2018年08月16日 12:34 公開

アフガニスタンの首都カブールの教育施設で15日、爆発が起き、48人が死亡、67人が負傷した。アフガニスタン当局が発表した。

警察によると、授業が行われていた施設に容疑者が歩いて入り、ベルトに巻いていた爆弾を爆発させた。

死亡した人の多くは10代で、大学入試に向けた特別講習を受けていた。

また当局は、アフガニスタン北部のバグラン州でも検問所への襲撃があり、少なくとも警察官9人と兵士35人が死亡したと発表した。

アフガニスタンの反政府勢力「タリバン」は、カブールの自爆攻撃への関与を否定した。カブールは住民のほとんどがイスラム教シーア派の教徒。

アフガニスタンのシーア派社会は、イスラム教スンニ派原理主義の過激派組織「イスラム国(IS)」から繰り返し標的とされてきた。ISはシーア派の宗教実践を異端とみなしている。

タリバンは同日、アフガニスタンで活動する赤十字の従業員について、もはや安全な通行を保証できないと述べた。アフガニスタンでは現在、カブールの刑務所に収監されているタリバン構成員の処遇をめぐり論争が起きている。

カブールで起きた攻撃の被害者は

教育施設への攻撃は、現地時間15日午後4時ごろ(日本時間同日午後8時半ごろ)にあった。

地元警察のハシュマット・スタニクザイ報道官はAFP通信に対し、「警察は、自爆攻撃は徒歩で入ってきた男によるものと確認できている。男は教育施設の内部で自爆した」と話した。

ロイター通信は現場を目撃したサイード・アリさんの話として「施設にいた少年たちのほとんどが死亡した」と伝えた。「恐ろしかった。生徒の多くがバラバラに引き裂かれた」。

アサドゥラーと名乗った別の男性はAFP通信に対し、爆発現場に走って入り、中にいた17歳の兄弟を助けようとした時の様子を語った。

「兄弟は賢くて精力的。クラスで一番だった」とアサドゥラーさんは語った。「今は(中略)生きているかどうか分からない」。

アフガニスタンでは最近、民兵による暴力行為が急増している。東部の都市ガズニでも、タリバンによる大規模な襲撃があった。

当局者によると、ガズニでの戦闘で少なくとも治安部隊員100人が死亡した。

国連は市民約150人も亡くなった可能性があるとしている。

暴力を終わらせるため、山本忠道アフガニスタン担当国連事務総長特別代表は15日、声明を発表した。

山本特別代表は声明で、「ガズニでの戦闘の犠牲になった人々が受けている極度の苦しみは、アフガニスタンにおける戦争終結の差し迫った必要を強調している」と述べた。

BBCパシュトー語のアサドゥラー・ジャラルザイ記者は、ガズニを脱出する前に3日間経験した、タリバンに包囲されるなかでの生活を記事に記した

5日間の戦闘の末、タリバンの戦闘員は撤退し、現在はアフガニスタン治安部隊が同市を奪還している。

(英語記事 Kabul suicide bomber kills 48 in tuition centre attack