2018年07月25日 12:34 公開

カナダ西部アルバータ州のバンフ国立公園でバイソンの赤ちゃん3頭が誕生したことが、24日までに明らかになった。バンフ国立公園を含む地域で、バイソンが妊娠して出産したのは140年ぶりのことだという。

カナダには1800年代まで約3000万頭のバイソンがいたとされるが、乱獲でほぼ絶滅していた。

バンフ国立公園では昨年2月、妊娠したメス10頭を含む16頭のバイソンの群れが放され、同年4月に10頭の赤ちゃんが生まれている。

今回は、国立公園内で妊娠したバイソンの赤ちゃんのため、「メイド・イン・バンフ」だと関係者たちは話している。

今後数週間で、さらに6頭の赤ちゃんが生まれる見通しだという。

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生まれたばかりのバイソンは、赤みを帯びた毛に覆われており、「小さな赤い塊」とあだ名されている。成長すると毛の色は親と同じ濃い茶色に変化する。

バイソンたちは夏の後半まで、国立公園内のロッキー山脈のふもとにある囲われた草原で観察下に置かれる。赤ちゃんがいるバイソンたちは移動しにくいほか、自然の障壁や野生動物の保護柵があるため、完全な野生にはすぐ出て行かない。

国立公園関係者によると、バイソンは毎年春になると同じ場所に戻って子供を育てる習性がある。

バンフ国立公園のビル・ハント資源保護担当官はBBCに対し、2017年に生まれたバイソンは全て順調に育ち、今では体の大きさが完全に成長したバイソンとほぼ変わらないと語った。

バイソンたちは国立公園の「要となる」生き物として放たれており、公園内の環境にさまざまな形で貢献している。

ハント氏によると、ウグイスやヒバリなどは、冬を越したバイソンの体から抜け落ちる毛を巣作りに使うという。時には温度が大幅に低下する春でも、幼鳥たちは「小さな毛布の中」で守られると、ハント氏は語った。

カナダのバイソンは現在、政府が管理する限られた土地や民間の農場で、観光や食肉を目的として繁殖されている。

(英語記事 Banff National Park welcomes first bison calves in 140 years