2018年11月09日 17:14 公開

6日の米中間選挙から2日が経過した8日も、フロリダ州などで上院選や知事選の開票作業が続いている。接戦となった上院のフロリダ州選はまだ結果が判明していないほか、複数の選挙区でまだ投票結果が確定していない。

現フロリダ州知事のリック・スコット候補(共和党)は6日、上院選で民主党現職のビル・ネルソン議員に勝利したと宣言したものの、州全土での再集計となる可能性が高まっている。8日時点で両候補の得票差は0.5%以下。

スコット氏の後継をめぐり、民主党のアンドリュー・ギラム候補と共和党のロン・デサンティス候補が争ったフロリダ州知事選も、再集計となる可能性がある。

スコット候補は6日夜、勝利宣言し、ドナルド・トランプ米大統領から電話で祝福も受けた。しかしネルソン議員はこの時、敗北演説をしなかった。

同州選出の上院議員を18年間務めてきたネルソン氏は7日朝、声明を発表。「再集計要請の手続きを進めている」と明かした。

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民主党が敗北を認めなかったことに対し、スコット氏陣営が「ビル・ネルソンがこのような形で政治キャリアを終わらせるのは悲しいことだ」と述べた。米NBCニュースが伝えた。

ただ、8日までの集計での得票差は2万2000票近くで、フロリダ州法が定める再集計の実施対象となる。

フロリダ州内では、上院選に大金が費やされた。同州で使われた選挙資金は計9600万ドル(約11億円)以上で、今回の中間選挙で特に選挙資金がかかった選挙区の1つだ。

再集計を求める動きがフロリダ州で出ていることについて、2000年大統領選との比較がたちまち持ち上がった。同州では2000年当時、再集計の末に共和党のジョージ・W・ブッシュ候補が勝利し、米大統領になった。

フロリダ州では知事選にも再集計の可能性が出ている。民主党のギラム候補陣営は8日朝、共和党のデサンティス候補に対する敗北宣言を撤回した。

ギラム候補陣営は声明で、「当初報じられていたよりずっと多い未集計票の存在が明らかになった」と発表。州が定める再集計への準備はできているとした。

ギラム氏とサンティス氏の得票差は8日時点で3万8000票以下で、この差が維持された場合、州法が定める再集計の条件に適合する。

一方のジョージア州では、共和党のブライアン・ケンプ氏が州務長官を辞任した。ケンプ氏はジョージア州知事選に立候補し、勝利宣言していた。

しかし、接戦となったケンプ氏と民主党のステイシー・エイブラムス候補との選挙には、未集計票がまだ2万2000票残っている。エイブラムス候補はまだ敗北を認めていない。

議論を呼ぶ州知事選に立候補したにもかかわらず、州務長官としてジョージア州の選挙管理責任者に留まり続けたケンプ氏には批判が集まっている。

ケンプ氏は報道陣に対し8日、州務長官の辞任について、知事就任への引継ぎ手続きに集中するためだと述べた。

<米中間選挙 注目の結果>

AP通信提供のデータによると、ケンプ氏の得票率は8日午前現在で50.3%となっており、得票率48.7%のエイブラムス氏をリードしている。ただ、全投票の開票には来週までかかる可能性がある。

エイブラムス氏が差を縮め、両候補とも得票率が50%に満たなかった場合、ジョージア州法により12月に決選投票が行われる。

同様の事態がミシシッピ州でも起きている。同州の上院選では、共和党現職のシンディー・ハイド=スミス議員と民主党のマイク・エスピー候補がどちらも得票率50%を上回れず、11月27日に決選投票が開かれることとなった。

上院選アリゾナ州選挙区も接戦となり、結果が確定していない。米メディアによると、州共和党が現在、郵送票の取り扱いについての訴訟を同州内の複数郡について起こしている。

この選挙区では、共和党のマーサ・マクサリー候補が民主党のカーステン・シネマ候補を約1万7000票リードしている。ただ、郵送票60万票余りがまだ開票中で、集計には数日かかる可能性がある。

州共和党の訴追内容は、アリゾナ州の15郡が、郵送票の取り扱いに統一基準を有していないと主張するもの。共和党は中間選挙前からこの問題を提起していた。

民主党は、これらの郡は同一の基準を何年も使用しており、問題は起きていなかったとして、共和党の訴訟を投票者抑制が狙いだと批判している。

(英語記事 US mid-terms 2018: Florida senate race recount triggered