2018年11月08日 14:32 公開

オランダので「ポジティブシンキング・トレーナー」が、出会いの可能性を高めるため、年齢を法的に変更する法廷闘争を始めた。

エミール・ラテルバンドさん(69)は、1949年3月11日から1969年3月11日へ、出生日の変更を求めている。ラテルバンドさんは自身の要求を、トランスジェンダー(出生時の身体的性別と性自認が異なる人)の性別変更と比較した。

「名前は変えられる。性別も変えられる。年齢はなぜだめなのか?」とラテルバンドさんはオランダ紙デ・テレフラーフに語った

オランダ東部アーネムの地方裁判所は5日、公聴会を開いた。4週間以内に判断を下す予定。

しかし現地メディアは、この訴えが認められるか司法当局は懐疑的だと報じた。裁判所は、個人に出生日の変更を認める法的仕組みが、オランダには存在しないと考えているという。

判事の1人は公聴会で、ラテルバンドさんがなかったことにしたいと望んでいる20年間のことはどうなるのか知りたいと質問した。「あなたの望みが叶ったとして、あなたのご両親が世話をしたのは誰だったことになるのか? あの少年は一体誰だったことに?」と判事は尋ねたという。

「人生を最大限楽しみたい

ラテルバンドさんは、年齢によって自分が差別されていると感じると述べた。また、自分の雇用機会やマッチングアプリ「ティンダー」での成功率に、年齢が影響しているとした。

「年齢が69歳では、制限を受ける。もし49歳なら、私は新しい家を買えるし、今とは別の車にも乗れる。仕事ももっと引き受けられる」とラテルバンドさんは話した。

「ティンダーで69歳だと言うと、もう返事が来ない。49歳で私のこの顔なら、上等な位置につけるだろう

ラテルバンドさんはさらに、医師によれば自分の肉体年齢は45歳だと主張し、自身を「若き神」だと説明した。

またラテルバンドさんは昨年、鏡の前に立ち、今回の訴えを決めた日のことをフェイスブックに投稿している。老いることを恐れているわけではなく、出来るだけ長い間、人生を最大限楽しみたいのだという。

もし出生日を変更した場合、ラテルバンドさんは年金を放棄すると語った。

オランダの憲法は、年齢を基準にした雇用上の差別を明確に禁止している

ラテルバンドさんはメディア司会者で、やる気向上の講演も行っている。神経言語プログラミングの教育者でもある。

アニメ大手ピクサーが制作した映画「カーズ2」のオランダ語版で、登場キャラクター「ウラジミール・トランコフ」の声も演じた。

(英語記事 Dutch man, 69, brings lawsuit to lower his age 20 years