2018年08月03日 11:39 公開

日本で特に高名な医科大学の1つ、東京医科大学が入学試験で女性受験者の得点を改竄(かいざん)していたとの報道が、ソーシャルメディア上で激しい反発を呼んでいる。

日本の読売新聞は2日、東京医科大学が合格者数の女性比率を3割程度に抑えるため、2011年から試験結果を改竄し始めたと報じた。

私立大学の東京医大は、差別に関する報告書を精査するとしている。

インターネット利用者は疑惑について、日本政府に話題の矛先を向けている。日本の安倍晋三首相が職場への女性参加推進に取り組むと表明しているだけに、今回の疑惑は皮肉だと批判する声もある。

発行部数が日本最多の読売新聞が2日、東京医大の入学者数に関する調査報道記事を掲載し、不満の火付け役となった。

報道は匿名消息筋の話として、女性の卒業生が臨床医療の現場に進まないとの懸念から、女性入学者数を減らすという「暗黙の了解」を大学当局が認めていたとしている。

「女子は大学卒業後、結婚や出産で医師をやめるケースが多」いと、この情報源は読売新聞に語った。

得点操作が始まったとされる以前の2010年入試では、合格者数の約40%が女性だった。

読売新聞は、今年初めの入試で2次試験の女性合格者数は30人だったと報じている。同年入試で男性の2次試験合格者数は141人だった。

安倍首相がここ数年打ち出している経済政策では、職場への女性参加は日本の重要課題となっており、この報道は全国的に反響を呼んでいる。

日本における女性参加の割合は歴史的に低く、専門職では特に低い。ある研究は、日本の国会議員や幹部公務員、管理職のうち、女性はわずか12.4%との結果を示している。

日本の有名ウェブサイトYahoo! Japanでは、多くの利用者が驚きと怒りを共有した。

3万回近い「いいね」を獲得したあるコメントは、疑惑について「時代遅れだという次元じゃない」とした。

別の利用者は、同大学に対する助成金は取り下げられるべきだと提案した。

東京医大は、文部科学省元高官の佐野太容疑者への贈賄容疑で既に捜査を受けている。同大学は、佐野容疑者の息子の入試点数に加点する見返りに、文科省による私立大学支援事業の対象選定で、佐野容疑者に便宜を図るよう求めた疑いがある。

佐野容疑者は先月逮捕された。容疑を否認しているという。

複数報道によると、今回新たに指摘された性差別疑惑は、贈収賄事件の捜査を通じて明らかになったものかもしれないという。

(英語記事 Tokyo Medical University 'changed female exam scores'