2018年11月09日 15:30 公開

今年3月に亡くなった物理学者スティーブン・ホーキング博士の遺品22点が競売にかけられ、合わせて180万ポンド(約2億7000万円)以上の値が付けられた。

1965年に執筆された博士論文「Properties of Expanding Universes(膨張する宇宙の特性)」の現存する5部のうち1部は、58万4750ポンド(約870万円)で落札された。

博士が1980年代に使った車椅子の落札金額29万6750ポンド(約440万円)は慈善団体に寄付されたほか、米国のアニメ「ザ・シンプソンズ」に出演した際の台本には6250ポンド(約93万円)の値が付けられた。

主催の英競売会社クリスティーズは今回、ウェブサイトで9日間にわたって落札者を募集していた。

クリスティーズは遺品について、「逆境に対する科学的才能の究極の勝利」を物語るものだと説明している。

歴史的な博士論文には、ホーキング博士の署名が2カ所ある。

博士論文には当初15万ポンドの値が付けられるとみられていたが、世界中から関心が集まり、4倍近くの値段で落札された。

<関連記事>

生前に受けた勲章や賞などのコレクションは29万6750ポンド(約440万円)で落札された。

またホーキング博士自身の論文に加え、博士が収集していたアイザック・ニュートン、チャールズ・ダーウィン、アルベルト・アインシュタインといった過去の科学者の文献なども出品され、落札価格は合わせて数万ポンドに上った。

著書「A Brief History of Time」(日本語版「ホーキング、宇宙を語る」)に親指の指紋でサインしたものは、参考価格の3000ポンドを大きく上回る6万8750ポンド(約1000万円)の値が付けられた。

出品22点の落札総額は182万4375ポンド(約2億7120万円)だった。

ホーキング博士の娘ルーシーさんは、クリスティーズが「愛する父の個性的で貴重な個人・学術的コレクションの管理」を手伝ってくれたと話した。

赤い革張りの車椅子の落札金額はスティーブン・ホーキング財団と、運動ニューロン病教会に寄付される。

クリスティーズの文献・アーカイブ専門家のソフィー・ホプキンズ氏は、博士のコレクションの大半は、本人の人となりを見事に表すものだったと話した。

(英語記事 Hawking treasures auctioned for £1.8m