2018年08月16日 14:01 公開

米コネチカット州の公園で14日から15日にかけて、40人以上が鎮痛剤オピオイドが混ざっていた疑いのある薬物を過剰摂取した。警察はこの問題をめぐり、容疑者1人を拘束したと発表した。

当局によると、この問題で死亡者は報告されていないが、何人かは重体だという。

米イェール大学近くの公園での過剰摂取に関する最初の通報は、14日夜にあった。

薬物をめぐっては、米国では2017年、史上最多となる7万2000人の米国人が過剰摂取により死亡したとする報告が最近発表された。

米NBCニュースのコネチカット支局は、地元警察が15日、過剰摂取のきっかけとなった薬物のいくつかに関係しているとして容疑者の男1人を逮捕したと報じた。

警察は、公園にいた人たちは、合成薬物「K2」を過剰摂取した疑いがあるとみている。K2は大麻に似た症状を示す合成薬物として販売されている。

イェール・ニュー・ヘイブン病院の救急医療部門に所属するキャスリン・ホーク医師は、薬物には鎮痛剤フェンタニルが混ぜられていたと語った。しかし警察は薬物についてまだ確認していない。

救急隊員は14日夜、ニュー・ヘイブン・グリーン・パークで薬物を過剰摂取した3人を収容した。

当局によると、15日朝、3時間半の間に、18人が倒れた。

何人かは意識を失い、それ以外の人は嘔吐したり過剰摂取の他の症状を示したりしたという。

合計で40人以上が薬物を過剰摂取していた。

米麻薬取締局(DEA)もこの問題の報告を受けている。

消防隊は過剰摂取の症状を示した人にナロキソンを投与した。ナロキソンは麻薬の過剰摂取に緊急治療薬として使われる薬だが、報道によると効果はなかったという。

NBCニュースは、イェール・ニュー・ヘイブン病院が患者として7人を受け入れ、そのうち数人は重体だと報じた。死者は伝えられていない。

この集団過剰摂取の一方、米疾病予防管理センター(CDC)は15日、薬物による米国人の死者数が史上最多を記録したとの中間報告書を発表した。

報告書の推計によると、薬物、特にフェンタニルは現在、HIV感染症や自動車事故、銃による死亡者よりも多くの死者を米国で出しているという。

米政府が公衆衛生の非常事態宣言を出している鎮痛剤をめぐる危機的状況が、死者数を増やしていると報告書は示した。

フェンタニルなどの合成鎮痛薬はヘロインの30倍から50倍強力で、過剰摂取や死の高いリスクもあり、極めて危険。

DEAによると、食卓塩の数粒ほどでしかない2ミリグラムのフェンタニルが、ほとんどの人には致死量となる。また、触れるだけでも、命に関わる反応を引き起こす可能性があるという。

フェンタニルは麻酔薬や鎮痛剤としての認可を受けているが、密売人にとっては利益率が高いことから、米国の鎮痛剤危機で焦点が当たるようになった。

CDCは、フェンタニルなどの合成鎮痛剤を過剰に摂取したことによる米国での死者数は、2015年から2016年の1年間で2倍になったと報告した。

ニューヘイブン消防署のジョン・オルストン・ジュニア署長は記者団に対し、鎮痛剤の問題は広範囲にわたっていると述べた。

「いくつかの異なる理由で、医者に頼らず自己治療をする人々がおり、警察、消防、医療関係者、病院など全ての関連機関が現在、神経をとがらせている」とオルストン署長は語った。

「これは現在進行形の問題だ」

(英語記事 Arrest after dozens overdose in Connecticut park