2018年11月09日 13:14 公開

ノルウェー沖のフィヨルドで8日午前4時ごろ(日本時間同午後12時ごろ)、同国の軍艦がマルタ船籍の石油タンカーと衝突した。軍艦の全乗組員137人が避難したが、8人が軽傷を負ったという。

衝突が起きたのは西部ベルゲン近くのイェルテフィヨルドで、フリゲート艦「ヘルゲ・イングスタッド」は危険な状態で傾いている。

ヘルゲ・イングスタッドは北大西洋条約機構(NATO)の軍事演習から帰還する最中だった。

一方、石油タンカー「ソラTS」も軽度の損傷を受けたものの、石油の流出はみられていない。

この衝突事故により、同海域の主要な石油ターミナルやガス工場が閉鎖された。

事件の状況

当局によると、ヘルゲ・イングスタッドが演習のためにフィヨルド内部に進入した際に2隻が衝突した。

ロイター通信によると、タンカーはエクイノール社の石油ターミナルから北海原油を積んで出港したばかりだったという。

NATOの連合海上司令部は声明で、「フリゲート艦は損傷を受けたため安全な場所に移動した」と説明した。

乗組員23人を乗せた石油タンカーも、点検のために港に帰還したという。

現時点で衝突の原因は分かっていない。

経済への打撃は?

エクイノールによると、スチュア石油輸出ターミナル、コルスネス・ガス工場のほか、いつくかの海底油田が念のため一時閉鎖されたが、8日午後には操業を再開した。

スチュア・ターミナルはノルウェーの主要なタンカー港で、同国産の石油の25%近くがこの施設から輸出さrている。

コルスネスの工場では、英国を含む欧州各国向けに、いくつかのガス田から運ばれてきたガスを精製している。

今回の一時操業停止が、ガスの卸売価格に影響を与えるかどうかは不明確だ。

AFP通信は当局関係者の話として、ヘルゲ・イングスタッドから「少量の油膜」が検出されたと伝えた。

「艦内には大量の海水が流れて込んでおり、今の場所で沈没する危険がある」

ソーシャルメディア利用者は、傾いたヘルゲ・イングスタッドの写真を投稿し「状況は悪化している」とコメントした。

https://twitter.com/JeromePio/status/1060481756342693888


(英語記事 Norway warship collides with oil tanker