2018年09月17日 11:20 公開

大型の台風22号(マンクット)の影響で、16日午後までにフィリピンで少なくとも64人、中国広東省で2人が死亡した。

最大瞬間風速55メートルの風と激しい雨を伴う台風22号は、2018年で最大級の嵐とされ、15日にはフィリピン・ルソン島北部に大きな被害をもたらした後、西へと進んだ。

フィリピンでは少なくとも64人が死亡し、数十人が行方不明となっている。政府関係者によると、死亡した人の多くは土砂災害の犠牲になった。

AP通信によると、特に被害の大きかったルソン島北部ベンゲット州では大規模な土砂崩れによって、少なくとも38人が死亡し、37人が行方不明になっているという。

主要農業地帯のルソン島北部カガヤン州では農地に大きい被害が出ている。フランシス・トレンティーノ政府顧問はBBCに対して、同州で収穫済みだった農産物は2割しかなく、米やトウモロコシなど主要穀物への被害が懸念されていると話した。

広東省では245万人避難

台風は16日午後5時、中国南部・広東省江門市に上陸した。

中国当局は深センや香港で最高レベルの警報を発令。広東省で245万人以上が避難し、省内の主な高速道路が封鎖された。

香港当局は住民に外出を控え、窓に近寄らないよう指示した。香港は直撃はされなかったものの、最大瞬間風速約49メートルに達する強い風と激しい雨で、高層ビルの窓が割れ、道路が冠水するなどした。大半の店舗は台風に備えて閉店した。

高層ビルに住むエレイン・ウォンさんはロイター通信に、建物が揺れるのを感じたと話した。「少なとも2時間は揺れていた。とてもくらくらした」と言う。

香港では200人以上が負傷したとみられ、香港空港発着の約900便が欠航した。

隣接するマカオでも冠水があり、有名なカジノは15日夜から営業を停止した。マカオのカジノが閉まるのは初めてという。

台風は勢力を弱めながら西へ進み、18日までに熱帯性低気圧に変わる見通し。

(英語記事 Typhoon Mangkhut: South China hunkers down for deadly storm