2018年08月09日 11:06 公開

タイ政府は8日、北部チェンライ郊外の洞窟から先月救出されたサッカーチーム所属の少年ら13人のうち、少年3人とコーチに国籍を付与した。

タイには無国籍者が約48万人生活している。劇的な救出活動によって助け出された13人の内、4人が無国籍だった。

このため、少年らの国籍申請手続きの迅速化を求める声がタイ国内で高まった。

今回国籍を付与された4人を含む、サッカーチーム「ムーパ(イノシシ)」のメンバー13人は、6月23日にタイ北部の洞窟に入り、浸水のため深部に閉じ込められていた。

少年らは洞窟に入ってから9日後に英国人ダイバー2人に発見されたが、最初の数人が救出されるまでにはさらに6日がかかった。

大雨で浸水した洞窟内に閉じ込められた少年たちとコーチのエッカポル・チャンタウォンさんは、行方不明となってから18日目の7月10日に救出された。コーチのチャンタウォンさんは、少年の安全を守ったとして広く称賛された。

チャンタウォンさんと少年3人は全員がタイ生まれという。8日の式典で国籍所持を示すカードを受け取った。

チェンライ県メーサイ郡のソムサック・カナカム郡知事は、国籍を付与された4人が「必要条件を全て備えていた」と語った。ただし、洞窟での出来事とは何の関係もないとカナカム知事はAFP通信に話した。

タイに住む無国籍者は、何世紀もタイ、ミャンマー、ラオス、中国の国境で生活してきた山岳部遊牧民などの民族が多い。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、タイにいる無国籍者の数を約48万人と推計している。

(英語記事 Thai cave rescue: Coach and boys given citizenship