2018年11月14日 11:11 公開

米CNNは13日、ホワイトハウスが所属ジャーナリストの入館許可証を取り上げた件をめぐり、トランプ政権を提訴した。

トランプ政権は8日、CNNのホワイトハウス主任特派員のジム・アコスタ氏が記者会見中にトランプ氏と舌戦を繰り広げた後、アコスタ氏の入館許可証を取り上げた

CNNは、これがアコスタ氏の憲法上の権利を侵害したと主張している。

ワシントン(コロンビア特別区)地方裁判所に提出された訴状によると、CNNはトランプ大統領のほか、ジョン・ケリー大統領首席補佐官とサラ・サンダース大統領報道官も訴えている。

CNNは声明で「ジムに入館証を返させるよう、政府への差止命令を、裁判所に請求する。同時に、恒久的な救済措置を裁判所に求めていく」と説明した。

「この訴訟はCNNとアコスタ記者に関するものだが、誰にでも起こり得ることだ。ホワイトハウスの行為を野放しにすれば、公職者を取材するあらゆる記者を萎縮(いしゅく)させる、危険な効果をもたらす」とCNNは批判している。

これに対してサンダース報道官はアコスタ氏の入館許可証はく奪について、許されない行動があったためと述べている。

サンダース氏は13日に声明で、CNNにはアコスタ記者だけでなく50人以上に入館手続きを迅速にする許可証を発行していると説明。「この記者が不当に、他の記者にマイクを譲るのを拒否したのはこれが初めてではない」と付け加えた。

声明ではさらに、「記者がこのような不適切でプロらしくない行動をとれば、ホワイトハウスは秩序だった公平な記者会見ができなくなる」と指摘した。

「(報道の自由を定めた)憲法修正第1条は、150人以上の記者がいる中でたった1人がマイクを独占しようとする場合には適用されない。この種の行動が監視されなければ、大統領やホワイトハウス職員、報道関係者の職務遂行が妨害される」とホワイトハウスは主張している。

サンダース報道官は8日の出来事の直後にツイッターで、ホワイトハウスのインターンの女性が記者会見中にアコスタ氏からマイクを取り上げようとしたことを指し、アコスタ氏が「職務を全うしようとした若い女性に手を上げた」と非難した。

報道官はさらに記者とインターンのやりとりをアップにした動画を公開したが、動画はスピードを変えるなどの加工が加えられたものとの疑いが複数の専門家から指摘されている。

これに対しアコスタ氏は、自分が女性に手を上げたというサンダース氏の主張は「うそだ」と反論。「ホワイトハウスから出てくるうそを信じないで。自分たちの自由を信じよう。みんな支援をありがとう。我々は引き下がらない」とツイートした。

https://twitter.com/Acosta/status/1060503703713669121

この出来事を受け、ホワイトハウス特派員協会はトランプ政権に対し、決定を取り下げるよう求めた。

(英語記事 CNN sues Trump over reporter's suspension