2018年07月27日 9:39 公開

ギリシャのアテネ近郊で今週初めに発生し、少なくとも83人が亡くなっている火災について、ギリシャ政府は26日、放火によるものだという「重大な兆候」をつかんだと明らかにした。ニコス・トスカス副内務相(市民擁護担当)が記者会見で明らかにした。

火災は23日、観光客も多く訪れる海沿いの地域で起きた。

約60人が現在も病院で治療を受けており、11人が集中治療室に入っている。行方不明者も数十人いる。

26日には沿岸の町マティの崖を捜索していた救助隊が、新たに複数の遺体を発見した。

最高時速120キロの風にあおられて火が急速に燃え広がったため、被害者の大多数は崖の近辺に取り残されていた。生存者の多くは海に入って無事だったが、被害者数十人は水面までたどり着けなかった。

トスカス氏はさらに、会見の数時間前にアテネで起きた別の火災も放火と見られると述べた。この火災では、被害者はなかった。

副内相はまた、火災で被害を受けた地域の「気候条件」は「気候変動による極端」なものだったと付け加えた。

これに先立ち、パノス・カメノス国防相はBBCに対し、違法建築物が災害の一因になったと述べた。

カメノス国防相は、森林地域に住民が建てた建築物が結果的に避難路をふさぐことになったため、この建築行為は「犯罪」だとした。

BBCニュースのギャビン・リー欧州担当記者はツイッターに森林火災の生存者へのインタビュー動画を投稿し、「ギリシャ森林火災でトラウマと動揺の数日を経て、喜びの瞬間。マティを襲った災害で家を失った生存者、クリスティアナ・フランコウさんは、3日行方不明だった飼い猫のジョージが生きているのを発見した。ジョージは脱水症状で、手足の先は焦げていたが、命に別状はなさそうだ」と書いた。

https://twitter.com/GavinLeeBBC/status/1022541823754084352


カメノス氏は今週、アテネ東部の火災により破壊された地域を訪問した際、怒った地元住民に問い詰められた。

多くの死者が出たマティに到着したカメノス氏は、自分たちを見捨てたと政府を非難する住民に取り囲まれた。

しかし、カメノス国防相は、一部住民による過去の行為が、海岸へと続く道路をふさぐ原因になったと主張した。

「過去の行動が犯罪になった」とカメノス氏は語った。「このアテネの海岸部にある全ての土地のうち、多くには権利書がない。住民は規則を破って海岸を占拠している」。

今も行方不明の人の中には、火災発生当時マティ近郊で祖父母と一緒にいた9歳の双子の女の子、バッシリキ・フィリッポプロウさんとソフィア・フィリッポプロウさんも含まれている。

(英語記事 Greek fires: Blaze that killed 83 'caused by arson'