西村博之(2ちゃんねる創設者)

 こんにちは。ひろゆきです。さてさて、世の中には、いろんな人がいて、その人なりのいろんな趣味や楽しみ方を持っていたりします。

 SMなどで痛みを感じることが快楽になる人や、ホラー映画やお化け屋敷で恐怖を感じることを楽しいと考える人、大幅な速度違反をして高速道路を走り回って命の危険を感じることで生きている実感を味わったりする人とか、同じCDを100枚買って女の子と握手することで喜びを感じる人、とかとか。

 最近、ネットで割りと見かけるようになったのが、「怒る」ことを趣味にする人たちだったりします。不快になったり、腹が立つようなニュースをわざわざ読みに行って、怒りを文章にしてぶつけてたりする人たちですね。

 ネトウヨ(ネット右翼)と呼ばれる人が、ネトウヨサイトで、日本を卑(いや)しめてるような記事をわざわざ読んで、その国の政府やその国の人たちを罵倒したりするコメントを書いたりしていますよね。

 限りある人生の時間を、不快なものをわざわざ見て、怒って、嫌な気持ちになって、他者を罵倒したりするというのは、そういうことにまったく興味がない人からみると、時間の無駄だし、アホなことやってるなぁ、と思えるようなことだったりします。

 そういったサイトの中にはヘイトスピーチで訴えられて裁判で負けたりしてるサイトもあるんですけど、一説によると、1日に4500万ページビュー(PV)ぐらいあったそうです。

 ということで、こういった「怒る」というエンターテインメントで余暇を過ごす人が、日本人の中にはそれなりに大勢いるってことだと思うのですね。

 なので、「なぜこういうことをやるのか?」というと「不快になる」という最初の段階が目的ではなくて、「怒って、他者を罵倒する」ということの方が目的だったりします。だから、こういったネトウヨサイトは大体コメント欄があったりします。

 一般のニュースサイトってコメント欄のないところの方が多いですからね。だから、日本を貶(けな)す人たちを罵倒するということは、彼らの脳内ではある種の正義の鉄槌だったりするのかもしれませんね。「彼らの誤った認識を正すのが日本の国益だ」みたいな。
※画像は本文と関係ありません(GettyImages)
※画像は本文と関係ありません(GettyImages)
 普通に考えれば、外国人に言いたいことを「日本語で日本のサイトに書いても読まないでしょ?」 っていう当然のツッコミがあるはずなんですが、ネトウヨな人たちはそういうのは気にしないみたいです。

 つまり、本当に外国の人の考えを改めてもらうために書いているわけじゃなくて、罵倒したり非難したりという他者を責める発言が目的なんですね。

 ということで、他者を責めるということに快楽を感じる人たちが世の中にはそれなりの人数がいるのです。ただ、その攻撃をするためには大義名分が必要だったりします。非のない人を攻撃していたら、ただのおかしな人ですからね。