2018年09月14日 15:30 公開

ブラジルで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)の総会は13日、永続的にクジラ保護を行う「フロリアノポリス宣言」を賛成40、反対27の賛成多数で採択した。

ブラジル提案のこの宣言に法的拘束力はないが、捕鯨はもはや必要な商業活動ではないとの見解を示している。

投票前には激しい議論が繰り広げられ、日本やノルウェー、アイスランドを含む捕鯨推進国はフロリアノポリス宣言を拒否した。

捕鯨推進国は、日本が提案した商業捕鯨とクジラ保護を「両立」させる提案を支持している。

日本の提案には、「科学は明白である:一部の鯨種については持続的な捕獲が可能な程度に資源状況が健全であ(る)」と示されている。

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しかし、環境保護団体はIWCの決定を歓迎している。

スイスを拠点とする非政府組織(NGO)オーシャンケアのニコラス・エントループ氏は、「時代遅れで全く不要な捕鯨の代わりに、クジラの保護や、平和的でクジラを一切殺さないホエールウォッチングなどの活動に我々は注力するべきだ」と話した。

エントループさんはIWCの決定を、「クジラと人間の平和的な共存に向けたマニフェスト」と称賛した。

国際動物福祉基金のクジラ部門を統括するパトリック・ラマージ氏も、フロリアノポリス宣言は「クジラにとって大きな勝利」だと述べた。

IWC総会は2年に一度行われる。捕鯨推進国は12日、南大西洋にクジラ禁猟区を設置する案の可決を阻止した。

提案国ブラジルのエドソン・ドゥアルテ環境相は「失望した」と述べたものの、屈しない姿勢を明らかにしている。

IWCによるクジラの禁猟区はこれまで、インド洋と南極海に1カ所ずつ設置されている。

IWCは1986年、捕鯨のモラトリアム(一時停止)で合意し、後に半永久的な捕鯨禁止措置となった。

しかし日本は、この合意で例外となっている科学研究を根拠に、年間200~1200頭の鯨を捕殺している。これには幼体や妊娠中のクジラも含まれる。

19世紀から20世紀初頭に盛んだった商業捕鯨によって、クジラは絶滅の危機に追い込まれた。

(英語記事 Brazil meeting votes to protect whales