2018年11月12日 11:39 公開

ポーランドの首都ワルシャワで11日、第1次世界大戦後に独立を回復してから100年を祝う大規模行進があった。行進はアンジェイ・ドゥダ大統領が主導。行進をめぐっては、極右団体を受け入れる決定が下され、議論が起きていた。

国家主義の高揚を訴えた11日の行進には、20万人以上が参加した。野党は参加を拒否した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は同日、パリでの第1次世界大戦終戦100年の記念式典で、世界の指導者に国家主義の拒否を促す演説を行っている。

ポーランドの国家独立記念日は、ロシア、ドイツ、オーストリア=ハンガリー帝国の支配が1918年に終わり、国家が主権を回復したことを祝うもの。

ワルシャワでの11日の行進に参加した人のほとんどは、ポーランド国旗を掲げ、腕に赤と白のバンドを身に着けていた。ポーランドとイタリアの極右政党旗を持つ人もいた。

発炎筒を持った参加者も多く、通りは赤い炎と煙で満たされた。

ドゥダ大統領は行進を誇りある、喜びに満ちた記念式典にしたいと呼びかけ、攻撃的な旗や、昨年の行進で聞かれたような種類の、「純粋なポーランド、白いポーランド」といった標語の掛け声には警察が対処すると警告した。

11日の行進は平和裏に進んだとみられ、攻撃的な旗や掛け声の報告はなかった。

ポーランドの裁判所は先週、首都ワルシャワでの国家主義者による行進の禁止を撤回した。

毎年恒例で、近年は暴力行為もみられるこの行進の主催者は「我々は勝った」と述べた。行進の一部は極右団体「ナショナル・ラディカル・キャンプ(ONR)」が主催している。

行進は与党「法と正義(PiS)」の支持者を含む多くの一般市民や愛国主義的ポーランド人にも人気で、昨年の行進には約6万人が参加したと推計されている。

一方、フランスの首都パリではマクロン氏が演説し、国家主義は「愛国主義への裏切り」であるとし、「平和への闘い」への参加を世界の指導者に呼びかけた

マクロン氏は、「『我々の利益が最優先で、他人はどうでもいい』と言うことで、あなたがたは国家が持つ最も大事なもの、道徳的価値を踏みにじっている」と述べた。

(英語記事 Poland independence: Huge crowds march amid far-right row