2018年08月03日 11:53 公開

アフリカ南部ジンバブエの選挙管理委員会は3日未明、先月30日に投票された大統領選で現職のエマーソン・ムナンガグワ大統領(75)が勝利したと発表した。

10あるすべての州・特別市で結果が判明し、ムナンガグワ氏の得票率は50.8%で、野党・民主変革運動(MDC)のネルソン・チャミサ議長が獲得した44.3%を上回った。

野党幹部が選挙結果を受け入れない姿勢を示すと、警察は選挙管理委員会がいたステージから幹部らを排除した。

野党側は票の集計に不正があったとして、結果は信頼できないと主張している。

ムナンガグワ大統領の得票率がわずかながらも50%を上回ったことで、チャミサ議長との一騎打ちとなる決選投票は行われない。

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ムナンガグワ大統領はツイッターで、「ジンバブエ第2共和国の大統領に選ばれ謙虚な気持ちだ。投票では分裂したかもしれないが、我々は夢において団結している。これは新たなスタートだ。平和と団結、愛の下で手を取り合い、すべての人のために新たなジンバブエを一緒に築こう」と述べた。

https://twitter.com/edmnangagwa/status/1025155847691952129


チャミサ議長は、大統領選の勝者は自分だと主張。2日には記者団に対し、与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU‐PF)が「結果に手を加えようとしている」とし、容認できないと語っていた。

しかし、選挙管理委員会は「不正はまったくない」と述べた。

首都ハラレでは、投票に不正があったとする野党支持者たちが抗議デモを行い、1日には6人の死者が出た。

ジンバブエを長年統治してきたロバート・ムガベ前大統領(94)が昨年11月に政権を追われた後、初め実施された選挙には、ムガベ氏の圧政から解放されたジンバブエが新たなスタートを切るという期待が込められていた。

2日のハラレは、前日に激しい衝突が起きたのとは打って変わってひと気がなく、中心部を巡回する軍の兵士たちが市民に「おとなしく」するように命令していた。

ムナンガグワ大統領は、事態収拾に向けチャミサ氏と協議し、衝突の責任者を特定するため第三者調査を提案したと明らかにした。

同大統領は連続ツイートで、「ここは我々すべての母国で、浮くも沈むも一緒だ」と述べた。

選挙の後の動き

選挙の翌日、野党連合は公式発表に先駆けて、チャミサ氏が勝利したとし、ハラレの一部地域で勝利を祝うよう呼びかけた。

選挙管理委員会が1日、議会選で与党が大勝したと発表したのを受けて、不穏な状況になった。

野党支持者たちは大統領選の発表が遅れていることにも不満を高めていた。

オーバート・ムポフ内相は、抗議活動は容認しないとし、野党が「我々の決意を試そうとしており、大きな過ちを犯していると思う」と語った。

チャミサ氏のスポークスマンは、軍の出動や、その後死者が出たことを強く非難し、「兵士たちは戦争で人を殺す訓練を受けている。市民たちは国家の敵なのか?」と話した。

「我々が目にした残虐行為についてまったく説明がない」

最終的な結果は?

選挙管理委員会は、10番目で最後の州、西マショナランド州の結果を2日遅くにようやく発表した。

選挙監視団を送った欧州連合(EU)と英連邦は、選挙結果の発表が遅れているのを批判していた。

ジンバブエ政府は16年ぶりに、EUや英連邦、米国からの選挙監視団を受け入れた。

選挙管理委員会は今週、議会選の結果を発表し、与党のZANU‐PFが144議席、7党で構成されるMDC連合が64議席、ムガベ前大統領失脚後に支持者たちが新たに結成した愛国戦線(NPF)が1議席、それぞれ獲得したと述べた。

ZANU‐PFは大勝したものの、2013年の選挙で得た160議席からは数を減らした。一方、故モルガン・ツバンジライ氏が当時率いたMDCは49議席だった。

先月30日の投票では500万人以上の有権者が登録し、投票率は70%となった。

(英語記事 Zimbabwe election: Emmerson Mnangagwa wins election