを上げたラップ氏は、自分が14歳でスペイシー氏が26歳だった1986年に、ベッドで性的な関係をもちかけられたと発言した。

スペイシー氏は「覚えていない」としながらも、「けれども言われているように自分が振舞ったなら、心からお詫びしなければならない。酔った上でのきわめて不適切な振る舞いだったはずだ」と謝罪した。その他の暴行疑惑については、全面的に否定している。

しかし、一連の疑惑を受けて、米ネットフリックスは主演ドラマ「ハウス・オブ・カード」からスペイシー氏を降板させた。

さらに、すでに完成していた出演映画「ゲティ家の身代金」についてはリドリー・スコット監督が出演場面を代役で急きょ撮り直した。代役を務めたクリストファー・プラマー氏はその演技で、アカデミー賞助演男優賞候補になった。

(英語記事 Kevin Spacey: Met Police investigates three new allegations