2018年08月02日 11:30 公開

ジンバブエで7月30日に行われた大統領選挙と議会選挙をめぐり、首都ハラレで1日、暴徒化した野党支持者に治安部隊が発砲し、3人が死亡した。警察が発表した。

政府によると、ハラレでの暴動鎮圧のため、軍が出動して警察を支援している。

ジンバブエでは2017年11月、37年にわたり実権を握っていたロバート・ムガベ前大統領が失脚し、辞任した。その後、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)の指名でエマーソン・ムナンガグワ氏が大統領に就任しており、今回はムガベ氏失脚後初の選挙となる。

最大野党・民主変革運動(MDC)率いる野党連合は、軍による発砲について、ムガベ時代の「暗黒の日々」を想起させると非難した。

野党連合が大統領選に擁立したネルソン・チャミサ候補の広報担当者も、軍隊の派遣と、それによって犠牲者が出たことを強く非難している。

一方で、ムナンガグワ大統領はZBCを通じた声明で「MDC率いる野党連合とその首脳陣が国内の平和を乱し、選挙プロセスを妨害している」と批判した。

さらにツイッターでも、各政党やコミュニティーのリーダーに対して「平和を求め続けていこう!」と呼びかけた。

ジヤンビ・ジヤンビ法務相は、ハラレに軍を出動させたのは、暴力的な群集を解散させ、「平和と静けさ」を取り戻すためだと主張。さらに、「軍の存在は市民を威圧するためではなく、法の支配と秩序を維持するためだ。警察を支援するためにいる」と述べた。

投票結果めぐる対立

国営テレビZBCによると、選挙管理委員会は議会選について、これまでに下院の定数210に対しZANU-PFが140議席、野党連合が58議席を獲得したと発表した。

これに対し野党連合は、ZANU-PFが選挙結果を操作したと反発している。

大統領選の結果はまだ発表されていないが、野党連合は自分たちのチャミサ候補の勝利を主張している。

BBCのシンガイ・ニョカ記者は、大統領選の結果が発表されなかったのは、立候補者のうち23人の代表者が選挙結果の確認を行わなかったためだと話している。

大統領選で勝利するには過半数を獲得する必要があるが、該当者がいなかった場合は9月8日に決選投票が行われる予定。

選挙監視団の意見は

欧州連合(EU)の選挙監視団は、大統領選の結果発表の遅れを批判している。ジンバブエの選管は3日までに発表するとしている。

EUの監視団は、報道偏向や有権者の威圧、選管への不信感など、いくつかの問題を目にしたと指摘し、「政局は改善しているが、格差や信頼性の欠如がみられる」と述べた。

ジンバブエ政府がEUと米国の選挙監視団を受け入れたのは16年ぶり。

一方、アフリカ連合(AU)や南部アフリカ開発共同体(SADC)の選挙監視団は、今回の選挙はおおむね平和的に、法律に沿って実施されたとしている。

(英語記事 Deadly poll violence in Zimbabwe capital