毎年、ノーベル賞の季節になると、今回こそは受賞者がいるかと気にする国は多い。なかでも韓国は、自然科学分野での初受賞はまだかと待ち焦がれている状態だ。作家・井沢元彦氏による週刊ポストの連載「逆説の日本史」より、なぜ韓国人が自然科学分野でノーベル賞を獲れないのかについてお届けする。

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 なぜ自然科学の分野ではいまだに韓国人は誰一人としてノーベル賞を獲れないのか?

 韓国人にとっては耳の痛い問題だろう。あるいは私がこの問題を取り上げること自体、韓国に対する悪意のあらわれと受け取る韓国人もいるかもしれない。とんでもない誤解である。私は韓国に早く普通の国家になって欲しいと思っている。具体的に言えば、何百年も韓国を蝕んでいる朱子学の悪影響から早く脱して欲しいという意味である。

 まさに、その朱子学の影響を受けた韓国の某作家のように「日本に原爆を落とす」などという作品を書こうというのではない。それなら悪意だが、私がこれから書くことをきちんと受け止め、教訓としてくれるならば韓国人自身にも自然科学の分野でノーベル賞を獲れない原因がはっきりわかり、それは当然韓国と韓国人のためになるはずである。

 むしろ「書かない」ことこそ悪意である。韓国人はその理由をいつまでたっても把握できないことになるからだ。

2018年9月18日、平壌国際空港に到着し、
出迎えた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右)と
抱き合う韓国の文在寅大統領(平壌写真共同取材団・共同)
 そしてもうひとつ韓国人側に求めたいのは、冷静に論理的に話を聞くことである。韓国人はこと日本に対する問題だと、歴史であれ、政治であれ、経済であれ、スポーツさえも「見境無くカッとする」人間がじつに多い。人間、怒りに我を忘れると、とてつもなく感情的になり、冷静な議論を受け付けなくなる。これではどうしようもない。大切なのは論理であって感情ではないのだ。

 でははじめよう。じつは韓国人が日本のこととなるとすぐに興奮することも、ノーベル賞を獲れないことも、同じ理由すなわち朱子学なのである。おそらく韓国人はこれを聞くと怒るか笑うかして否定するだろう。そこのところがわかっていない証拠なのである。

 韓国には外国から「ウリジナル」と揶揄されるとんでもない「文化」がある。空手であろうが生け花であろうが中国の儒教であろうがどんなものでも韓国が発祥の地であるという韓国起源説だ。