2018年11月12日 12:51 公開

中国のEコマース大手アリババ集団は11日、毎年恒例の「独身の日」セールを開いた。アリババ集団はこの日、売上約308億ドル(約3兆5110億円)でこれまでの記録を更新した。

アリババ集団は売上10億ドル(約1140億円)をセール開始85秒で達成し、最速記録を更新。その後、最初の1時間で100億ドル近くを売り上げた。

セールは24時間にわたり続き、合計で売上約308億ドルを記録した。売上は昨年の同日から27%増となったが、独身の日セールを開始した2009年以降では最も低い増加率だった。

アリババ集団は2009年から、11月11日を非公式な祭日「独身の日」とし、大規模な割引を提供している。「1」が並ぶ日付を、身者が並ぶ様子に見立てたという。

「日々の生活様式を向上させたいという、消費者の絶え間ない追求」を商戦への支出が示したと、アリババ集団の張勇(ダニエル・チャン)最高経営責任者(CEO)は述べた。

10日夜には商戦に先駆けて開始イベントが開かれた。イベントには米歌手マライア・キャリーさんや日本の芸人、渡辺直美さんが出演。渡辺さんは米歌手ビヨンセさんの物まねを披露した。また、サーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は靴屋をテーマにしたパフォーマンスをみせた。

独身の日とは

恋愛対象のいる人にとってのバレンタインの日に対抗し、独身を称賛するものとして、アリババ集団は独身の日を発明した。

米ブルームバーグによると、この日は現在、インターネット上で世界最大の売上を記録する日となっており、今年の売上は、米国などで大規模商戦の日として知られるブラック・フライデー(11月の第4木曜日の翌日)とサイバー・マンデー(11月の第4木曜日の次の月曜日)の売上合計よりも大きくなるとみられる。

セールには約18万ブランドが参加し、中国の小米科技(シャオミ)、米アップル、英ダイソンといったテクノロジー大手の商品も販売される。

アリババ集団は昨年、この商戦を西洋の各国市場にも拡大。これに伴い、米国や英国では、同社のスマートフォン向けアプリ「AliExpress」のダウンロードが急増した。

独身の日セールは売上を伸ばし続けるのか

現地時間の11日午後5時34分(日本時間同日午後6時34分)、今年の商戦の売上は、電子商取引における売上の世界記録を更新した。

しかし観測筋は、この行事はすでに成熟しきったと考えており、成長率は鈍化するとみている。

アリババは今年、新たな問題にも直面している。新たな競合が市場に出現し、経済成長は鈍化している。そして、米中間の貿易戦争により、株式価格は16パーセント下落した。

今回の商戦は、アリババ集団創業者の馬雲(ジャック・マー)会長が指揮を取る最後の行事とみられている。同社は9月、現在CEOを務める張氏が来年、馬氏の後任として会長に就くと発表した

(英語記事 Alibaba Singles Day sales frenzy surpasses records