2018年07月10日 12:22 公開

最大460万本のスペイン産ロゼワインがフランス産に偽装され、フランス国内で販売されていたことが、仏当局の調査で明らかになった。

フランスの競争・消費・詐欺防止総局(DGCCRF)は2年にわたり、ワインの製造業者や輸入業者、流通業者などを調べた。

調査報告書(フランス語)によると、ほとんどのワインは正しい製造元のラベルが貼られていたものの、345万リットル相当のスペイン産ワインがフランス産と偽装されていた。偽装に使われたラベルは紛らわしいか、もしくは虚偽の内容だった。

偽装の手口としては、実際の産地をあいまいに記載したり、ワインボトルにトリコロール(三色旗)などフランスを示す記号と共に「製造元:フランス」や「醸造元:フランス」などのラベルを貼ったりするケースが特に多かった。

瓶ではなく箱入りの袋で売られているワインでは、箱の裏側や取っ手の下など、見えにくい部分に実際の産地を記載して隠している例もあった。

今回の調査結果に、安いスペイン産ワインと競争しているフランス南部のワイン生産地域が怒りの声を上げるのは必至だ。

エロー県の若手ワイン製造業者グループのリーダーを務めるレミ・ドゥマさんは、この調査結果についてツイートし、「なぜ我々が抗議するのか分からない人たち、一緒に抗議を呼びかけてもどうでもいいと思っているワイン製造業者たち! 消費者の皆さん、目を開いて! 100万本の偽ロゼがスペインから入ってきている」と訴えた。

https://twitter.com/RemiDumas34/status/1016212671224532992

現地紙ル・パリジャンは9日、「ロゼ愛好家は気をつけて! ハッピーアワーに嫌な感じでびっくりする羽目になる」と報道した。

同紙はさらに、DGCCRFのアレクサンドル・シュバリエ氏の話として、最大で700万リットルものワインが「フランス化」されていることを明らかにした。

シュバリエ氏は「我々はワイン製造・貿易業者4社で産地偽装を発見した」と述べている。

DGCCRFによると、こうした詐欺で有罪になった者は2年間の禁錮刑に科せられるという。

DGCCRFは今年初めにも、2013~2016年に少なくとも6650万本のワインが南仏コート・デュ・ローヌ産と偽装され、英国やフランスで流通していたことを突き止めている。

(英語記事 Spanish wine disguised as French rosé