2018年09月11日 17:08 公開

米ホワイトハウスは10日、北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がドナルド・トランプ大統領宛の書簡で、次の米朝首脳会談を要請したと発表した。

米政府は、すでに新たな会談の時期を模索しているという。

サラ・サンダース・ホワイトハウス報道官は、金委員長の「とても温かな」書簡には、北朝鮮が「引き続き非核化に注力していく責任感」が表れていたと話した。

朝鮮半島の非核化をめぐる交渉は、6月にシンガポールで行われた歴史的な首脳会談の後、滞っているようにみられる。

サンダース報道官は「書簡の主な目的は、大統領との次の会談を要請し、日程の決定を求めるものだった。我々はこれを前向きにとらえ、すでに調整に入っている」と説明した。ただし、具体的な時期については示唆しなかった。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこのニュースを歓迎し、「朝鮮半島の完全な非核化は根本的に米朝の交渉によって解決されるべき問題だ」と述べた。

文大統領は6月の米朝首脳会談で重要な仲介役を務めた。来週には金正恩氏との3度目の南北首脳会談を控えている。

BBCのローラ・ビッカー・ソウル特派員によると、文氏は米朝双方の仲介役を自認し、両国に大胆な一歩を踏み出すよう求めている。

北朝鮮が書簡を送った前日には、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が、北朝鮮の核開発は国連安全保障理事会の決議に違反していると警告した。

北朝鮮はIAEA査察を受け入れていないが、天野氏は政治的合意が得られれば査察を再開する準備はできていると話した。

とても温かく前向きな手紙

サンダース報道官は書簡を「とても温かく、とても前向き」と評価したほか、北朝鮮が先週末に行った軍事パレードについても「珍しく、核兵器を目立たせるものではなかった」と評価した。その上で、トランプ大統領の外交政策の「素晴らしい成功」の成果だと述べている。

北朝鮮の建国70周年を祝うこのパレードには兵士や戦車、兵器が登場したが、大陸間弾道ミサイルは披露されなかったと報じられている。

核弾頭が搭載可能で、米国本土に到達する大陸間弾道ミサイルの展示は、米国に対する挑発行為とみなされる可能性があった。

トランプ大統領自身もツイッターで金氏に感謝し、軍事パレードは「北朝鮮からの大規模でとても前向きな意思表示だ」、「ありがとう金委員長。みんなが間違っていることを証明しよう!」と書いた。

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6月にシンガポールで行われた首脳会談で、トランプ氏と金氏は朝鮮半島の非核化に達した。

合意には非核化の時期や詳細、進ちょくを承認するメカニズムなどは含まれなかった。

政府高官同士の訪問や協議は続いているものの、先に予定されていたマイク・ポンペオ米国務長官の北朝鮮行きは直前にキャンセルされた。

両国は共に非核化に向けたプロセスに尽力していると強調しながら、交渉を遅らせているのは相手側だと非難し合っている。

(英語記事 Kim 'warmly' invites Trump for new summit